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富裕層向けの相続税対策 | ファミリーオフィスとは?概要や背景を簡単に解説

公開日2023/10/03 更新日2023/10/03


「ファミリーオフィス」は、いわゆる富裕層とされている家族の資産を運用、管理するための専門の組織です。日本ではそれほど認知されていませんが、ファミリービジネスの浸透する欧米諸国ではよく知られています。
今回は、相続税対策としてのファミリーオフィスについて詳しく解説します。


ファミリーオフィスとは

ファミリーオフィスは、富裕層の家族の長期的な繁栄を目的として、家族の資産を管理・運用するための組織です。資産運用や税務計画、相続計画など、家族の財務に関連する多くのタスクを担当します。


まだまだ日本では認知の低い会社ですが、伝統的なファミリーオフィスは2種類あり、「シングル・ファミリーオフィス」と「マルチクライアント・ファミリーオフィス」に分けることができます。


シングル・ファミリーオフィス

シングル・ファミリーオフィスは、1つの家族の資産を管理するための組織です。家族の特定のニーズに合わせてサービスを提供し、プライバシーを保護します。資産規模100億円以上が目安になっており、富裕層の中でもとくに資産額が大きい一族が、シングルファミリーオフィスを構成しているケースがほとんどです。


マルチクライアント・ファミリーオフィス

マルチクライアント・ファミリーオフィスは、複数の家族の資産を管理するサービスを提供する組織となっています。資産規模50億円〜100億円程度が対象で、サービス内容にそれほど大きな違いはありません。


ファミリーオフィスとプライベートバンクの違い

両者は、裕福な個人や家族の資産管理に関連するサービスを提供していますが、サービスの範囲がかなり異なります。ここでは簡単にそれぞれの違いを確認していきましょう。


ファミリーオフィスは、金融資産の管理だけでなく、家族の将来設計に関連する多様なサービスを提供します。一方でプライベートバンクは、主に金融に関連するサービスを提供します。


ファミリーオフィスは、資産運用や投資アドバイスだけでなく、子息の進学支援なども行っています。プライベートバンクも、金融資産のアドバイスを提供しますが、あくまで目的は資産を増やすことです。

日本でも注目を集めたファミリーオフィス

日本では認知度の低いファミリーオフィスですが、以前注目を集めたのが「アルケゴス問題」です。アルケゴスとは、著名ヘッジファンドの出身者、ビル・ホワン氏の個人資産を運用する「アルケゴス・キャピタル」というファミリーオフィスです。


2021年に、アルケゴスが巨額の損失を出し、その影響で野村ホールディングスなどが大きな損失を被るという事件が発生しました。この事件でファミリーオフィスに注目が集まることとなりました。

まとめ

ファミリーオフィスは、「アルケゴス問題」をきっかけに日本でもよく知られるようになりました。高齢化が進む中で、相続や資産管理のニーズが高まっており、日本におけるファミリーオフィスの需要は、今後も増加すると考えられるでしょう。


■参考サイト
Deloitte|ファミリーオフィスとはーその概要・意義


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