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在宅勤務の普及に伴って、会議や打ち合わせなどもオンラインで行われるケースが増えているが、課題として持ち上がっているのがオンラインでのコミュニケーションの難しさだ。
それがビジネスパーソンのストレスにつながっているという実態が、オンラインコミュニケーション協会の調査で明らかになった。
調査方法:インターネット調査
調査期間:2021年11月18日〜11月20日
調査対象:週に5回以上、社内でオンライン会議を行っている、かつ社内でチャットを利用している22歳〜29歳のビジネスパーソン105名
そもそもオンライン会議やチャットを活用する目的は、仕事の効率化や生産性向上を目指すものだったはずである。ところが、そのためにストレスが溜まり、社内コミュニケーションに支障をきたしているとすれば、何らかの対策も必要だ。
この調査で見逃せないのが、オンラインコミュニケーションを難しくしている要因として、「上司や先輩社員のオンラインコミュニケーション方法の理解不足」を若手社員のおよそ8割が挙げている点である。
オンライン会議やチャットを適切に使いこなすことが「生産性向上につながる」というのが一般的な認識だが、社内の上司や先輩社員とのチャットで、若手社員のおよそ約6割がストレスを感じているというから、これは放置しておくことはできないのではないだろうか。
さて、ストレスを感じているケースでもっとも多かったのが「レスポンスが遅い」の54.2%で、「チャットで済む内容なのに、すぐに電話をしてくる」が35.6%、「文章量が少なく、意図が読み取りにくい」が33.9%と続いている。
また、「スレッドを立てすぎて、どこで連絡をしたら良いか分かりづらい」や「文字数が多く、コミュニケーションのテンポが悪い」、「業務時間外に連絡が来る」など、オンラインコミュニケーションツールを適切に使いこなせていないことがわかる。
そのために、若手は上司・先輩とのやり取りに「時と場合により電話とチャットを使い分ける」のが58.1%にものぼる。まさにデジタルとアナログの“二刀流”というのが実態だ。
もちろん、対面や電話での従来通りのコミュニケーションにもメリットがあり、チャットなどのオンラインでのコミュニケーションにもデメリットがある。アナログとデジタルのメリット・デメリットを理解したうえで、上手に活用するスキルを身につけていくことが、これからのビジネスパーソンには求められることになりそうだ。
そのために必要となるのが、オンラインでの社内コミュニケーションを円滑に進めるためのルールづくりだ。社内だけでルールづくりが困難な場合は、社外の専門家にサポートを依頼することも一つの選択肢ではないだろうか。
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