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東京都産業労働局が毎月実施している都内企業のテレワーク実施状況調査によると、5月の実施率は64.8%と前回調査(4月)に比べ8.2ポイント上昇し、過去最高の数字となりました。テレワーク・デイズの展開により、さらに高まることが期待されています。
緊急事態宣言中に政府や都が求めていたのは出勤の7割削減でしたが、その鍵を握るのがオフィスに出勤せずに働くテレワークです。東京都内の企業(従業員30人以上)のテレワーク実施率(東京都産業労働局調査)が64.8%ということは、ほぼその目標を果たす数値といえるでしょう。
ただし、ニュースで報じられる出勤時のターミナル駅の状況は、とても出勤7割削減には程遠いものでした。この調査に回答した企業数が460社ということを考えれば、実態はそこまで普及していないということではないでしょうか。
とはいえ、2021年2月以降、低下傾向にあった実施率が、ここへきて大幅なアップとなっています。
テレワーク実施率を従業員規模別でみていくと、従業員30人~99人の企業で59.7%、100人~299人の企業で68.3%、300人以上の企業で82.8%と、社員数が多い企業ほど高くなっています。
テレワークの実施回数を4月と5月で比べてみると、週1日と週5日が多いことがわかります。週5日テレワークを実施しているということは、大半の業務においてテレワークへの移行が進んでいるということでしょう。
一方、週1日実施は、「とりあえずテレワークを始めてみた」という状況とみられ、2極化していることがうかがえます。
【5月のテレワーク実施回数】 ※()内は4月の回数 |
|
---|---|
週1日 |
29.6%(30.2%) |
週2日 |
20.5%(18.0%) |
週3日 | 13.3%(15.9%) |
週4日 |
12.0%(12.4%) |
週5日 |
24.6%(23.4%) |
東京都ではテレワーク導入を促進するため、終日のテレワークに加え、半日・時間単位でテレワークを行う「テレハーフ」を推奨していますが、こちらの実施割合は5月が17.8%、4月は18.4%と、2割未満にとどまっています。
では、新型コロナウイルス前の都内企業のテレワーク実施率はどの程度だったのでしょうか。2017年はわずか6.8%です。2018年が19.1%、2019年は25.1%と、徐々に広がる傾向にはありましたが、とてもテレワークが普及しているとはいえない状態でした。
総務省の調査でも、2019年の全国でのテレワーク実施率は20%ほどで、テレワークを利用している従業員の割合「30%未満」が8割を占めていました。つまり、コロナ前の全国のテレワーク導入率は2割程度で、実際の実施率となれば1割程度だったようです。
それが急拡大することになったのが、初の緊急事態宣言発令となった2020年4月以降です。東京都内の企業のテレワーク導入率はこれを機に50%以上を上回り、従業員規模が100人以上の企業では、約7割以上がテレワーク導入に踏み切ったようです。
緊急事態宣言発令を機に全国的にテレワークが普及しつつあるようですが、東京などの首都圏と地方都市では、実施率にも大きな差があるようです。
テレワークは、新型コロナの感染予防や働き方改革の観点からも、さらなる普及が求められています。そうした中で、総務省は7月19日~9月5日の東京オリンピック・パラリンピック期間中、テレワークの集中実施を求める「テレワーク・デイズ」を実施すると発表しました。これにより、上昇傾向にあったテレワーク実施率はさらにアップするでしょう。
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