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ユニークな選考方法1 テクノロジーを活用した採用活動をおこなう企業

公開日2018/10/18 更新日2018/10/18

ここ数年、企業における新卒採用は「売り手市場」といわれています。

2018年5月~6月にかけて朝日新聞がおこなった調査では、全国の主要企業100社のうち15社が「(売り手市場の)具体的な影響が採用活動に出ている」と回答しており、大企業でも採用活動が思うようにいかない現状が報告されました。

また、企業の側からは、「面接途中での辞退や内定辞退が年々増えている」との声もあがっており、採用方法の見直しが求められています。

こうした事情を背景に、近年では従来どおりの書類選考や面接とは異なるユニークな選考方法を取り入れる企業が増えているようです。

東急エージェンシーがおこなった「顔採用」とは?

「顔採用」という言葉をご存知でしょうか。顔採用とは、文字通り容姿で採用を決めることをいいます。生まれつきの顔で採用の可否を決めることは、差別につながるとして、批判の声もあがっていますが、実際、顔採用は行われている現実があるのです。

こうした中、2016年度の新卒採用において「これがホントの、顔採用」と、ユニークな選考方法を打ち出したのが、広告代理店、東急エージェンシーです。

これは、同社が独自に開発したシステムを使ってWeb上で就活生の顔の分析をおこなうもので、結果に応じてさまざまな「就活支援特典」を抽選によりプレゼントするというユニークな内容でした。

ちなみに、この選考で使用される顔分析システムでは、Webカメラを通じて就活生の顔を「のんびり顔」「心配性顔」「せっかち顔」「よくばり顔」「こだわり顔」の5つの顔に分類します。それぞれの顔に対するプレゼントも実にユニークで、「のんびり顔」の人には「エントリーシートの〆切に1週間のロスタイム」、「心配性顔」の人には「面接5分延長戦」、「せっかち顔」の人には「エントリーシート設問の1週間先行公開」、「よくばり顔」の人には「面接を独り占め」、「こだわり顔」の人には「面接官を写真で逆指名」といった特典が用意されました。

※顔採用の実施が違法なのかどうか、専門家が回答していますので、こちらをご確認ください。
「顔採用は違法ではないですか?」


AIによる面接をおこなう企業も

上記の東急エージェンシーの「顔採用」は、いわばWebによる顔分析システムというテクノロジーを活用したものです。さらに、最近ではAI(人工知能)を新卒採用の選考に使用する企業も出てきています。

たとえば、サッポロビール株式会社では2019年度の新卒採用から、エントリーシートの選考にAIを活用していくと発表しました。過去のデータを学習させたAIに応募者のエントリーシートを読みこませて判定をおこない、合格した応募者は、その他のエントリーシートについては従来どおり人事担当者の選考によって、最終的な合否判断をおこなうのだといいます。

また同社は2017年、試験的にこのシステムを導入することによって、人事担当者がエントリーシートの選考にかける時間を40%削減できたことを報告しており、AIの導入によって削減できた時間を、応募者との直接のコミュニケーションに充てたい考えも示しています。

一方、こうした書類による選考だけでなく、応募者との面接にAIを導入する企業もあります。

株式会社タレントアンドアセスメントが開発したAI面接サービス「SHaiN(シャイン)」は、企業が定めた採用基準に沿って、AIが面接官のかわりに面接をおこなうシステムです。株式会社アキタは2019年度の新卒採用から、全応募者に対してSHaiN を導入することを発表しました。

「SHaiN」によるAI面接は、スマートフォンや人型ロボット『ペッパー』を介してAIが応募者に質問をおこない、その回答の内容や面接時の態度、面接にかかった時間といったあらゆる要素から応募者の資質を分析するシステム。場所や時間を選ばず、応募者の都合のよいときに面接を受けられることや、人間による面接で課題だった評価のバラつきが改善されるなどのメリットがあるとされています。

ただし、こうした企業においても最終選考は役員が時間をかけてじっくり面接をすることにかわりはなく、いまのところ「AIによる選考のみ」で合否を決める企業は出てきていません。

AIによる選考を導入した企業や、AI面接サービスを開発・提供している企業では、「AIはあくまで選考を効率よくおこなう」ためのものであり、AIを導入しても、人と人とのコミュニケーションや人事担当者が新卒採用において重要であることにかわりはないことを強調していますが、一方で、AIによる面接では、「こういうタイプの面接官には、こう答える」といったタイプの従来の面接マニュアルや攻略法が通用しにくいことを指摘する声もあります。

これは就活生にとっては、より企業を志望した動機や意図、本人の資質などがシビアに問われる状況がやってくることを意味しているかもしれません。

ただし、AI面接が普及すると、すぐに「AI面接の攻略マニュアル」が出てくるような気もしますが…。

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