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企業が取るべきSOGIハラとアウティングの予防対策

公開日2022/12/27 更新日2022/12/26 ブックマーク数
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企業が取るべきSOGIハラとアウティングの予防対策

パワハラ防止法の施行に伴い、企業に防止措置を講ずることが義務付けられ、職場にもハラスメントに対する理解も広がりつつあります。しかし、ハラスメントの種類はいろいろで、最近、取りざたされるようになったのが“SOGI(ソジ)ハラ”です。どのようなハラスメントなのかご存じでしょうか。



LGBTとSOGI

“SOGI”とは、「Sexual orientation and gender identity」の略で、性的指向と性自認についてのハラスメントが“SOGIハラ”です。


Sexual orientation(セクシュアルオリエンテーション)は、好きになる相手の性を指すことで、gender identity(ジェンダーアイデンティティ)は、自分の性別をはっきりと決めることのできない、“心の性”と呼ばれるものです。


性的指向については、レズビアンやゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーを指すLGBTというワードが一般化したことで少しずつ周囲の理解も広がり、カミングアウトする人も増えています。


しかし、性的指向や性自認について、LGBTというワードで一括りにできるほど単純なものではありません。そこで、すべての人が持っている、それぞれの性的指向あるいは性別に対するアイデンティティを意味する“SOGI”というワードが使われるようになったわけです。


性的指向および性自認に関するハラスメント

では、SOGIハラとはどういうことでしょうか。端的にいえば性的指向や性自認に関する嫌がらせのことです。


たとえば、職場で性的指向や性自認を理由に、不利な待遇を強いることや、当事者の待遇改善を求める要望を拒むことなどは、SOGIハラに該当するとされています。


パワハラ防止法には、SOGIハラの防止に関する事項も含まれており、会社には防止措置を講ずる義務があります。しかし、防止措置だけで防ぐことが難しいのが、社員が流すうわさ話や陰口です。


こうした、本人の心を傷つける行為もSOGIハラに含まれます。SOGIハラを防止するためには職場全体はもちろん、社員1人ひとりにも理解と認識を広めていく必要があります。


カミングアウトとアウティング

SOGIハラついての理解を深めていくためには、カミングアウトとアウティングの違いも押さえておく必要があります。


カミングアウトは、本人が自分の意思で性的指向や性自認を、周囲に打ち明けることです。いくらLGBTに対する理解が広まりつつあるとはいえ、自分のセクシュアリティの秘密を公にすることは、相当の覚悟と勇気が必要だったはずです。


それに対して、本人が公にすることを望んでいないのに、周囲に「あの人、実は・・・」などと、本人の了解を得ずに言いふらすことや、SNSに書き込むことを「アウティング」といいます。


たまたま知ってしまった同僚の秘密を、つい、誰かに話したくなるかもしれません。しかし、それを無責任に広めることが、いかに当事者本人を傷つけることになるのかを、あらためて自覚することが大切です。


まとめ

本人の許可を得ずに、性的指向について他人に言いふらすアウティングは、ときに人の命を奪ってしまうこともあります。厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査」によると、令和2年度のハラスメント経験者はパワハラが31.4%、顧客等からの著しい迷惑行為が15.0%、セクハラが10.2%です。ハラスメント予防の課題としてもっとも多いのが「ハラスメントかどうかの判断が難しい」ことです。“SOGIハラ”を予防するためには、まずはどういう行為が該当するのか把握することが大切かもしれません。


■参考サイト
厚生労働省 職場におけるハラスメント関係指針
厚生労働省 令和2年度 厚生労働省委託事業 職場のハラスメントに関する実態調査
NHKハートネット SOGIハラスメントとは
JobRainbowMAGAZINE アウティングとは?【事件・事例を交えて意味を解説】


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