公開日 /-create_datetime-/

みなさんの中にも日々勉強を重ね、国家資格に挑んでいる方もいらっしゃると思います。これから挑戦するという方もいらっしゃるかもしれません。
国家資格=難しいというイメージの通り、どの資格も取得するのは容易ではありませんが、最も「合格率」が低い資格はいったいどの資格なのでしょうか?
今回は、平成29年度各種資格の試験結果から、マネジーにご登録いただいている士業の方々(弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士、弁理士、司法書士、行政書士、中小企業診断士)の合格率をランキングでご紹介しましょう。
マネジーだけの特別特化!!
転職に有利な資格取得情報はこちらから
各種国家資格合格率ランキング
それぞれの専門知識を問う国家資格は、どの資格が一番難しいのかを判断するのは、それぞれの試験内容が違うため非常に難しいところではありますが、合格率は資格取得の難易度を図るひとつの指標になります。
平成29年度もたくさんの方が試験に挑戦されました。それでは早速合格率のランキングを発表しましょう。
| ランキング | 資格 | 合格率 |
| 第1位 | 司法書士 | 4.1% |
| 第2位 | 弁理士 | 6.5% |
| 第3位 | 社会保険労務士 | 6.8% |
| 第4位 | 公認会計士 | 11.2% |
| 第5位 | 行政書士 | 15.7% |
| 第6位 | 税理士(科目試験) | 15.8% |
| 第7位 | 中小企業診断士(二次試験) | 19.4% |
| 第8位 | 弁護士 | 25.9% |
【第1位:司法書士】
平成29年度では、司法書士が最も合格率が低いという結果になりました。
受験者数15,440名のうち合格者は626名という非常に狭き門となっており、得点もそれぞれ多岐択一式問題、記述式問題共に合格点が設定されており、合格点に達しない者は不合格とされるなど、安定した知識が要求される非常に難しい試験となっているようです。
とはいえ、司法書士試験は年齢・学歴・性別に関係なく誰でも受験でき、受験回数にも制限はなく、合格するまで何度でもチャレンジが可能であるため合格率は低い傾向にあります。
【第2位:弁理士】
司法書士に次いで合格が極めて難しい資格となったのが、弁理士です。
3,912人の受験者に対して合格者は255人で、さらに合格者の平均受験回数は4.2回となっています。
男性が合格者の約73%を占め、合格者の出身校も理工系が78.8%と大半を占めています。合格者の属性をみると、特許事務所が31.8%なのに対し、会社員は52.5%と半数を超えていました。社内に専門知識を有した人材を配置し、法務系の厚みを持たせたい企業の狙いが見て取れます。
【第3位:社会保険労務士】
社内で労務管理や社会保険に関する相談などに対応する社会保険労務士は、平成29年度の試験において合格率6.8%という結果になりました。前年が4.4%だったことを踏まえると若干合格率は上昇しているものの、依然取得は非常に難しい資格であるということが言えます。
平成29年9月30日時点で社会保険労務士登録者数は40,907名となっており、今回合格した2,613名は厚生労働大臣指定の講習を修了するか、労働社会保険諸法令の事務で2年以上事務に従事するなどしたのち、社会保険労務士名簿に名を連ねることになります。
【第4位:公認会計士】
難しい国家資格でも代表的な公認会計士ですが、平成29年度の試験では第4位の難易度となりました。第4位とは言え、非常に難しいことに変わりありません。
前年度は合格率10.8%だったため、若干合格率は上昇していると言えます。
短答式試験の受験者数が9,416名なのに対し、合格者数1,669名、論文式試験受験者数が3,306名なのに対し、合格者数1,231名と、短答式試験の方が難易度は高めであることが分かります。
【第5位:行政書士】
行政書士は受験者数40,449名と、比較的多くの受験者数の中、合格者数も6,360名と他の資格と比較すると若干ではありますが高めの合格率となっています。
しかしこちらも全体の合格率が15.7%と決して高くはなく、他の資格と同様に取得の難しい資格であると言えます。
【第6位:税理士】
税理士(科目試験)は平成29年度の試験で、合格率15.8%という結果になりました。
