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コロナ禍で急速に広まったテレワークだが、いまや、カフェやショッピングモールなどでもフリーWi-Fiに接続できるようになり、どこでも仕事ができるようになっている。しかし、フリーWi-Fi接続は、情報漏えいや端末のウイルス感染リスクが高いとされている。
みんなのマーケット株式会社が「くらしのマーケット会員」に実施した「ネットセキュリティに関する調査」によると、フリーWi-Fiにアクセスする人は、テレワーク未経験者では27.5%、テレワーク経験者では32.0%であることがわかった。
フリーWi-Fiに接続したことで、「ポイントを詐取された」「見知らぬIPアドレスからログインされそうになりパスワードを変更した」などのトラブルに見舞われたことのある人は3.5%である。
トラブル経験者の割合は少ないが、大きな被害となる可能性もあるだけに、やはり注意が必要なようだ。
フリーWi-Fi利用で気をつけていることは「セキュリティソフト/アプリを入れる」(86.5%)、「パスワードや個人情報を入力しない」(82.1%)、「提供元が分からないWi-Fiスポットには接続しない」(78.2%)で、多くが基本的なリスク対策を心がけている。
一方、リスク対策の基本とも言えるセキュリティソフトやアプリを「入れていない」が13.5%と1割を超えており、パスワードや個人情報を入力したことのある情報セキュリティ意識の低い人も17.9%いることもわかった。
テレワークを導入している企業なら、情報セキュリティに関する講習をすべきだが、受講経験者は40.0%と半数を切っている。テレワーカーだけでなく、危機意識の薄い企業も一定数存在していることも明らかになった。
一方、自宅でのネット環境がある人に、今のネット環境を選択した理由を聞いたところ、「通信速度」が35.9%、「料金」が32.3%と続いている。しかし、「セキュリティ」で選ぶ人はわずか13.7%という結果だ。
では、自宅のインターネットセキュリティに関しては、どのように思っているのだろうか。「対策をしているので特にない」が59.1%、「心配がある」が11.1%、「対策はしていないが特にない」が29.8%である。
フリーWi-Fiのリスクはもちろんだが、自宅のネット環境を利用しているからといって、ネットセキュリティが“安心” とは限らない。何も対策をせず、根拠のない不確かな自信を抱いていると、思わぬネットの落とし穴にはまってしまうかもしれない。
テレワークを導入している企業のセキュリティ担当者は、情報セキュリティに関する講習を定期的に開催するなどして、従業員の情報漏えいや端末のウイルス感染リスクの意識を高めていく必要がありそうだ。
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