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輝く“ロールモデル”が導く、不人気ポジション管理職の未来

公開日2023/03/10 更新日2023/03/09


「識学」を使った経営・組織コンサルティングや従業員向け研修会を展開する株式会社識学が実施した「管理職に関する調査*」によると、管理職への出世を望まない社員が増えているそうです。一昔前までは憧れのポジションでもあった管理職。そのイメージはどんなものでしょうか?


業務上の大きな権限を持つことができ、役職手当や基本給の大幅な上昇等、新人時代には「いつか自分も…」と意気込んでいた方も多いのではないでしょうか? 働き方が多様化し、これまでのライフスタイルを省みる時間を経た今、“管理職”の座に就くことは働く人々にとって本当にネガティブなことになってしまったのでしょうか? データに透ける現場の声を読み取っていきましょう。


*調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の従業員数10名以上の企業に勤める20歳~59歳の男女の会社員で、現在管理職の方、もしくは現在管理職ではない方(管理職:150名/非管理職:150名)
調査期間:2023年1月6日(金)~1月11日(水)



なんと72.0%もの人が管理職になりたくない!

現在、一般職に従事している人に「管理職になりたいか」と質問をしたところ、実に72.0%もの男女が「なりたいとは思わない」と回答しました。管理職になりたくない理由としては、半数以上である50.9%もの方が“出世欲がないから”と回答しています。次いで多い回答としては、「責任が伴うから」、「仕事量が増えるから」と続きます。


あくまでも自分の手に負える範囲の中での働き方を希望している方が多い傾向となりました。意外なことに「給与が伴わないから」という理由を挙げたのは23.1%で、心情的な理由から出世を回避したいと考える方が多く見受けられる結果となっています。


管理職はツライよ!? 責務にプレッシャーの毎日

現在管理職に従事する方々の意見も見逃すことはできません。半数近くである49.3%が「部下の育成や指導」に苦労を感じています。他には「責任が重い」、「部下とのコミュニケーション」、「上司と部下との板挟み」と続き、主に人間関係や立ち回りの難しさに気苦労が絶えない様子がわかる結果となりました。


逆に、管理職としてのやりがいとして最も多かった意見は「やりたいことができる」、次いで「自分が成長できる」「チームで成果を上げることができる」等、給与面でのメリットよりも自己実現に直結するような理由が上位を占めました。


管理職の方々は、責務の裏できちんとやりがいを見つけているにも関わらず、その事実がほとんど部下に伝わっていない現実が、今回の調査で浮き彫りになったといえるのではないでしょうか。


憧れの存在“ロールモデル”が出世欲を呼び覚ますのか?

“ロールモデル”という言葉を聞いたことがありますか? ビジネスの世界においては“社員が将来において目指したいと思う模範となる存在であり、そのスキルや具体的な行動を学んだり模倣をしたりする対象となる人材のこと”を指します。 自身のロールモデルたり得る、管理職の上司の存在を思い出すことはできるでしょうか?


先述のアンケートで「管理職になりたくない」と回答した一般職の方の具体的な記述には、「管理職になると残業手当がもらえなくなりハードな残業で体がボロボロになる、体調を崩している上司も多い」と、身近な存在のハードワークを目の当たりにし、その座に就く未来を描けなくなっている葛藤も見受けられました。


もちろん社内全ての人が管理職に出世できる訳でもなく、また、出世することだけを目的に業務にあたることも本末転倒といえるでしょう。大切なのは、安心して長期的なキャリアプランを計画できる社風づくりなのです。


平成24年(2012年)に厚生労働省が提唱したポジティブ・アクション展開事業の一環である、“メンター制度導入・ロールモデル普及”は、今回の調査結果からみる管理職へのネガティブな現実に一石を投じる施策であったといえるかもしれません。


社員同士の志気をつなぐ、ロールモデルの存在

厚生労働省の資料によると、「ロールモデルは社員各自がモデルにしたい人材のことであり、性別や職位など特定の人ではありません。また、ロールモデルは必ずしも一人とは限らず、例えば、発想の豊かな人、交渉能力の高い人、事務処理や緻密な仕事に長けている人など、自分が不足している知識や身につけたい態度・行動に応じて、複数の人をロールモデルにすることができます」との定義が記載されています。


ロールモデルを見つけられない場合、“仕事の場においてこうありたい”と頭に描く人物像を思い浮かべ、模範にすることで充分な効果が得られるでしょう。この場合、大切なのは“ロールモデル”という概念であることです。この概念を持つ人材育成が進むことにより、組織は活性化していきます。


まとめ

今回の調査結果からみえてきたのは、出世を避けるキャリア形成ともいえます。これはもはや個人だけの問題ではなく、社内全体で包括的にケアをすべき段階まできているのかもしれません。管理職に“なる・ならない”の視点ではなく、まずは“なりたい”意欲を育むところに、解決の糸口は隠れているのではないでしょうか。


※本記事の内容について参考にする際は、念のため関連省庁や専門家にご確認ください。


■参考サイト
PR TIMES|【管理職に関する調査】出世欲がない…!? “管理職になりたくない人”7割超え!
厚生労働省|女性社員の活躍を推進するためのメンター制度・ロールモデル普及マニュアル


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