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レイハラ(レイシャルハラスメント)とは?

公開日2019/12/08 更新日2019/12/09
レイハラ(レイシャルハラスメント)とは?

外国人労働者の受け入れが進む日本では、今後海外をルーツに持つ人たちと働く機会がさらに増えていくことが予測されています。人種や民族、国籍を超えて、多様なメンバーが一つの職場で仕事をするのは、国際競争力を培って企業のポテンシャルを高める一方、「外国人」や「ハーフ」に対する差別や嫌がらせが懸念されています。

歴史的に長く「同一民族」という意識を共有してきた日本で、今後発生が増えると思われるレイハラ(レイシャルハラスメント)についてまとめてご紹介します。

レイシャルハラスメントとは

レイハラ(レイシャルハラスメント)とは、「レイシャル=人種」にまつわる「ハラスメント=差別や嫌がらせ」を指します。さまざまな人種や民族、国籍の人間が集まるアメリカでは、セクハラ(セクシャルハラスメント)とともに社会問題となっているハラスメントの一つです。

人種的嫌がらせとも呼ばれており、日本でも職場で働く人たちの多様性が広がるにつれて、人種や国籍による差別的発言や侮辱する表現が増えることが心配されています。

これまで日本は、国土と民族が同じという文化的なイメージのもとで歴史を刻んできました。しかし、一方でアイヌや沖縄のようにマイノリティーの民族を支配し、また在日朝鮮人を差別してきた歴史もあります。

第二次世界大戦後、日本企業でも少しずつ外資系企業が現れ、従業員の国際化が広がるにつれて、外国人やハーフに対する憧れが強まっていきました。しかしその反面、差別や嫌がらせも依然として残っています。レイハラは、これからの日本が社会全体でさまざまなルーツを認めつつ、発展していくために考えなければならない課題といえるでしょう。

レイシャルハラスメントの定義

レイシャルハラスメントのポイントは次の3つです。

●特定の人種や民族、国籍(外国人やハーフ)を理由に、暴言や侮辱、嫌がらせを行うこと

●合理性なく日本人と外国人を分けて業務を進めたり、評価をしたりすること

●レイハラはパワハラのように上司から部下といった強い立場から起こるだけでなく、部下から上司、同僚同士などさまざまな関係性の中で起こる可能性があること

このように外国人やハーフというだけで、理由なく差別や嫌がらせをする行為を、レイハラ(レイシャルハラスメント)と呼んでいます。

どんなときにレイハラは起きるのか

近年、ヘイトスピーチやヘイトクライムなど、国や人種に対する差別的な言動や犯罪がニュースで取り上げられる機会が増えてきました。

ヘイトスピーチとは、相手の国や文化を否定して差別的な言動をすることをいいます。自国を優位に考えて、相手の出身国への敬意を示さず、ときに暴力的な手段に訴えるケースも含みます。またヘイトクライムとは、人種や性別、あるいは宗教、民族、障害などを理由に生まれる犯罪のことです。特に人種的な憎悪から相手を攻撃する犯行が知られています。

ヘイトスピーチやヘイトクライムは極端な例ですが、職場でも人種や国籍だけを理由に差別や嫌がらせをすると、場合によっては犯罪に当たる可能性も十分にありえます。

レイハラのケースを知ろう

実際に日常生活で起こるレイハラは、パワハラやモラハラなど職場で起こりやすいハラスメントと似ています。どのようなケースがあるのか見ていきましょう。

●外国人という理由だけで、相手の国や文化を傷つける発言をする

●「日本語わかるの?」「仕事で取引先とちゃんとやりとりできる?」など、外見的特徴や国籍だけで日本語ができないと決めつける

●本名を聞いて「覚えにくい」「変な名前」と侮辱する

●「取引先に信頼されないから」と特定の業務から外す

●ハーフに対して、何かするたびに「やっぱり外国人なのね」「純粋の日本人じゃないから」と差別的言動をする

●意見をいうだけで「あなたは外国人だから考え方が私たちと違う」という

●日本の会社だからと、名前を日本風に変えさせたり、日本人と同じ行動を取らせようとしたりする

●ルーツの国で事件やニュースがあると、本人に結びつけてしまう

このように、本人の人格や個性、能力とは関係なく、ただ人種や国籍で判断するハラスメントが増えています。

レイハラをしないために気をつけること

アメリカやヨーロッパと違って、日本では長い間、外国人やハーフといった人種や国籍が異なる人たちと日常生活を共にするという機会があまりありませんでした。しかし、職場の多様性が高まる今、同じ仕事仲間として職場で異なる人種や国籍を持つメンバーと働いているという意識をしっかりと持つことが必要です。

外国人だからといって仕事を割り振らないのはもちろん、「日本語ウマイね」「外国人なのに器用だね」といった褒め言葉もレイハラになる場合もあります。

また、在日朝鮮人のように外見からは日本人に見えなくても異なる人種や国籍、文化をルーツに生活している人たちもいるので、不用意に特定の国や文化を揶揄する、侮辱するといった言動は慎みましょう。

まとめ

2016年には、外国人労働者が100万人を突破したというニュースからもわかるように、外国人採用が増え続ける今、職場で人種や国籍の異なる従業員と働く機会がますます広がっていきます。

その一方で、人種や国籍を理由にしたハラスメントが増える心配もあります。外国の文化や慣習を理解して積極的に理解しながら、レイハラとは何かをもう一度考えてみましょう。

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