公開日 /-create_datetime-/
NotionというITツールをご存じでしょうか。複数のITツールを集約し使いやすくしてくれるソフトウェアで、現在世界中で愛用者が増加しています。そんな中で2021年10月13日(日本時間)、Notionの日本語版の提供が新たに開始され大きな話題を呼びました。
そこで今回はNotionとはどのようなITツールなのか、なぜ日本語版がリリースされたのか、日本語版の特徴は何かといった点について詳しく解説します。
社会のあらゆる分野において、今やITツールは不可欠です。しかし、その重要度が高まるにつれてITツールの数や種類が増えてしまったため、統一感や一体感を持った活用が難しくなってきたのも事実といえます。
こうした状況を解決するソフトウェアとして開発されたのがNotionです。Notionはドキュメント管理やプロジェクト管理、データベース機能、社内wikiの作成など多様な作業を一元化でき、オールインワンのワークスペースとも呼ばれています。
企業内のあらゆる情報をNotionに集約し、さらに人材の管理もNotionを活用して前者一体的に行えるので、特定の部署・組織を超えたコラボレーションを生み出すことも可能です。
日本語版が登場していない段階でも多くの日本企業や日本人に利用され、2021年8月期における日本でのデイリーアクティブユーザー数は前年同月比の約4倍に上っています。NTTコミュニケーションズやサントリーといった大企業で採用され、ラクスルやスマートニュースなど1,000社以上のスタートアップ企業にも活用されてきました。
Notionはアイバン・ザオ氏らによって2013年にアメリカで創業されてから急成長をとげ、2021年時点の同社の評価額は100億ドル(約1兆1,000億円)にまで達しました。そして今年に入ってからは欧州・中東・アフリカ地域を統括する本部をダブリンに開設し、さらにお隣の韓国でも導入推進を進めるなど、世界的な規模でローカライゼーションを進めています。
そんな中で世界的な大企業がたくさんある日本は、Notionにとって市場としての大きなポテンシャルがあり、さらに日本語化される前からすでにNotionのユーザーが多い国となっていました。全社的にローカライゼーションを進める上で、日本での日本語版の投入は自然の流れともいえるでしょう。
今回、Notionで日本語化される機能は「Notionホームページ」「Notionブラウザ利用」「Notionデスクトップアプリ」「Notionモバイルアプリ」「ヘルプページ・ガイド・テンプレート」「日本語を用いたカスタマーサポート」などです。デスクトップアプリとモバイルアプリの日本語化は、2021年10月以降の数週間のうちに順次展開していくとしています。
日本語版のメリットは、何よりも日本人にとっての馴染みやすさにあります。たとえば、最初のアカウントの新規作成画面やサインアップ画面からすでに日本語であり、英語の画面で操作するよりも使いやすさを感じるでしょう。また、サイドバーやメニュー、設定、一部のテンプレートなどはすべて日本語表記なので、使い始めの敷居が大きく下がったといえます。
また、細かい点で言うと、Notionでは半角の「/(スラッシュ)」の入力により追加コンテンツのタイプを選択できますが、日本語版ではかな入力の「;(セミコロン)」で代用できるようになりました。かなとローマ字の入力をいちいち切り替えなくても良いので、作業がより効率化します。
さらにNotionが持つ各機能の使用方法は公式Youtubeチャンネルの動画で学ぶことができますが、これもすでに日本語版に合わせたものが多くアップロードされています。今後はアプリの日本語化も進めていく予定で、日本のユーザーにとってNotionがより身近となり、今後国内の利用者数がさらに増えていきそうです。
グルーバル展開&ローカライゼーションを進めているNotionですが、実は共同経営者であるアイバン・ザオ氏とサイモン・ラスト氏は、Notionの開発中に京都に移り住んだ時期がありました。
両氏はNotionの開発を進めるにあたって京都から多くのインスピレーションを受け、京都在住の伝統工芸職人が見せた細部へのこだわり、日本人が持つホスピタリティに感銘を受けたといわれています。こうした日本的な感覚がNotionの中に活かされていることを踏まえると、同ソフトは京都で生まれたといっても過言ではないかもしれません。
Notionは今回の日本語版の投入においても、英語版をただ翻訳するのではなく、日本文化にあったローカライゼーションを目指すとしています。
ユーザーにオールインワンのワークスペースを提供するNotionは、今や日本を含む世界中の企業にて活用されているITツールです。2021年10月に提供が開始された日本語版は、日本のユーザーにとっては親しみやすく、特に日本人にとって使い始めの敷居が低くなるという利点があるといえます。
開発にあたって京都、日本から得たインスピレーションも活かされているNotionですが、今後スマホアプリやPCアプリも次々と日本語化されていく予定です。Notionの日本における動向は、今後も注目を集めそうです。
経理BPO業務事例のご紹介
【入門ガイド】はじめての電子署名
【衛生管理者の基本がわかる!】衛生管理者の選任と活動内容
空間共有システム選び方ガイド
中堅大企業のための人事給与BPO導入チェックポイント
職場の働きやすさを左右する重大要素、若い世代が望む理想の上司像とは?
「衛生管理者」の仕事を分かりやすく説明!難易度や試験内容なども
スシローなど外食チェーンが今年も一斉休業を実施、環境改善の一環 高島屋は正月営業日を見直し
「父親の仕事と育児両立読本~ワーク・ライフ・バランスガイド~」の活用法
管理職を対象に「ポストチェンジ制度」を導入の京王電鉄。ライフステージに応じた“柔軟なキャリア形成”を支援へ
元国税庁の電子帳簿保存法スペシャリストが教える|導入のために知っておくべき10のこと
英文契約書のリーガルチェックについて
会計士が電子化のしくじり事例を解説|失敗しない電子帳簿保存法への対応方法とは?
社員と会社の両方が幸せになる生活サポートとは?
新卒エンジニア採用施策アイデア大全
基本給の決め方とは?基本給設計する4つのポイント
Reaching across the Aisle/民主・共和両党が団結!「有給家族休暇」制度改革への挑戦 育休制度が先進国下位のアメリカ【英語ビジネスニュース】
最低賃金引上げに向けた中小企業・小規模事業者への支援事業 など|4月22日~4月28日官公庁お知らせまとめ
大阪万博に向け、会社員10万人が1000トンのCO2削減 「脱炭素エキデン365」パソナほか
最大800万円補助!東京都中小企業向け経営展開サポート事業でポストコロナをチャンスに変える!
公開日 /-create_datetime-/