公開日 /-create_datetime-/
JR東日本は、職場や自宅を離れて、旅先でリフレッシュしながら仕事をする「ワーケーション」という働き方を提案しています。その一環として、リニューアルした「JRE Workation Pass 2023」の販売を開始しました。
「JRE Workation Pass 2023」とは、鉄道利用・宿泊・ワークスペースをお得に提供するプランです。個人での利用も可能ですが、今回はビジネスでどのように活用できるのか、その概要とワーケーションについても紹介します。
⇒職場に出社しながらリフレッシュする方法!?社員のモチベーションアップさせる福利厚生とは
JR東日本(東日本旅客鉄道株式会社)は、鉄道料金・宿泊費・ワークスペース利用料などをセットにした「JRE Workation Pass 2023」の販売を開始しました。
販売期間は2023年5月15日から2024年1月31日までで、利用期間は2023年6月1日から2024年3月22日までです。
対象になるのは企業と個人事業主、自治体と自治体からワーケーション事業を委託された事業者です。「JRE Workation Pass 2023」は4つのプランで構成され、本来の料金よりもずっとお得に、期間内なら繰り返し利用できます。
今回の「JRE Workation Pass 2023」は全面リニューアルされ、利用対象エリアをJR東日本全域に拡大し、4つのプランを準備しています。その内容は以下の通りです。
Entry Plan | Basic Plan S | Basic Plan M | Basic Plan L | |
販売価格 | 10万円 | 25万円 | 50万円 | 100万円 |
列車+宿泊 | 12万円分 | 28万円分 | 58万円分 | 120万円分 |
ワークスペース | 18時間分 | 45時間分 | 90時間分 | 180時間分 |
(※すべて消費税・サービス料込)
とりあえず1度試してみたい場合はエントリー用の「Entry Plan」がおすすめですが、「Basic Plan L」になると、100万円で購入して20万円分の列車・宿泊費がプラスされ、その上ワークスペースを180時間も使えるため、かなりお得です。
対象エリアと宿泊施設は、「Entry Plan」ではある程度制限されますが、3つの「Basic Plan」ではJR東日本全域が対象となり、さまざまな宿泊施設を選択できます。 各プランは販売価格を1口として、複数口購入することが可能です。
別料金になりますが、宿泊地での交通サービス利用や、アクティビティプログラム、企業研修コンテンツなどもオプションで用意されています。
JR東日本が提案するワーケーションとは、旅と仕事を融合させた新しい働き方のスタイルです。上手く活用すれば、企業と従業員、さらに地域社会にもメリットが生まれます。
・企業(個人事業主)にとってのメリット
生産性の向上、ビジネスチャンスの拡大、社員エンゲージメントの強化、優秀な人材の確保、離職率の低下など
・従業員にとってのメリット
リフレッシュ効果、心身の健康増進、やりがいの再確認、仕事と楽しみの両立など
・地域社会のメリット
地域の活性化、産業の活性化、交流人口と関係人口の増加、定住人口の増加など
たとえば、ある企業がワーケーションを取り入れたとします。職場内をいくつかのグループにわけ、それぞれが1週間ずつ順番にワーケーションに出発します。
宿泊先では各社員はリモートワークを中心に業務を行い、近隣を観光したり温泉でリフレッシュしたり、日常では考えられない働き方を体験できるでしょう。 さらに研修やチームとしてのコミュニケーション活動も実施することで、普段とは異なる環境でチームの結びつきを深めることもできます。
また、特定の地域とのビジネス連携を図るために、ワーケーションを活用する企業もあるでしょう。自治体側もワーケーションに取り組んでいれば、お互いの利益のために新しいビジネスを開拓することも可能です。
こうした取り組み以外にも、アイデア次第では働き方改革やビジネス強化、人材育成や社員の健康増進などに、ワーケーションを活用することができるでしょう。 ある程度の費用負担は覚悟しなければなりません。しかし、社員のモチベーションが高まり、企業の生産性アップにもつながるなら、取り入れる価値は十分あるのではないでしょうか。
ところで、JR東日本が今回のようなプランを始めたということは、旅行関連業界が新型コロナウイルス問題のダメージから、回復していることの表れなのでしょうか。
経済産業省が公表した資料によれば、鉄道旅客運送業の活動指数は、2015年を100とした場合、新型コロナウイルス拡大後の2020年には、60以下にまで落ち込みました。しかし、その後約3年かけて緩やかに上昇し、現在はほぼ100近くにまで回復しています。
ただし、家計における旅行など交通費の割合は、2019年のコロナ前と比較すると、依然として7割程度にとどまっています。 その一方で、宿泊業と旅行業は、2019年を上回るレベルにまで回復しました。JR東日本の「JRE Workation Pass 2023」は、こうした業界との連携を強め、鉄道の需要を喚起する狙いがあるのかもしれません。
ワーケーションとは仕事と福利厚生をプラスして、そこに娯楽を加えた新しい取り組みです。日常とはかけ離れた環境に身を置けば、ストレスから解放されて心身ともにリラックスでき、仕事にもよい影響を与えてくれそうです。
費用対効果を十分に検証すれば、ビジネスチャンスの拡大や人材確保にもつながる可能性があります。今後利用する企業や自治体が増えると、ビジネス面でのメリットがさらに拡大するかもしれません。ポストコロナの切り札となるか、この先の展開を見守る必要がありそうです。
⇒出社しながら心身ともにリラックスする方法とは!?人材確保に役立つ福利厚生はこちら
契約書作成の際に必ず押さえておきたい8つのポイント
労働契約と業務委託契約の違いとは?契約書に記載すべき重要ポイントを解説
業務委託契約書の書き方のポイントは?知っておくべき基礎知識
受発注業務事例のご紹介
「人事部の実態と業務効率化」に関するサーベイ結果調査レポート【MURC&DCS共同制作】
社会保険の適用拡大、担当者向けの手引きなどコンテンツを公開 厚労省が特設サイトをリニューアル
雇用就農資金とは?次世代の農業経営者育成を支援!最大2年間の人件費や住居費等を助成します
約9割の上司が“部下に忖度”…上司と部下の関係性に変化か。立場の違いによる「理想」と「実態」のギャップとは?
法務担当者は見逃し厳禁!「Manegy ランスタWEEK for 経理&法務」のおすすめウェビナーをご紹介!
Pマークを取得するには?申請から登録までの費用や期間、メリットを詳細に解説
債権管理・入金消込効率化『Victory-ONE/G4』導入事例 ~30時間かかっていた入金消込がほんの数十秒に! 伊藤忠エネクス株式会社~
空間共有システム選び方ガイド
契約書のリーガルチェックの重要性と6つのチェックポイント
オフィスステーション導入事例集
BPO安定運用のための伴走型支援と導入事例
経産省と東証、初の「SX銘柄」15社を発表 企業のSXへの取り組みがわかるレポートも公開
高ストレス者への法的に正しい対応と産業医面談の注意点
2024年版中小企業白書・小規模企業白書が閣議決定されました など|5月6日~5月12日官公庁お知らせまとめ
人材採用は“キャリア採用シフト”の傾向。過熱する人材獲得競争を背景に「応募者の質」が最大の懸念点に
よりよい職場環境を整備するために、企業に求められるラインケアの取り組みとは?
公開日 /-create_datetime-/