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働き方改革で、長時間労働の是正や有給休暇取得促進などが進み、仕事よりもプライベートを重視する動きが高まっている。
しかし、かつて“働きバチ”と呼ばれた日本人の働き方の意識は、それほど変わっていないことが、エクスペディアが世界16地域で働く人々1万4,527名に実施した「有給休暇の国際比較調査」*で判明した。
まず、休日についてだが、日本では「不足を感じていない」割合が57%と半数を超え世界2位である。また、有給休暇についても「毎月取得している」が39%で日本が1位という結果である。
長時間労働や休みを取りにくいという日本の労働環境により、過労死などが社会問題化した割には、日本人労働者は意外にも休日について、それほど不満を感じていないことがうかがえる結果である。
ところが、休暇中に完全にOFFとする意識は、まだまだ薄いようだ。休暇中であっても会社と連絡を取れる状態にしておく割合が38%で、他の地域より2倍以上も高く、1位となっている。
どうやら、日本人に冠せられたワーカホリックというイメージは依然として高いようだが、それは休みの取り方にも表れている。数週間のバカンス休暇を取る習慣のある欧米と違って、日本ではせいぜい2連休や3連休など小刻みに休む方が性に合っているということなのだろうか。
つまり、長時間労働の是正や有給休暇取得促進が叫ばれてはいるものの、休みを取ることが職場に迷惑をかけるという後ろめたさを感じる空気が、まだまだ職場に残っているといえるだろう。
しかし、休むときはしっかり休み、メリハリをつけて働くことが、働く者の心身の健全性を保ち、それが生産性向上にもつながるとされている。事業者も働く者も、働くということと休日に対する意識を変えていく必要がありそうだ。
*【調査概要】
■サンプル数 : 計14,544名/16地域
■調査対象 : 日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、 ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾
■調査期間 : 2021年12月14日~12月30日
■調査方法 : インターネットリサーチ
※本調査では小数点第1位で四捨五入しているため、足し上げても合計数値が100%とならない場合がございます。
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