子育て世帯の“人生計画とお金”問題夫婦で話し合えているのは何割？

公開日2020/12/14 更新日2020/12/15

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食費・住居費・光熱費・教育費・通信費・娯楽費…、子育て中ならどの家庭も支出が多くなりがち。「夫婦共稼ぎでも毎月のやりくりがギリギリ！」という声は珍しくなく、将来を考えるとつい憂鬱になる夫婦は多いだろう。

では、その夫婦間で“人生計画とお金”について、きちんと話し合えているのはどの程度の割合だろうか。金融関連商品各種を取り扱い、金融コンサルティングを行うブロードマインド株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：伊藤清氏）は、30代～40代の子育て世帯111名を対象に、「人生設計（ライフプランニング）とお金」に関する実態調査を実施した。本記事では、この調査結果をご紹介する。

＜調査概要＞

調査期間：2020年11月10日～13日
回答者：30代～40代の子育て世帯111名
調査方法：インターネットによるアンケート

＜結果概要＞

・お金について考える機会が多い子育て世帯でも、ライフプランニングの経験がある人は45.9％のみ。
・一方でライフプランニング未経験者の63.3％が、「ライフプランニングは重要」と認識している。
・その理由として、50.0％が「日本の社会保障制度に不安がある」と回答したほか、「コロナ禍で将来がより不安になった」34.2％、「住居の選択肢が増えた」23.7％といった声も。
・重要と感じつつもライフプランニングを実施しない理由は、「やり方がわからない、難しいから」が31.7％、「そもそもライフプランニングという考えを知らなかった」23.8％のほか、「時間がない、お金の話は苦手」といった声も多数あがった。

子育て世帯でもライフプランニング経験者は半数以下！

まず、Q1では「あなたは今まで、夫婦で話し合いながら、ライフプランニング（長期的なお金の動きを見ながら人生設計を行うこと）を行ったことがありますか。何度行ったか教えてください」（n＝111）と尋ねた。回答結果は、「一度も行ったことはない」が54.1％で最多、次いで「1回」と「2回」がそれぞれ同じ11.7％となった。

Q2は、前問で「2回～5回以上」と回答した人に「どの程度の頻度で、作成したライフプランを見直していますか。最も近いものをお選びください」（n＝38）と質問。結果は以下のとおりだ。

・1か月に一度：5.3％
・半年に一度：42.1％
・1年に一度：26.3％
・その他：26.3％

最多は「半年に一度」（42.1％）、次いで「1年に一度」（26.3％）という回答に。

ライフプランを見直している夫婦は、お金について定期的に話し合っているのがわかった。

ライフプランニング未経験者も6割以上は「重要」と認識

Q3では、Q1で「一度も行ったことがない」と答えた人に「ライフプランニングの重要性についてどのように考えていますか」（n＝60）と尋ねた。はたして、“重要”と考えている人はどの程度いるのだろうか。

・とても重要：11.6％
・重要：51.7％
・あまり重要でない：30.0％
・全く重要でない：6.7％

ライフプランの経験はなくても、“重要”と認識している人は63.3％もいる。

またQ4では、Q3で「とても重要」「重要」と回答した人に、その理由を尋ねた（複数回答可、n＝38）。その結果、最多回答は「日本の社会保障制度に不安があるため」（50.0％）、以下「コロナ禍で将来がより不安になったため」（34.2％）、「生活様式の変容で、住居（生活）の選択肢が増えたため」（23.7％）と続いた。