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現在、経理の仕事に就いていてキャリアアップしたいと考えている方や、経理の仕事に興味があるけれど経験がなくて不安だという方には、経理部門で活かせる資格の取得がおすすめです。
実際、経理部門に活かすことのできる資格は民間資格から国家資格までさまざまな種類があり、キャリアアップや転職の際の武器としても非常に有益なツールです。
ここでは、キャリアアップや転職で経理部門に活かせる資格の取得を検討している方のために、おすすめの資格をご紹介します。
経理部門に活かせる資格は、初心者向けからベテラン向けまでさまざまです。ある程度の経験値がなければ挑戦できない資格もあり、スキルに応じて段階的に挑戦していけるのが魅力です。
●日商簿記検定
経理部門の資格として知名度の高い資格が日商簿記検定です。日本商工会議所の実施している民間資格で、3級~1級までのレベルが用意されています。
日商簿記検定3級 |
基礎的な簿記知識を学ぶことができ、企業の経理担当者には必須の資格 |
日商簿記検定2級 |
高度な簿記を修得可。財務諸表を読むことができ経営管理にも活かせる |
日商簿記検定1級 |
商業・工業簿記だけでなく、会計学や原価計算まで修得可。税理士や公認会計士への登竜門 |
その他、簿記初級や原価計算初級など、経理業務の基本を学べる初心者向けの資格も用意されています。
●FASS検定(経理・財務実践力測定検定)
FASSは、ファイナンス・アカウンティング・スキル・スタンダードの略で、経理部門や財務部門での実務的な知識やスキルを測る検定試験です。
経済産業省から委託を受けた日本CFO協会によって運営されており、検定結果は合否でなくA~Eの5段階によって評価されます。
自分のスキルを測るための目安にもできるため、FASSによって得られた評価を基にして現在の実力をチェックできるため、今後のスキルアップの目安にできるのが魅力です。
●PASS(経理事務パスポート検定)
PASSは、上述したFASSを運営する日本CFO協会が、人材派遣で知られるパソナの協力を得て実施している資格講座です。
FASSが経理部門や財務部門の幅広い実務に特化した資格なのに対し、こちらのPASSは事務スタッフに必要な経理知識だけに限定しているのが特徴で、初心者向けの資格としておすすめです。
●給与計算実務能力検定
給与計算実務能力検定は、一般社団法人実務能力開発支援協会の運営する資格で、2級と1級が用意されています。
文字どおり、給与計算に伴う基礎知識から労働基準法などの法的な分野に至るまでの知識を修得できます。
給与計算のプロフェッショナルとして活躍できるため、キャリアアップやスキルアップに活かせます。
●ビジネス会計検定
ビジネス会計検定では、財務諸表についての知識を学ぶことができ、経理部門にも大いに活かせる資格です。
会計についての基礎的な知識が身に付き、財務諸表の分析を通して企業情報を把握できるため、経理部門だけに限らず経営者などをはじめとしたさまざまなビジネスパーソンにもおすすめの資格です。
●税理士
税務の専門家としてとくに高い知名度を誇るのが税理士資格です。資格を取得してしまえば独立も夢ではありません。
しかし、国家資格として合格率も低く、合格率は10%~20%程度です。資格取得にチャレンジしてみる価値こそありますが、安易に挑戦して取得できるほど甘い資格ではありません。
試験では5科目での合格が必須ですが、1科目ずつの受験も可能なため無理のないペースで時間をかけつつチャレンジできる点はメリットです。
●公認会計士
公認会計士は、税理士試験以上に難易度が高い資格です。医師、弁護士と肩を並べるほどの資格であり、合格までの道のりも相当な勉強量が必要です。
ただし、受験にあたってのハードルは低く、細かい年齢制限や受験資格もありません。会計監査のプロフェッショナルとしての活躍を目指したいという目標があるなら、チャレンジしてみる価値の高い資格です。
●米国公認会計士(USCPA)
その名の示すとおり、米国の公認会計士資格です。資格取得のためのハードルは日本の公認会計士よりも低いとも言われています。
ただし、米国の資格ですから試験にあたっては英語力も必須になります。日本だけでなく、海外企業での活躍を目指したい方にとってはチャレンジのし甲斐がある資格です。
●国際会計検定(BATIC)
会計業務の国際的基準に精通したプロフェッショナルとして活動できる資格です。とくに、海外企業や外資系企業との取引が多い会社に勤めている経理担当者にはおすすめです。
もちろん、資格取得にあたっては英語力も必要になりますが、このBATICを取得することで日本と海外両方の会計基準を身に付けることができるため、両者の橋渡し役としてグローバルな活躍が期待できます。
●TOEIC
日本でもよく知られているTOEICは、英語のリーディングとリスニングを通してコミュニケーション力を測ることのできる試験です。
経理部門に対して直接的に影響のあるものではありませんが、スキルアップや転職のためには英語力の高さが大いに役立ちます。
事実、採用にあたって英語力を求める企業も少なくありません。
●MOS
オフィスソフトの定番であるWordとExcel、Power Pointのスキルアップに欠かせないのがMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)です。
とくに、経理部門であればExcelの利用頻度も高いため、仕事率のアップを目指したい方はもちろん、転職時にも評価を得やすい資格です。
● FP(ファイナンシャルプランナー)
FPの資格検定には、日本FP協会の主催するFP技能検定と、一般社団法人金融財政事情研究会の主催するファイナンシャル・プランニング技能検定の2つがあり、それぞれにFPの業務体系が異なっています。
日本FP協会 |
資産設計提案業務 |
金融財政事情研究会 |
資産相談業務 |
ちなみに、資格レベルはどちらも3級~1級までありますが、企業というよりも日常生活におけるお金の知識がメインです。
従って、実際に経理部門に活かす機会はそれほど多くありません。どちらかといえば、自己啓発を目的としてチャレンジする資格です。
経理部門に活かせる資格の取得については、
以上の注意点を踏まえて検討しましょう。
●キャリア形成に必要な資格かどうか考える
現在携わっている業務や転職先で関わることになる業務と大きくかけ離れた資格を取得しても、それが有利に働く保証はどこにもありません。
スキルアップでも転職でも、資格取得にあたってはその資格が本当に必要なものかどうかをしっかりと考えた上でチャレンジしましょう。
●計画性をもって取得する
たとえば転職のために資格取得を目指す場合、転職のタイミングと資格取得までの期間を考える必要があります。
せっかく転職のために資格取得を目指していても、資格を取得できないまま転職せざるを得ない状態になってしまっては意味がありませんし、それが理由で転職そのものができなくなってしまうリスクもあります。
資格取得にチャレンジする際は、十分に時間的な余裕を確保しておくことが求められます。
経理部門に活かせる資格についてご紹介してきました。
民間資格から国家資格までさまざまな資格がありますが、中には国際的に活躍できる資格や独立開業を目指せる資格もあります。
今現在、経理部門で活躍されている方はもちろん、これから経理部門に挑戦したいと考えている方もぜひ参考にしてみてください。
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