詳細はこちら
サービスロゴ

学ぶ

Learn

サービスロゴ

もらえる!

Present!

Google Cloudが正式リリースした「Cloud Workstations」とは?

公開日2023/06/29 更新日2023/06/29


Cloud Workstationsが正式リリースされたことをご存じでしょうか? 2022年10月に開催された「Google Cloud Next '22」にて発表されたサービスで、5月11日から一般提供が始まりました。


デベロッパーの開発環境を大きく改善できるとして、現在注目を集めています。今回は、Cloud Workstationsとは何か、導入により何が変わるのか、について詳しく解説しましょう。


⇒Cloud Workstationsを120%活用するために必要なツールはこちら!



Cloud Workstationsとは?

Cloud Workstationsとは、マネージドサービスとして提供され、仮想プライベートクラウド内にて自由にカスタマイズできる開発環境のことです。Cloud Workstationsに対して、インストールしておきたいツール、IDE(ソフトウェアコード開発に役立つアプリケーション)の拡張機能、スタートアップスクリプトなどを指定しておくと、実行するだけですぐに使用できます。


開発者が保有するローカルマシンの性能は人それぞれですが、Cloud WorkstationsではIDEやWebブラウザに接続して利用することになるため、マシンの性能に関係なく開発を進めることが可能です。バージョンアップやセキュリティパッチは、マネージドサービスにより、自動で適用されます。


対応するIDEには、CODE-OSS(Visual Studio Codeのオープンソース版)、Vim、IntelliJ IDEAなどが含まれ、RStudio Proのサポートがプレビュー版として追加されています。


なおCloud Workstationsは、Amazon Workspacesのようなデスクトップ環境自体の提供は行いません。開発環境とターミナルのみを提供する製品です。


Cloud Workstationsの三つのリソース

Cloud Workstationsは、「クラスタ」「構成」「ワークステーション」という三つのリソースで成り立っています。


・クラスタ・・・Cloud Workstationsの基本設定に関するリソース。どのVPC(仮想ネットワーク)に接続するのか、エンドポイント(特定のリソースに与えられる固有のURI)を公開するかどうか、などを設定。

・構成・・・開発環境のテンプレート設定を行うリソース。IDEやマシンタイプなどを設定します。

・ワークステーション・・・起動環境を設定するリソース。ワークステーションごとにインスタンスが作られます。


Cloud Workstationsで出来ること

Cloud Workstationsでは以下の点を実現できます。


素早いオンボーディングが可能

Google Cloud コンソールにより共有ワークステーションを構成し、一貫性のある開発環境を実現できます。これらは開発者が1回の操作で簡単に変更、同期できるので、各開発者は迅速に共同作業へのオンボーディングが可能です。ワークステーションの作成は数分で行えます。


複数のチーム間で一貫した開発環境を常時提供可能

Cloud Workstations は、事前定義のコンテナ(アプリが使用するCPU、メモリ、ファイル、プロセス空間を管理する環境のこと)またはカスタムコンテナを使って環境構成を指定し、その上で管理機能を提供します。


そのためコンテナイメージを更新するだけで、作業開始時に最新バージョンとパッチを確実に取得可能です。コンテナで動作するあらゆるコードエディタ、アプリケーションがサポートされています。


使い慣れたツールを使用しながら、リモートでの開発が可能

Cloud Workstationsではセルフホスト、オンプレミス、他のクラウドツールに対するアクセスを構成可能なので、使い慣れたツールを引き続き使いながらリモート開発に取り組めます。


Cloud Workstationsのメリット

Cloud Workstationsを導入することのメリットとしては、以下の点が挙げられます。


開発環境のセキュリティ強化

構成を一元管理できるセキュリティメカニズムを使用しています。セキュリティ体制をIDEにも適用し、ソースコードがローカルマシンに保存されないようにすることで、データの流出を抑えられます。


カスタムツールにより開発者の生産性の改善

広く普及しているIDEやカスタマイズ可能な開発ツールを幅広くサポートでき、ブラウザ、ローカルIDEからいつでもどこからでもアクセスできます。利便性の高さにより、開発者の生産性を高められます。


新規・リモート開発者のオンボーディングの簡素化

マネージド・クラウドベースの開発環境を使い、開発者がどこにいるかにかかわらず、素早くオンボーディングが可能です。コンテナ定義の環境により、レプリケーション(マスターのデータベースと同じデータベースの複製を作ること)との整合性も確保できます。


まとめ

Cloud Workstationsの強みは、保有するパソコンの性能などローカルな環境に影響されずに開発環境を構築できる点。リモートワークとも親和性が高く、働く場所へのこだわりが減った現在の就労ニーズにも合致します。


データはGoogle CloudのVPCやIAMによるセキュリティコントロール下で保存され、ローカルマシンにソースコードが保存されません。この点、セキュリティ上の課題も解消可能です。メリットが多いCloud Workstationsは、開発者の作業環境を大きく改善できるといえます。


Cloud Workstationsをリモートアクセスで賢く活用しよう!おすすめのツールはこちら


ニュースを読んでポイントGET!(公開日の翌日13時前限定で取得可能)

おすすめコンテンツ

関連ニュース

人気記事ランキング

キャリア記事ランキング

新着動画

関連情報