内訳で見てみると、財務諸表論の合格率が一番高く、29.6%となっており、次いで住民税の14.3%、簿記論の14.2%、消費税法と固定資産税の13.3%が続いています。税理士については全部で5科目の試験に合格する必要があるため、5科目合格(いわゆる官報合格者)の合格率となるともっとも合格率の低い約2%程度となります。
【第7位:中小企業診断士】
中小企業診断士は2次試験において、受験者数4,279名、合格者数828名の、合格率19.4%となりました。
1次試験においては受験者数14,343名、合格者数3,106名で、合格率21.7%ですので、1次試験と2次試験の合格率に大きな開きはないものとみて取れます。
科目合格者数で見てみると、経営情報システムが受験者数13,725名に対し合格者数3,646名と比較的高く、反対に運営管理(オペレーション・マネジメント)は受験者数13,207名に対し合格者数410名と、比較的難しい科目であることが分かります。
【第8位:弁護士】
医師免許に次いで最難関の呼び声高い弁護士の資格試験「司法試験」ですが、合格率で見てみると以外にも25.9%と高い結果でした。
ただし、受験者数が1万人以上である他の国家資格と比較して、司法試験は弁理士と並び1万人を切る受験者数となっています。そもそも受験するためき厳しい条件をクリアする必要があり、受験者が絞られてしまうため、合格率では測れない高難易度の資格であると言えます。
一方で、法曹養成制度改革推進会議において「法曹の排出は1,500名程度」という方針が打ち出されており、たとえば受験者数の減少が見られても合格者数は1,500名程度確保される見込みが高いと言えます。
資格取得の難しさは、試験の合格率だけではもちろん測れません。
その資格専門の深い知識が多量に必要とされるため、どの試験も容易には合格できないのが現状です。
しかしそのハードルを越え合格に向かうみなさまに、胸を張ってがんばっていただきたいと思います。
国家資格は国が認める大きな資格です。夢に向かってる皆さん、これからもがんばってください。
情報キャッチアップも効率化的に!経理向け資料ダウンロードはこちら(無料)
■参考サイト
ランキング毎に設置
企業内司法書士の年収は?業務の満足度は?企業で働く司法書士の実態を大公開!
弁理士として独立した場合の年収は?企業内弁理士や特許事務所勤務との比較
社会保険労務士を目指す方必見!実際のところ、年収は?
公認会計士は食えない?年収や就職先などを解説
行政書士の雇用実態レポート【2023年最新版】
【2024年最新版】税理士の転職市場動向を徹底解説!
中小企業診断士は年収1,000万円を狙える?資格取得~就職先まで紹介!
【2024年最新版】弁護士の転職市場動向を徹底解説!
国家試験の中でも屈指の難関!公認会計士の資格条件まとめ
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、最新情報や具体的対応は公式情報や専門家にご確認ください。詳細はご利用規約をご覧ください。
経理業務におけるスキャン代行活用事例
土地建物売買契約書の見直し方法と5つのチェックポイント
新卒エンジニア採用施策アイデア大全
請求書受領サービスの 失敗しない選び方
ラフールサーベイ導入事例集
法改正で変わるフリーランス・業務委託の健康管理と人事の対応とは?
新リース会計基準による税効果会計への影響 第1回 新リース会計基準の税務への影響
従業員の離職要因「人間関係」が最多 経済的な側面より、ストレスなく働ける職場環境を重視
パタハラとは?マタハラとの違いは?男性の育児参加で話題に!
旬刊『経理情報』2025年10月20日号(通巻No.1757)情報ダイジェスト
顧問契約書/コンサルティング契約書の作成で気を付けておくべき事
健康経営の第一歩! 健診受診率100%を達成するコツ一覧
退職支援で築く、持続可能な組織力-オフボーディングプログラムサービス資料
【新卒採用トレンド】優秀な人事は押さえている!新卒採用3大トレンド
株式会社I-ne導入事例~月間の受注データ件数は20万件以上!『 Victory-ONE【決済管理】』の導入で 業務効率化と属人化の解消を実現~
「ポジティブメンタルヘルス」を推進し、組織活性化を実現する方法
請求漏れの原因と正しい対処法|お詫びメール文例・再発防止策
内部統制・監査対応に強い30代経理はなぜ採用ニーズが高いのか?(前編)
統合報告書と中期経営計画の関係性とは?
いまの経理業務に限界を感じたら——再構築で見えてくる最適な経理体制とは【セッション紹介】
公開日 /-create_datetime-/