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最近話題の「Holacracy=ホラクラシー」ってナニ?

公開日2019/10/13 更新日2019/10/14
最近話題の「Holacracy=ホラクラシー」ってナニ?

新しい組織体系として、注目を集めている“ホラクラシー”ですが、言葉を聞いたことはあっても、詳しい内容までは知らないというビジネスパーソンが多いのではないでしょうか。欧米諸国をはじめ日本でも、この新しい組織体系を導入している企業が出てきていますす。どのような組織体系なのか、なぜ注目されているのかを探ってみました。

役職や階級のないフラットな組織体系

これまでの企業の組織体系といえば、経営トップである社長がいて、その下には役員や管理職、そして社員がいるというピラミッド型のヒエラルキー組織がほとんどでした。

その対極にあるのが、役職や階級のないフラットな組織体系「ホラクラシー」です。社内には上司もいなければ部下もいません。経営情報などはすべてオープンにし、意思決定もチームや個人に任され、自分で考えて自分で動く自律型の経営スタイルです。

たとえばアメリカのエアビーアンドビーやネット通販のザッポスなどが、この新しい組織体系を採用しています。日本でも不動産業界向けのWEBソリューションを提供しているダイヤモンドメディア株式会社や株式会社scouty(スカウティ)、アトラエなどがホラクラシーを実践しています。

給料は皆で決め勤務時間も仕事に就く場所も自由

では、ダイヤモンドメディア株式会社では、ホラクラシーをどのように実践しているのかを見ていきましょう。

まず、会社が人(社員=メンバー)を管理するということがありません。自分で自分を管理するのが前提で、勤務時間も仕事に就く場所も自由で、休みも個人の判断に委ねられています。また、同社には上司・部下といった上下関係は存在せず、役割と肩書も自分で考えます。これまでの企業組織とは、まったく異質のスタイルです。

上下関係がないわけですから、本来なら社長や役員などのポストも必要がないのですが、会社法上一応置かなければならないため、選挙によって社長や役員を決定しています。

給料はチームでの話し合いによって決め、会社の利益の使い道についても、チームでの相談によって決めるということです。

企業情報のすべてを社内に公開することがホラクラシーの前提

事業活動にかかわるほぼすべてが、メンバー(社員)の自主性に委ねられるホラクラシーでは、財務状況や与信情報、意思決定プロセスをはじめとする企業情報のすべてを社内に公開することが前提となります。

ダイヤモンドメディアの創業者・武井浩三氏は、「会社内部の理不尽なヒエラルキーの根源は、情報格差です。上司は部下の給料を知っているが、部下は上司の給料を知らない。アルバイトの人が会社の経営情報をまったく知らされていないのに“社長と同じように考えろ”などと強要されるわけです」と語っています。

つまり、「情報格差がなくなれば、社内の理不尽さも自然となくなっていく。その一つの形がホラクラシー型組織なのだと思う」ということです。

「HOLACRACY 役職をなくし生産性を上げるまったく新しい組織マネジメント」の著者であり、「ホラクラシー」という言葉の生みの親Bryan.J.Robertsonは、ホラクラシーを「新しい組織マネシジメントのフレームワーク」と定義しています。

まとめ

ホラクラシー組織は、これまでの組織の概念とはまったく違うものですから、すんなりと受け入れられるようになるまでには、まだ時間がかかりそうです。しかし、これまで日本の産業を支えてきた終身雇用や年功序列といった企業文化も、確実に過去のものとなりつつあります。

進化を続けるIT技術や、IT業界の急成長などによって、次世代型組織体系の実践が可能となる社会的土壌もできつつあるのではないでしょうか。管理部門で仕事をする人は、こうした新しい動きにも、敏感に反応する感度を磨いておきましょう。

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