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「力不足」と「役不足」の違いって?間違えて使うとちょっと恥ずかしい、似ているビジネス用語の正しい使い方

公開日2020/02/07 更新日2020/02/08
間違えて使うとちょっと恥ずかしい!似ている言葉の正しい使い方

目的と目標、戦略と戦術など、似てはいるけど意味や使い方が異なる言葉。どちらでもいいや、なんて考えてはいませんか?クライアントへのプレゼン資料に間違った言葉を使ってしまい、あとから上司に指摘されて恥をかく...などということは、新人ならいざ知らずベテランのビジネスパーソンなら絶対に避けたいものです。

今回はビジネスの現場でよく使われ、用法を間違えやすい言葉の「正しい意味」と「使い方」をご紹介しましょう。

ビジネスの資料によく使われる、似ている言葉

○目的と目標

目的とは「最終的に成し遂げようとする事柄、到達点(ゴール)」を表します。ビジネスの世界では、たとえば「売上や利益の予算達成」や「前年同期比20%増の新規顧客獲得」などが目的にあたります。

目標とは「目的を達成するための手段」です。ゴールと、それに到達するための手段、もしくはさしあたって実現させたいもの、という違いがあるのですね。

○戦略と戦術

戦略と戦術はもともと軍事用語であったものが、ビジネスの世界でも使われるようになりました。戦略は目的を達成するための総合的かつ長期的視野に立った計画のことで、戦術は戦略を具体的に実行するための手段をいいます。始めに戦略があり、戦術が練られるという関係なのですね。

○原因と要因

この言葉も、分析などをする場合によく使われる言葉です。両方ともある事象に対して元となった事柄を表しますが、原因とは基本的に一つの事柄、要因は複数の事柄をいいます。ですから複数の要因が重なって…とはいいますが、複数の原因という使い方はしません。

○改訂と改定

提示する資料について説明する時に、使うことが多いかも知れません。どちらも「かいてい」と読みますが、「改訂」は文章や資料、書物の内容を改めて正す、という意味。「改定」は法律や規約、料金などそれまであったものを新しく変える時に使います。

○市場と市場

これは同じ漢字で読み方と意味が違うという例です。「いちば」と「しじょう」。ビジネスの資料では「しじょう」を使うことが多いでしょう。「いちば」はいうまでもなく青果市場や魚市場という物理的な場所を表し、「しじょう」は物や資産(株式市場等)が取引される場所(時に仮想上の場所)を表します。

○測る、計る、図る、量る、諮る、謀る

会議にある議題を「はかる」といった場合に、よく誤用される言葉です。皆さんはどの「はかる」を使いますか?正解は「諮る」で、ある事柄について相談する、意見を求めるという意味です。「測る」は測定器で何かを計測すること、「計る」は数量や時間を調べる場合、「図る」は物事を計画したり考えること、「量る」は重さや容積を調べる場合、「謀る」は人を欺いたり悪事を企てる場合に使います。ですがこのように種類が多いと、正しく使うことの方が無茶に思えてきますね。

メールなどの文章や挨拶でよく使われる、似ている言葉

○御社と貴社

メールや直接の商談の場合によく使いますね。「御社」「弊社」は話し言葉の中で使い、「貴社」「当社」は文章などの書き言葉で使うのが一般的です。

○役不足と力不足

これは言葉の誤用を説明する際に、例としてよく挙げられる言葉です。不足という言葉は同じですが、意味はまったく正反対。間違って使うと、とても恥をかいてしまいます。役不足は、与えられた役(たとえば役職)に対して自分の力が上なので役が軽すぎる、という意味。「役不足ではありますが、精一杯部長をつとめさせていただきます」といった場合には、もっと重要な役職が自分にはふさわしいといっていることになります。正しくは、力不足を使うべきですね。

○適時と適宜

適時は読んでそのままの意味で「適した時に」、適宜(てきぎ)はちょうど良い場合に、つまり適当な場合にという意味です。適時の方が限定の度合いが高いのですね。

○ご教示とご教授

どちらも「お教え下さい」とお願いする場合に使うことが多いですね。明確な決まりはないようですが、一般的に多いのは「ご教示」でもっと専門的なことを尋ねる場合には「ご教授」を使うことが多いようです。後者の方が、より丁寧ないい方ということですね。

ビジネスの現場でよく使われる、似ている言葉

○決済と決裁

どちらも「けっさい」と読みますが、「決済」は金銭に関わる支払いを表し、経理や会計で使いますね。「決裁」は会議などで上長に提案を諮り、可否が決まる時に用います。

○趣旨と主旨

読み方は同じ「しゅし」ですが、「趣旨」は物事を行う場合の元になる考え方を表し、「主旨」は資料や話の中心となる考え方を表します。ですからビジネス文書の最初に用いるのであれば、「主旨」が適当です。

○変える、換える、代える、替える

すべて「かえる」という読みの言葉になりますがそれぞれどのように使うか、例を並べていきましょう。

「戦略を変える」「形を変える」

 :物事がそれまでの状態から変化することを表します。

「景品と当たり券を換える」「通貨を換える」

 :等価もしくは同じような物と交換するという意味です。

「通勤を電車からバスに代える」「怪我した俳優を代える」

 :別の物に同じ役割をさせる場合に使います。

「営業担当者を替える」「自家用車を買い替える」

 :同じ種類のものを、別の物に替えるというような場合に使います。

まとめ

外国人が日本語を学び始めた時に、なかなか習得できないのが同音異義語と漢字の意味違いだそうです。日本人でもこれだけ迷うのですから、当たり前ですね。挙げ始めればキリがないかも知れませんが、気がついた時にすぐ調べておく習慣をつけておきましょう。日々の地道な努力が、必ず役立つ時が来ることでしょう。

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