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メタ社の業績から紐解くメタバースの課題を解説

公開日2023/05/25 更新日2023/05/24


仮想空間への没入感を味わえるなど、近年大きな話題となっていたメタバースですが、「最近ではその勢いが徐々に落ちている」と指摘されるようになりました。


とくにメタバースを象徴する存在として知られているメタ社の、約1万人の一時解雇は、失速を裏付ける出来事として記憶に新しいでしょう。今回は、メタ社の業績から、メタバースの課題について考えてみます。



メタバースとは

メタバースとは、インターネット上で構成される仮想空間を指します。「Meta=超越する」「Universe=世界・宇宙」の二つの単語を掛け合わせた造語です。メタバースでは、ユーザーがアバターと呼ばれる自分の分身を作り、その世界に入り込みます。


メタバースが導入されている分野はさまざまです。アメリカのゲーム会社が提供している「フォートナイト」では、ユーザーがミニゲームで遊んだり、フレンド同士のコミュニケーションを楽しんだりできるモードがあります。


「フォートナイト」は、本来100人のユーザーが1つの島に降下し、最後の1人になるまで戦う「バトロワ系」のゲームです。しかしメタバースの活用によって、バトル要素が排除された、仮想空間ならではのモードを作り出しています。


メタ社の業績

メタバースに大きく注力しているのが、アメリカのメタ社(旧フェイスブック)です。しかしながら、メタ社の現在の業績は、あまり好ましいものとは言えません。


2023年2月1日に発表された「2022年10〜12月期の決算」では、3四半期連続で減収となったことが明らかになりました。メタバース事業では、売上高が前年同期比17.1%減の、7億2,700万ドルとなっています。営業損失は前年同期33億400万ドルから、42億7,900万ドルまで拡大している状況です。


参入していた大手企業が撤退するケースも多く、最大手のメタ社であっても、安定した収益を達成するのが難しくなっているようです。


メタバースの課題

メタバースの課題はさまざまですが、とくに言及が多いのは、「そもそもアバターを使った手法が時代遅れである」という点です。たとえばオンラインゲームコミュニティサイトであるハンゲームは、2000年代からサービスを開始しており、この時にはすでにアバターを使った手法を用いています。


他にもモバゲータウンや、2003年にリリースされたオープンワールド「Second Life」など、Web上のコミュニティでアバターが用いられている例は多く、ことさら目新しいものではありません。


さらに、「VR機器が普及しにくい」のも、大きな課題として考えられています。たとえばメタ社から販売されているVRデバイス「Meta Quest 2」の価格は、最低でも5万9,400円です(2023年5月時点)。


プロ仕様の「Meta Quest Pro」は、最低価格が15万9,500円となり、一般的な消費者からすれば手に入れにくい価格帯です。iPhoneのように、生活に根付くような汎用性があるわけでもないため、本格的に普及させるのは極めて難しいと言えます。


まとめ

メタ社の業績を見ても分かるように、メタバース事業の勢いは失速気味です。アバターを使った手法の古さや、デバイス類の高価格など、課題となる部分は多くあります。


しかしながら、医療機関での導入など、活用の幅が広がっているのも事実です。課題を解決する動きも見られており、今後どのようにメタバースが発展するのか、注目していきたいところです。


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