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雇用の流動化が叫ばれ、転職を促す機運が高まるとともに、終身雇用制度や年功序列型の賃金体系を見直す動きも活発になっている。
ところが、日本労働組合総連合会の「学生を対象とした労働に関する調査」によると、卒業後に就職した会社で「定年まで勤め続けたい」と思う学生が77.1%にものぼることが明らかになった。
その理由について見ていくと「安定した仕事に就きたい」が最多の61.1%で、「長く一つのことに取り組みたい」の28.4%、「転職や独立は大変そう」の23.7%、「変化が苦手だから」の20.1%が続いている。
一方、「定年まで勤め続けたくない」は22.9%だ。その理由は「キャリアアップを目指したい」や「しんどい思いをしてまで続けたくない」などだ。また男性からは「転職して給料を上げたい」、女性からは「一度や二度は環境を変えて、新鮮な気持ちで働きたい」という理由も挙げられている。
雇用スタイルのトレンドは、新卒一括採用から通年採用、さらにジョブ型雇用へとシフトしつつある。就職を目前に控えた学生は、「安定した職に就き、一つの仕事に長く取り組みたい」で、まさに世の中のトレンドとは逆行するものである。
さて、働き方や企業を取り巻く環境が激変し、これまでの終身雇用や年功序列といった日本固有の雇用慣行では対応することが難しくなっている。その打開策として“人への投資”が重要視され、政府も「個人のリスキリング支援」に5年で1兆円を投じる方針を掲げている。
たしかに、リスキリングで成長が見込める分野への労働移動が盛んになれば、イノベーションの創出や低水準な日本の賃金の底上げにつながる可能性も出てくるだろう。しかし、それによって賃金がアップするビジネスパーソンは、ごくごくわずかではないだろうか。
優秀な人材を確保したい採用担当者は、就活生のニーズを把握して採用計画を練り直す必要もあるだろう。
■参考サイト
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valuepress|連合調べ 卒業後に就職した会社で定年まで勤め続けたい? 「勤め続けたい」77.1%、「勤め続けたくない」22.9%
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