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企業規模を問わず、どのような会社にも経理機能は必要なので、経理担当者として転職を検討する際の選択肢は多々あります。なかでも中小企業で働いたほうがいいのか、大企業で働くべきなのかは大きな分かれ道となります。
この記事では中小企業と大企業それぞれの経理業務の特徴についてご紹介していくとともに、中小企業で経理担当者として働く場合、どのようなスケジュールで動いていくのかも取り上げていきますので、今後の参考にしてみてください。
経理の人員が少ない
中小企業と大企業では従業員数が大きく異なっており、中小企業の場合には限られた人数で経理業務を回さなくてはなりません。経理は直接的に利益を生み出さないバックオフィス部門であり、大企業ほど資金面で余裕を持てない中小企業では雇うことのできる従業員数がどうしても限られてしまうため、バックオフィス部門が手薄となりがちです。
また、少人数で経理業務をこなさなくてはならないので、それぞれが担当する業務の範囲が広いのも特徴です。大企業の場合には経理担当者の数に余裕があるので経理業務を細分化してそれぞれに割り当てたり、会計ソフトを導入して業務の効率化を図ったりしている一方、資金面で余裕を持てない中小企業では同じようにはできません。
このため、欠員が出たときに業務が回らなくなるリスクが高くなります。担当する業務の範囲はそれぞれの企業にもよって異なりますが、企業規模が小さくなればなるほど、経理以外の業務も兼任しがちとなります。
▼中小企業会計要領の導入で経理作業を効率的にする
業務効率化を積極的に図ることのできるだけの経営体力のある大企業とは異なり、中小企業の場合には経理担当者の負担がどうしても大きくなってしまいがちです。こういた状況の改善に役立つのが、「中小企業の会計に関する基本要領」です。この要領は中小企業庁が中小企業の経理業務円滑化を図るために、中小企業の経営実態を取り入れながら作成したものなので、経理業務がよりスムーズになると期待できます。公的に作成されたガイドラインなので、この要領に沿って経理業務を行うようにすると、金融機関からの評価が上がる可能性もあります。
【参考URL】
・中小企業庁『中小会計要領について』
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