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定年まで勤めたいと考える新入社員は激減 東京商工会議所調べ

公開日2023/05/19 更新日2023/05/18


思うように人材が集まらず、事業継続を断念する企業もあるほど、深刻な人手不足状態が続いている。そんな人材確保が難しい状態では、できるだけ社員が離職しないような対策を講じなければならない。


しかし、ここ数年、新卒で獲得した社員が入社3年で離職する割合が、厚生労働省や民間の調査でも3割前後で推移している。


東京商工会議所の調査*によると、今春就職した新入社員で、定年まで勤めたいと考えている割合は24.4%で、10年前の2013年の39.1%と比較すると大幅に減少している。しかも、「チャンスがあれば転職」を考えている割合が20・0%で、2013年の11・5%からほぼ倍増していることも明らかになった。


大企業では、終身雇用制度を見直す動きも加速しているが、むしろ若年層の社会の変化に合わせ、「定年まで勤めあげる」という意識が薄れているのかもしれない。


ところで、仕事でミスをした部下や、自信を失って退職を考えている若手社員を励ます代表的な言葉といえば、「石の上にも3年」である。


冷たい石の上でも長い間座り続ければ温まることから、「何事も忍耐強さが大切」「つらくても諦めずに続ければ成果が得られる」という意味の格言で、同じような意味では「継続は力なり」や「待てば海路の日和あり」などもある。


しかし、イマドキのZ世代には、3年も我慢することは“コスパ”や“タイパ”が悪いということになるのだろうか。「継続は力なり」はまだしも、「石の上にも3年」や「待てば海路の日和あり」と励ましても、「何を言っているのか分からない」という言葉が返ってきそうだ。


いずれにしても、新入社員が早期離職や転職意向が高いことは、捉え方によっては決して悪いとは言い切れない。新天地で自分の能力を発揮しようと考えるのは、成長しようという意識の表れかもしれないからだ。


そんな高い意識の新入社員の離職を思いとどまらせるのは、どのような言葉なのだろうか。かつて、自分が上司や先輩からかけられた言葉が、Z世代の心に刺さる“励まし”の言葉とはならないことだけは間違いなさそうだ。


【調査概要】
(1)調査期間:2023年4月3日~4月13日
  (2)調査方法:Webアンケートシステムを利用
(3)調査対象:当所(事務局:人材・能力開発部 研修センター)が実施した新入社員研修の受講者1,050名
(4)回答数 :979名(回答率:93.2%)


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