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近年、採用マーケティングのメディアとしてSNSに注目が集まっています。
ここでは、SNSによる採用マーケティングの現状とSNSを使うことのメリット、注意点などを簡単に解説します。
現代の採用マーケティングにおけるSNSの重要性について見ていきましょう。
・世代の移り変わりで採用市場にも変化
いまから9年後に当たる2030年には、労働人口の75%が1980年代以降に生まれた「Z世代」と2000年以降に育った「ミレニアム世代」で占められることになります。
特に、ミレニアム世代はパソコンよりもスマートフォンやタブレットを愛用。
40代以下の世代では、コミュニケーション手段としてSNSとメールの位置づけが逆転しかけています。*1
従来、大きな発信力を誇っていたテレビや新聞などのマスメディアに代わって、SNSの発信力が急速に強まってきています。そのため、採用マーケティングのツールとしてSNSに注目が集まっているのです。
*1総務省|平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書
・若者はSNSの情報への信頼感も高い
「Z世代」や「ミレニアム世代」は、すでにインターネット環境が整っていた時代に育っており「デジタルネイティブ世代」とも呼ばれています。
彼らは、PCではなくスマートフォンやタブレットで情報収集しており、検索もGoogleなどの検索エンジンを利用するのではなく、SNSを駆使して自分の欲しい情報を探し出しています。「デジタルネイティブ世代」にとって、ネットの情報は何より信頼できるものであり、SNSに対する信頼度は絶大です。
年々、求職者へアプローチが難しくなるなかで、ターゲットの情報収集の方法や意識の変化を考えると、SNSは採用マーケティングのツールとしてますます重要度を増してくるでしょう。
採用マーケティングにSNSを導入することで次の5つのメリットを得ることができます。
1.ターゲットに合わせたアプローチが可能
採用活動において最もSNSの効果が期待されるのは新卒採用です。若者にとってSNSは必須のコミュニケーションツールであり、就職活動でも仲間同士で情報収集をしています。企業はSNSで「社員の声」などの情報を発信することで学生との距離感を縮めることができます。
また、広告出稿では「〇〇大学出身者で25歳」といった詳細なターゲティングの設定も可能です。広告出稿自体も低予算から始められることができます。
2.自社のイメージが伝わりやすい
これまでの求人広告では、仕事のハード面を伝えることに主眼が置かれていました。SNSでは、現場の様子や社内の雰囲気など企業の日常的な情報を発信することができ、応募者の企業に対する印象も向上します。情報があふれている時代だからこそ、リアルで親しみのもてる情報に好感が集まります。
3.面接ではわからない応募者の人柄や経験を知ることができる
SNSでは普段の様子を投稿しているケースが多いので、面接という短い時間では把握しきれない応募者の興味、関心、人となりや価値観を知ることができます。応募者についてより深く理解することで、事前にミスマッチを防止できます。
4.情報の拡散力が圧倒的
従来の求人媒体のみでの情報発信では、基本的に媒体に登録している求職者にしかその情報を露出できませんでした。しかし、SNSは「多数の人と情報を共有する」ツールであり、リツイートやシェア機能によって、媒体に登録していない潜在的な層にも簡単に採用情報を届けることができます。
5.採用コストを抑えられる
基本的にSNSは無料で利用できます。これはほかのメディアにはない強みであり、新たな手段として簡単に取り入れやすいというメリットがあります。
SNSで発信するコンテンツをプロに外注する場合や、SNS広告を利用する場合は費用がかかりますが、SNS経由での採用に成功すれば、1人あたりの採用コストをかなり低く抑えることができます。
採用マーケティングにSNSを活用することには多くのメリットがありますが、導入には注意も必要です。
1.時間と工数がかかってしまう
SNSでは、こまめな情報発信がポイントです。SNSは新着情報から表示されていくので、更新しない期間が続くとすぐに埋もれてしまいます。注目を集めるためには更新頻度が必要です。
また、企業が情報を一方的に発信する従来の求人広告と違い、SNSは双方向のコミュニケーションであるためレスポンスや連絡があった際には対応しなければなりません。迅速に対応しなければ、その間にマイナスイメージが拡散されてしまう可能性があります。
このため、SNSの運用担当者には、かなりの時間と工数がかかってしまいます。
2.リスクを回避するためのリテラシーが必要
不特定多数の人と接点が持てるSNSには、炎上のリスクがあります。注意をしていても投稿が意図せず炎上してしまう可能性もあります。また、虚偽情報が勝手に拡散されてしまうリスクもあります。
SNSを採用マーケティングに取り入れる場合は専門的なリテラシーが必要です。
3.コンテンツに魅力がないと効果が出ない
SNSでは、日々のリアルな情報を更新していけば良いと言う訳でもありません。
会社や業界の魅力、働いている現場の人のリアルな声など、求職者の目を引くようなコンテンツを発信していくことが大切です。
そのためには、しっかりと戦略を立てて、これまでよりさらに自社のコンテンツを強化していく必要があります。
4.フォロワーの確保ができなければ効果が薄い
採用マーケティングにSNSを活用する場合は、一定のフォロワー数を確保していなければ、情報発信をしても効果がありません。すでに多くのフォロワーを持っている企業は別ですが、フォロワーを増やしていくにはかなりの時間がかかりますので、周到な準備が必要です。成果が出るまでには時間がかかることも考慮しておいてください。
この記事では、採用マーケティングでSNSの導入が拡大している時代的な背景と共に、そのメリットと注意点をまとめました。
SNSの活用により企業と応募者の双方が密なコミュニケーションをとることができて、従来の採用方式では難しかった相互理解を促進することが可能です。
今後もますますSNSを利用した採用マーケティングが広がっていくと予想されています。ここでご紹介した注意点を考慮しつつ、ぜひ、採用マーケティングに積極的にSNSを活用して求人活動を成功させましょう。
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