大手企業の賃金の引き上げ率 4年ぶりに上昇 業績回復背景に[2022/07/27 16:53]
大手企業の賃金の引き上げ率は業績の回復を背景に4年ぶりに上昇し、2%台を回復しました。
経団連が発表した今年春闘の賃金引き上げ状況によりますと、16業種135社の平均額は7562円で、賃上げ率は2.27%と4年ぶりに上昇し2%台を回復しました。
コロナ禍からの業績回復を受け、鉄鋼や建設をはじめ14業種で前の年を上回りました。
2000年以降では、消費税率が上がった2014年に次ぐ上昇幅です。
「業績がコロナ前の水準に回復した」と答えた41社の平均引き上げ額は1万506円で、賃上げ率は3.05%と政府が期待する3%を超えました。
ただ、全体ではコロナ前の上昇幅に届かず物価の上昇も続いていることから、経団連はこの勢いを来年以降も維持していくことが大事だとしています。