公開日 /-create_datetime-/
国内事業所数の増加などで、公認会計士の活躍の場は広がりを見せています。
2017年と比べ、公認会計士の転職市場はどのような状況になっているのでしょうか?
これまで公認会計士は多くが監査法人や会計事務所で業務を行ってきました。しかし、2013年に金融庁がIFRSの適用条件を緩和したことによりIFRSの導入を検討する企業が増加し、さらにディスクロージャー制度において四半期報告制度や内部統制報告制度が導入され、企業は正確な情報開示が責務となってまいりました。そのためこれまでの会計事務所頼みの監査や会計業務ではなく、企業内に公認会計士を置く「組織内会計士」に注目が集まっています。
監査業務や会計業務のほか、アドバイザリー、M&A、IPO準備など、経験豊富な人材が求められます。幅広い知識をベースに、的確に判断する判断力、柔軟な考え、論理的思考力や理解力のある方が望まれます。さらに、常に向上心を持ち、熱意を持った人材、コミュニケーション能力の高い人材も高評価だと言えます。
組織内会計士を目指す方にとっては、これまでの経験に加えてIFRSに関する知識も大きな武器となり得ます。IFRSに関する知識や経験がある場合、もしくはUSCPAを取得している場合などは大きくアピールすることが可能です。
財務諸表作成などの基本的な会計業務はもちろん、さまざまな分野の業務に携わった経験があると、転職の際は有利に働きます。また、監査法人での監査業務以外に、上場企業での会計業務、内部監査業務の経験があると求人側には非常に頼もしい人材として映ります。
中途採用の場合、強みはなんと言っても「経験」になります。経験が豊富であればあるほどさまざまな事案に対して、的確に、スピーディに対応することができるためです。また事案の中心にある、本質を見極める力があるとなお一層喜ばれるでしょう。
また、金融庁は社会や経済の動きに合わせて、その時々で法整備を行っています。実務だけにとらわれず、法改正などアンテナを張り、タイムリーに対応していける柔軟性と向上心も必要だといえます。
会計事務所や監査法人で公認会計士として業務に当たりながら経験を積み、キャリアを積み上げていく方法がひとつあります。この場合、公認会計士が多く在籍する環境での業務のため専有性はさほど高くなく、着実に経験を積み上げていく必要があります。ただ会計ノウハウに長けた方々が多く在籍する組織に属している環境のためバラエティに富んだ案件が豊富にあり、実力をつけるにはとても適した環境だといえます。組織内会計士を目指す場合、公認会計士試験合格者が所属するケースと、実務や経験を積んだ中途採用として所属するケースに分かれます。
公認会計士試験合格者はその後実務を積みながら修了考査に挑み、考査に合格をすると晴れて組織内会計士として勤務が可能になります。この場合一からのキャリア形成になりますが、企業理念などを深く理解し自社マインドを持った会計士として成長していくことが可能です。
一方、実務や経験を積んだ状態で企業に転身する会計士は、会計士の在籍が少ない環境のため専有性が非常に高く、比較的高いステージからスタートしキャリアを積むことが可能です。配属部署によっては財務戦略などに携わることも可能で、努力によってはCFO、社外取締役、社外監査役などの道も開けてきます。
いずれのフィールドにおいても、公認会計士はその専門性の高さから、とても貴重な存在として常に求められています。世界的な経済の動きから国内の会計業務もうねるように変わっていきます。柔軟性と熱意を持ちながら、ご自身のキャリア形成に合わせた転職を成功させてください。
<その他の転職動向>
2018年度 管理部門の転職動向(経理・財務)
2018年度 管理部門の転職動向(人事・総務)
2018年度 管理部門の転職動向(法務)
2018年度 弁護士の転職動向
2018年度 税理士の転職動向
オフィスステーション年末調整
押印に合わせた電子署名形態の選択
業務委託契約書の書き方のポイントは?知っておくべき基礎知識
食の福利厚生【OFFICE DE YASAI 】
通勤車両/社用車の駐車場利用・管理におけるガバナンス見直しチェックガイド
管理会計とは?目的やメリット、実務の具体例など基本をわかりやすく解説
【会計】金融資産の減損における期中期間の簡便処理、検討─ASBJ、金融商品専門委 旬刊『経理情報』2025年7月20日号(通巻No.1749)情報ダイジェスト②/会計
1-6月の「人手不足」倒産 上半期最多の172件 賃上げの波に乗れず、「従業員退職」が3割増
上半期の「後継者難」倒産 2番目の230件 高齢化の加速で、事業承継の支援が急務に
IPOの最重要課題!内部統制(J-SOX)と労務管理の密接な関係:上場企業に求められるガバナンスの要諦
法務部の負担を軽減!「契約ライフサイクル管理システム(CLM)」のキホンを徹底解説
弁護士業におけるスキャン代行活用事例
【内定者フォロー施策】内定承諾後辞退を防ぐ 内定者フォロー施策アイデア43選
他社との違いは?電子契約サービスの比較検討ガイドのご紹介
債権管理・入金消込効率化『V-ONEクラウド』導入事例 ~午前中いっぱい掛かっていた消込作業がわずか数分で完了! アデコ株式会社~
経理業務の業務委託とは?依頼できる内容・費用相場や委託先を選ぶポイントも紹介
事務作業の効率化で生産性UP!具体的な方法と成功ポイントを徹底解説
リース会計基準とは?改正内容とリース識別・会計処理などの実務対応を図解で解説
【満足度95%】『ManegyランスタWEEK -2025 Summer-』開催決定!
経理業務はAIに代替される?今後の経理担当者に求められることとは
公開日 /-create_datetime-/