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日本労働組合総連合会は、男性の家事や育児参加に関する意識や実態を把握するため、「男性の家事・育児参加に関する実態調査」実施したところ、育休取得者の20.8%がパタニティ・ハラスメント(パタハラ)を受けた経験があることが判明した。
パタニティ・ハラスメントは“パタニティ=paternity”と“ハラスメント”を組みあわせた和製英語である。育児のために休暇や時短勤務を希望する男性社員に対する嫌がらせ行為のことで、パワーハラスメントの一種だ。
では、どのようなパタハラを受けていたのかといえば、「復帰したら嫌味を言われた」(15.3%)、「責任ある仕事を任されなくなった」(8.3%)、「昇進・昇給できなかった」(6.9%)、「低い人事評価を受けた」(4.2%)、「復帰したら新人のような扱いをされた」などで、「異動を命じられた」「転勤を命じられた」は2.8%となっている。
男性が育児のために取得した休業・休暇は、年次有給休暇(35.6%)が最多で、配偶者出産休暇(24.6%)、振替休日・代替休暇(11.7%)、子の看護休暇(10.0%)と続き、育児休業はわずか7.2%で、半数近く(45.6%)が、育児のために休業・休暇を取得していないことも明らかになった。
政府は、2020年までに男性の育児休業取得率を「13%」にする目標を掲げているが、目標数値の約半分であり、しかも、その政府目標を64.9%が「知らない」と回答している。
育児休業の取得日数は、「5日~7日」(25.0%)、「1日~2日」(18.1%)、「3日~4日」(12.5%)と短期間の取得が多く、1週間以下の取得が合計55.6%と半数以上である。「15日~30日」(9.7%)や「121日以上」(8.3%)の回答もあり、平均は32.6日となっている。
育児休業は、期間延長を含めると、最長2年間取得することができるが、半数が1週間以下で、その取得率も7.2%というのが男性育休の実状である。育児休業を取得する権利は男女ともにあるものの、義務化されていないことから、男性は「育児休業はなかなか取得しにくい」というのが本音といえそうだ。
また、育児休業取得して困った点は、「収入が減った」(36.1%)が最も高く、「仕事の情報が得られなかった」(27.8%)、「仕事にブランクができた」(26.4%)と続いている。
男性の育児休業取得期間中は、育児休業給付金の支給を受けることはできものの、給与の支払いが義務づけられていないことも、育児休業取得を阻んでいる要因でもあるだけに、管理部門は、育休を取得しやすい社内規定づくりにも尽力する必要がありそうだ。
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