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汗をかく時期に気を付けておきたいこと

公開日2019/08/18 更新日2019/08/19
汗をかく時期に気を付けておきたいこと

蒸し暑い日々が続き汗ばむ季節となりました。気温が高くなれば、汗をかいて体温を調整しますが、大量に汗をかくことは脱水症状や汗臭さの原因となります。汗をかくこの時期を、快適に過ごす方法はあるのでしょうか。

汗と熱中症のリスク

気温が高くなると、人間の体は汗をかくことで体温の上昇を防ぎます。ところが、大量に汗をかくと、体内の水分や塩分が不足して脱水状態となり、熱中症となることがあります。

熱中症は、体内の水分や塩分のバランスが崩れることにより、体温調節機能が乱れることで発症します。大量の発汗やめまい、立ちくらみ、生あくびなどの症状は、熱中症の初期症状ですので、水分不足にならないように、こまめに水分をとるようにしましょう。

効果的な水分のとり方は、常温程度の水を、7~8回に分けて飲むことです。起床時や就寝前、運動の前後などに、水分を補給するようにしましょう。1日の摂取量の目安は1日1.5リットル程度です。

サラサラとした“いい汗”とベトベトとした“悪い汗”

熱中症の予防には、適切に水分を摂取することですが、それにより汗をかきやすくなります。ところで、汗には“いい汗”と“悪い汗”があります。汗臭さの原因となるのが“悪い汗”ですが、“いい汗”とは、どう違うのでしょうか。

汗の成分は、血液から血球を取り除いた液体成分の血漿で、99%が水分です。しかし、カリウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでいます。ミネラルは、人体に必要な成分ですから、汗を出す汗腺は、血漿中の水分をろ過し、ミネラルを血液に戻してから発汗する仕組みとなっています。

このように、正常な働きによって発汗となった汗は、水のようにサラサラとしている“いい汗”で、ニオイはありません。ところが、汗腺の機能が衰えていると、汗と一緒にミネラルも排出されてしまいます。これがベトベトとした“悪い汗”です。

この“悪い汗”には、アンモニアや尿素などの老廃物も混ざっています。この老廃物が皮膚の細菌で分解されることによって、汗臭いニオイを放つようになります。

エアコン頼りの生活による汗腺の機能低下

汗腺の機能は、汗をかかない、かきにくい生活を続けていることで衰えていきます。つまり、エアコンに頼り切った生活によって、汗腺の機能は劣化していくことになってしまうわけです。

汗腺は、約200万本から500万本あるとされていますが、通常、その半分は活動をしていません。エアコンで温度管理された環境に長時間いると、汗をかく必要がないと汗腺が判断し、活動中の汗腺も休止するようになります。

活動休止状態の汗腺が増えれば、活動中の汗腺に負担がかかるようになります。ミネラルも放出してしまうようになって、本来の汗腺の機能が働かなくなり、ベトベトとした“悪い汗”をかくようになってしまいます。

いい汗をかくための日常生活

汗腺機能が衰え、汗が出にくくなると、体温調整がうまくいかず、熱中症を発症する危険性が高くなります。また、ベトベトとした“悪い汗”は、汗臭さの原因となりますから、この時期に意識したいのは、汗腺の機能を正常に戻すようにすることです。

日常生活でできることは、シャワーではなく湯船に浸かって、発汗を促すようにしましょう。また、入浴後、エアコンで汗を抑えるのではなく、ジワジワ自然に汗をかくようにしましょう。

食生活では、冷たいものだけでなく、温かい食事を心がけ、ショウガなど発汗作用のある食材を効果的にとることも大切です。適度な運動で発汗を促し、汗腺を鍛えることも効果があります。無理のない程度に、ウォーキングやヨガなどを、日常生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

熱中症の危険もありますから、エアコンで快適な室温を保つことは大切ですが、エアコンに頼りすぎると、気温に応じた体温調節機能を衰えさせてしまうことになります。“いい汗”をかく、習慣を身につけることで、熱中症のリスクを抑え、汗臭さの原因となる“悪い汗”をかかなくするようにしましょう。

まとめ

汗は、本来はニオイがない、サラサラとした水に近いものですが、エアコンに頼り切った現代生活では、汗がかきにくい体をつくり、それがベトベトとした“悪い汗”をかくようにしてしまっています。

汗腺の機能を鍛えて、本来のサラサラとした“いい汗”をかくことで、暑い夏を乗り切りましょう。

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