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東京五輪期間中の終電時間延長

公開日2020/03/12 更新日2020/03/13

2020年1月22日、公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(東京2020組織委員会)と東京都は、期間中の鉄道運行計画を公表しました。2020年7月から開催される東京五輪期間中、首都圏を含む競技関係エリアの終電時間を、2時間程度延長する見通しです。

今回は、五輪中の終電時間が延長される背景や、深夜時間帯の運行時間延長や増発を予定する主な鉄道各社の情報、サラリーマンにはどんな影響が予想されるのか解説します。

なぜ五輪中の終電時間の延長や増発が検討されるのか?

・期間中の人口増大に対応するため

東京五輪は、オリンピック競技大会(7月24日~8月9日)で33競技、パラリンピック競技大会(8月25日~9月6日)で22競技が行われる予定です。

競技会場は、開会式と閉会式が行われる新宿区のオリンピックスタジアムや、トライアスロンなどが行われる港区のお台場海浜公園など、人口が集中する東京都を中心に42カ所設定されています。

国土交通省では五輪期間中の観客や大会スタッフの数を約1,010万人、1日あたり最大約92万人と予測しています。

多くの観客と大会スタッフの移動手段として、8割近くは鉄道を活用しての輸送を予定。

また、競技の終了が23時以降になる会場は8会場(※)あり、スムーズに競技会場から帰宅する需要への対応策として、終電時間の延長や増発が検討されたのです。

※23時以降に競技が終了する8会場

 ・オリンピックスタジアム(陸上開閉会式)⇒23:00/4日間

 ・国立代々木競技場(ハンドボール))⇒23:00/2日間、23:30/1日間

 ・有明アリーナ(バレーボール)⇒23:00/2日間、23:30/12日間、23:45/1日間

 ・青海アーバンスポーツパーク(3×3)⇒23:00/1日間

 ・埼玉スタジアム2002(サッカー)⇒23:00/4日間

 ・さいたまスーパーアリーナ(バスケットボール)⇒23:00/11日間

 ・武蔵野の森総合スポーツプラザ(バトミントン)⇒23:00/3日間

 ・横浜国際総合競技場(サッカー)⇒23:00/3日間、23:30/1日間

東京圏の終電時間延長路線

2020年7月24日(金)深夜~8月9日(日)深夜の期間において、19の鉄道会社が約60路線で終電時間の延長を行う予定です。

詳細計画は4月に東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会から発表予定で、時刻表などは公式サイトや提供アプリで配信されるとのこと。

【現段階で検討されている主要ターミナルからの終電時刻】

路線名

行先

発時刻目安

新宿

JR中央快速線

武蔵小金井

1:50ごろ

JR中央・総武緩行線

三鷹

2:00ごろ

小田急小田原線

相模大野

1:30ごろ

京王相模原線

橋本

1:00ごろ

京王線

京王八王子

1:20ごろ

西武新宿線

新所沢

1:40ごろ

池袋

JR埼京線

赤羽

1:30ごろ

東武東上線

川越市

1:30ごろ

西武池袋線

小手指

1:30ごろ

渋谷

東急田園都市線

長津田

1:30ごろ

東急東横線

横浜

1:30ごろ

東京

JR総武快速線

千葉

1:30ごろ

JR京葉線

蘇我

1:30ごろ

JR武蔵野線

東所沢

0:40ごろ

品川

JR東海道線

国府津

1:20ごろ

JR京浜東北線(南行)

蒲田

2:00ごろ

京急本線

金沢文庫

1:20ごろ

上野

JR宇都宮線

小金井

1:10ごろ

JR京浜東北線(北行)

赤羽

2:00ごろ

JR高崎線

籠原

1:10ごろ

JR常磐快速線

松戸

1:50ごろ

京成本線

京成高砂

1:20ごろ

秋葉原

JR中央・総武緩行線

千葉

1:40ごろ

つくばエクスプレス

守谷

1:10ごろ

山手線

内回り

大崎発 1:30ごろ

池袋着 2:10ごろ

(池袋発)2:00ごろ

大崎着 2:30ごろ

外回り

大崎発 1:40ごろ

池袋着 2:10ごろ

(池袋発)1:50ごろ

品川着 2:20ごろ





地下鉄・ベイエリアは、東京メトロ全線、都営地下鉄全線で実施を検討しています。

また、パラリンピック期間中は、8月25日の開会式、9月6日の閉会式について、通常よりも最大60分程度延長して列車を運行させる予定です。

東京圏以外の路線と検討内容

マラソンと競歩の会場は東京から札幌に変更されたため、終電終了後を含む深夜時間帯に臨時列車の運行が検討されています。

【東京圏以外の競技会場と臨時列車運行検討路線】

競技会場名

路線名

検討内容

札幌ドーム

・札幌市営地下鉄 東西線・南北線・東豊線

・JR 函館本線(旭川方面行)

22時に競技が終了する競技開催日を中心に運行を検討

宮城スタジアム

・JR 東北本線(利府線)・仙石線(仙台方面行)

・仙台市地下鉄 東西線・南北線(仙台方面行)

22時に競技が終了する競技開催日を中心に運行を検討

茨城カシマスタジアム

・JR 鹿島線・成田線・総武本線・総武快速線(東京方面行)

・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線(水戸・大洗方面行)

競技実施日

上記は決定されておらず変更の可能性があるため、4月予定の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会による発表で確認してください。

サラリーマンや企業への影響は?

五輪中は、日本人や外国人の観客をはじめ、ボランティアスタッフ、メディアなど数多くの人間が東京を中心に動き回ります。サラリーマンへの影響として、出勤時の満員電車による疲れやトラブルなどが考えられます。

五輪中のテレワークを導入予定の企業も多くあるものの、出勤が求められているサラリーマンは通勤時の交通混雑や人混みは避けられないでしょう。仕事で疲れている状態でトラブルに出くわした場合、冷静な判断を欠いてしまうかもしれませんので、今のうちから心の準備をしておくとよいでしょう。

ほかにも、終電時間が延長されることにより、企業側が社員に残業を押し付けないか、といった点も懸念されます。「終電も延長されているんだから、今日中に終わらせろよ」などと、部下に圧力をかけることは絶対に避けましょう。モラハラにもつながりかねませんし、五輪を機に「新しい働き方を創る」という経済界の本流から外れてしまいます。

五輪中は普段と比べてトラブルが起きやすいことが予測されるので、今一度企業内でどのような対策をとるべきかを検討しておきましょう。

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