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新型コロナウィルスの感染拡大を機に、働く環境が大きく変わっている。新しい時代の働き方や価値観は、どのように変化しているのだろうか。
株式会社フロンティアコンサルティングが運営するオウンドメディア「Worker’s Resort」の「働き方の広がりによる価値観の変化に関する調査」によると、生活にあった働き方の実現が、企業を選択するうえで重要視されていることがわかった。
調査は、2020年12月に社会人・学生の計500名を対象に実施された。「企業選択軸」「暮らし」「組織と個人の関係」のカテゴリで構成し、社会人と学生の意識の差から、これからの時代の働き方を考えるきっかけを提供する目的で行われた。
さて、その調査結果だが、74.0%が「新型コロナウィルスの流行はこれからの働き方について考えるきっかけになった」と回答していることから、国や企業が牽引してきた働き方改革が、ワーカー側へと移行しつつあることも見えてきた。
企業選択軸としては、「事業や自身が担当する仕事の内容」(36.8%)、「給料や賞与・退職金」(31.4%)、「働き方(自分の生活にあった働き方が実現できるか)」(15.4%)で、新卒採用においては、より魅力的に映る“働き方”を見せていく必要がありそうだ。
また、これからの働き方に最も大切なものとしては、「就業時間の融通性」(40.6%)、「雇用形態の多様性」(19.0%)、「就業場所の融通性」(17.8%)が挙げられ、時間に関するニーズが高いことがうかがえる。
一方、かつての働き方は、プライベートを犠牲にしても仕事優先というスタイルが主流だったが、「ライフイベントに合わせてその都度働き方を変えたい」が34.8%で、「ライフイベントにかかわらず、できる限り同じ働き方でいたい」の23.2%を上回っている。
ところで、新型コロナ流行以前は、95.7%が「ほぼ毎日オフィスに通っていた」と回答している。しかし、新型コロナ終息後は「ほぼ毎日オフィスに通いたい」が63.7%であった。感染防止のためにテレワークが急拡大したことは、働き方や意識の変化にも大きな影響を与えている。テレワークで浮き彫りとなったコミュニケーションの課題などから、オフィスでの就業も重要視していることが明らかになった。
働き方の広がりによる価値観の変化は、社会人と学生ではそれぞれ違う。注目すべきは評価についての意識の違いである。学生の44%が「努力主義(勤務態度や仕事のプロセスによる評価)」を希望しているが、社会人では25.3%である。
一方、社会人の40%が「能力主義(資格やこれまでの実績、貢献度による評価)」を希望しているが、学生では36.5%だった。この意識の違いを、採用担当者や新人教育担当者は押さえておく必要があるのではないだろうか。
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