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次の5連休は何年後?シルバーウィークに関して

公開日2018/09/21 更新日2018/09/21

春のゴールデンウィークに対して、秋の連休をシルバーウィークといいますが、残念ながら、それほど国民の間に浸透しているわけではありません。
それは、シルバーウィークが毎年、必ずやってくるというものではないからです。

もともとは映画界の宣伝のため

ゴールデンウィークもシルバーウィークも、もともとは映画界が、連休となる4月末から5月初めと、文化の日を中心とした11月の一定期間に、映画館への客足を増やそうと言い出したもので、1950年代のことです。ゴールデンウィークは定着しましたが、シルバーウィークの方は定着することはありませんでした。

それが、一躍クローズアップされるようになったのは、祝日法を改正し、祝日の一部を月曜日に移動させ、土曜日、日曜日と合わせて3連休とするハッピーマンデー制度ができたためです。

このハッピーマンデー制度によって、2000年には1月15日の成人の日を1月の第2月曜日に、10月10日の体育の日を10月第2月曜日に、2003年には7月20日の海の日を7月の第3月曜日に、9月15日の敬老の日を9月第3月曜日に移動して連休になりました。

そして2009年、休日と土日の並びによって、9月に5連休の大型連休が出現したのです。この年の敬老の日は21日の月曜日、そして秋分の日が23日の水曜日でしたから、間に挟まれた22日の火曜日が祝日法で休日となり、土曜日の19日から5連休となったわけです。

数年に1度の極めてレアな大型連休

大型連休が毎年9月に訪れるなら、シルバーウィークもゴールデンウィークのように、定着したかもしれませんが、秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じとなる9月21日・22日・23日のいずれかです。そのため、秋分の日が水曜日でなければ、月曜日の敬老の日と挟まれた火曜日が休日とはならないために、大型連休とはなりません。

秋分の日は、国立天文台による天体観測によって、太陽の秋分点通過日を割り出し選定します。正式な日付の発表は、前年の2月1日の官報で行いますから、大型連休となるかどうか判明するのは、その発表があってからということになります。

2009年の次に大型連休となったのは2015年、そしてその次に訪れるのは2026年とされています。ですから、なかなかゴールデンウィークのように定着することにはならないようです。

ちなみに、今年2018年は3連休ですが、数年に1度訪れる秋の大型連休は、ある意味貴重な休日かもしれません。

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ハッピーマンデーの狙いは経済効果への期待

ところで、祝日と週休2日制をつなげ、3連休以上の休みを増やすために、国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動する「国民の祝日に関する法律」は、どのような理由からできたのでしょうか。

それは、ズバリ経済効果を期待してのことです。休みが増えれば、旅行に出る機会も増えます。飲食費、交通費、宿泊費など、旅先で落とす費用は、経済効果を生み出します。事実、2009年と2015年のシルバーウィークでは、多くの観光地が人出で賑わいました。

5連休とはならない年でも、ハッピーマンデー制度による3連休の出現は、観光関連産業にとっては、プラス材料となっています。

しかし、その一方で、連休によるマイナス面を指摘する声もあります。製造業や運送業などのように、休日だからとなかなか休みにすることができない業種もあり、管理部門にとっても、業務に支障をきたさない連休中の人員配置は頭の痛い問題です。

また、連休が増えたことで旅行やレジャーへの需要は高まったものの、人気観光地の混雑や交通渋滞といった弊害も起きています。有給休暇の取得促進や、休日の分散化などの課題も多く、制度廃止を訴える動きも根強く存在していることから、シルバーウィークが定着するためには、まだまだ越えなければならないハードルがいくつもありそうです。

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