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マイクロソフト社「Internet Explorer」のサポート終了でどうなる?やっておくべき対策は?

公開日2022/05/29 更新日2022/05/30

Microsoft 社から、日本時間2022年6月16日をもってウェブブラウザ「Internet Explorer」のサポート体制が終了となることが発表されました。そのため、同ソフトウェア製品の利用者は、サポートが継続されている他のブラウザへの移行やコンテンツの改修などを検討する必要があります。

では、Internet Explorerのサポートが終了になることで、企業の管理部門や士業にはどのような影響があるのでしょうか。本記事では、記事執筆時点(5/24時点)で判明している情報をお伝えします。

Internet Explorerとは

Internet Explorerは、Microsoft社がかつて開発していたウェブブラウザのことです。2022年5月現在、Internet Explorer 11(以降「IE11」)が最新版となっており、Microsoft社がサポートしている唯一のInternet Explorerとして、日本やアメリカをはじめ、世界中で広く利用されています。

しかし同社は、Internet Explorerの開発が終了し、標準ブラウザが「Microsoft Edge」に置き換えられたときから、Internet Explorerとの後方互換性が必要な業務Webシステム以外では、Internet ExplorerではなくMicrosoft Edgeを利用するように呼びかけていました。

また、日本時間6月16日をもってIE11デスクトップアプリケーションのサポートを終了するにあたり、以下のようなプラットフォームに影響があると発表しています。

■ Windows 10 クライアント SKU(Version 20H2 以降)
■ Windows 10 IoT(Version 20H2 以降)などの半期チャネル(SAC)で配信されるIE11デスクトップアプリケーション

    また、以下のプラットフォームについて、今回は対象外であると明らかにしました。

    ■ Microsoft Edgeの「Internet Explorerモード」
    ■ WebOCを含むIEプラットフォーム(MSHTML/Trident)
    ■ 以下で動作するIE11デスクトップアプリケーション

      ・Windows 8.1

      ・Windows 7 ESU

      ・Windows Server SAC(全バージョン)

      ・Windows 10 IoT LTSC(全バージョン)

      ・Windows Server LTSC(全バージョン)

      ・Windows 10 クライアント LTSC(全バージョン)

      Internet Explorer終了でどうなる?

      では、Internet Explorerのサポートが終了すると、私たちには具体的にどのような影響があるのでしょうか。

      ●Internet Explorerが閲覧できなくなる

      Internet Explorerのサポート終了後は、Microsoft 社が定める時点から、同ブラウザを起動しようとすると、後継ブラウザであるMicrosoft Edgeが自動的に起動するようになります。Internet Explorerでのみ動作するように作成されたコンテンツは閲覧できなくなってしまうため、注意が必要です。

      ●デスクトップアプリケーションがMicrosoft Edgeに移行される

      サポート終了後は、Windowsの最新OSであるWindows 11でもIE11デスクトップアプリケーションの利用はできません。2022年6月16日以降、サポート対象外となったIE11デスクトップアプリケーションは、数カ月かけてMicrosoft Edgeへと段階的に移行されます。Internet Explorerのコンテンツを継続して利用したい場合は、Microsoft Edgeの「IEモード」を使って閲覧が可能です。

      同モードは、IE11 デスクトップアプリケーションの廃止後、最新のブラウザを必要とする組織向けに作成されたものです。この機能を使用することによって、一つのブラウザで従来のWeb/アプリや最新のWeb/アプリを簡単に使用できるようになります。

      ▶IE モードでサポートされる Internet Explorer 機能

      ・すべてのドキュメントモードとエンタープライズモード

      ・ActiveX コントロール(Java、Silverlightなど)

      ・ブラウザヘルパーオブジェクト

      ・セキュリティゾーンの設定と保護モードに影響するInternet Explorerの設定とグループ ポリシー

      ・IEChooserで起動した場合のIE 用F12開発者ツール

      ・Microsoft Edgeの拡張機能 (IE ページのコンテンツを直接操作する拡張機能はサポートされていません)

      ▶IE モードでサポートされないInternet Explorer機能

      ・Internet Explorerのツールバー

      ・ナビゲーションメニューを制御するInternet Explorerの設定とグループポリシー

      ・IE11またはMicrosoft EdgeのF12開発者ツール

      ●更新プログラムが提供されない

      サポートが終了すると、これまでのようなプログラムのアップデートやパッチは提供されません。もし不正アクセスによる情報漏洩やウィルス感染といった重大な脆弱性が発見されたとしても、適切な対策がとれず、サイバー攻撃の被害に遭うことも十分考えられるでしょう。

      では、私たちはInternet Explorerのサポート終了までにどのような対策をしておけばいいのでしょうか。

      Internet Explorerサポート終了前にやっておくべきこと

      もし会社でInternet Explorerを利用している場合は、総務担当やシステム管理者、保守業者などと相談し、早めに他のブラウザへの移行やコンテンツ改修などの対策をとるようにしましょう。Internet Explorerユーザーで、後継ブラウザのMicrosoft Edgeをまだ利用したことがない人は、今のうちから同ブラウザに慣れておくことも大切です。

      ちなみに、2022年5月現在、Microsoft EdgeのIEモードは、少なくとも2029年までサポート体制が続くと発表されています。しかし、たとえ2029年以前でも、お使いのバージョンのWindowsのサポートが終了する際には、そのWindows でのIE モードのサポートも終了してしまうようです。IEモードの使用を継続したい場合は、サポートされているバージョンのWindowsに移行するようにしましょう。

      まとめ

      Internet Explorerのサポートが終了すると、パソコンで同アプリケーションの利用ができなくなり、代わりに他のブラウザやMicrosoft Edge の「IEモード」を使用しなければなりません。Internet Explorerをメインに使用している企業にとっては影響が大きいため、早めにサポート終了後の対策をとっておくことをおすすめします。

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