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近年、新卒採用を採用手段の主としていた企業でも、中途採用強化にシフトする企業が増えています。 そこで、即戦力を確保するため中途採用を強化する方針を固めたは良いものの、中途採用が上手くいかず悩んでいる企業も少なくありません。
中途採用が思い通りに進まない理由は、企業・業種・職種によって細かい部分に違いはありますが、大きく分けると共通しています。 正しい方法で課題を見直せば、どんな会社でも解決法の糸口が見つかるはずです。 この記事では、中途採用が上手くいかず悩んでいる採用担当者向けに、中途採用を成功させるための課題と解決法についてご紹介します。
厚生労働省職業安定局の資料「中途採用に係る現状等について」によると、年度によって波があるものの、転職入職率は1990年代中頃から緩やかに上昇傾向となっています。 また、企業規模で転職入職率を見ると、従業員数300人以上の大企業への転職入職率は増加傾向にありますが、従業員数300人未満の中小企業と比較すると低い水準にとどまっています。
このことから、企業規模の小さい中小企業が、中途採用へのシフトを強めている状況が見て取れます。 新卒採用の売り手市場化が進んだこともあって、中小企業の新卒採用が難しくなり、結果的に中途採用の割合を増やさざるを得ないのが実情と推察されます。
この傾向は、決して一部の業種に限定される話ではなく、国内における多くの中小企業が人材の確保に悩まされています。 総合型求人媒体に求人を出しても、自社の求人情報をチェックしてくれる人材がおらず、十分な効果が得られないケースも見られるようになりました。 その反面、採用方法そのものも進化したため、ダイレクトリクルーティング・人材紹介会社の活用・リファラル採用などによって、優秀な人材を確保する例も増えてきています。
中途採用市場全体を見ると、同業種における即戦力を探すのは難しくなってきており、そもそも未経験者さえ採用できない状況を迎えている企業もあります。 そのため、異業種経験者・異職種経験者・第二新卒者などをポテンシャル採用するなど、より多くの分野から人材を確保しようという動きが活発化しています。
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