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システムのリスクを検証するPoC(概念実証)とは?

公開日2023/10/21 更新日2023/10/20


AIやIoTを使ったシステム構築などの分野で、PoC(Proof of Concept)と呼ばれる検証手法が広がっています。上手に活用すれば、開発コストの削減やリスク回避につながるPoCについて、そのメリットと進め方を中心に解説します。

活用が広がるPoC

PoC(Proof Of Concept)は「概念実証」と訳され、「コンセプト実証」と呼ばれることもあります。新しいシステムを開発する時や導入する時、さらにそれを利用したサービスを検討する時などに、前もって問題点やリスクを洗い出す検証工程のことです。その意味では、実証実験に近いともいえます。


しかしPoCの利用は、技術的な分野だけには限定されません。もちろんDX、AI、IoTなどとの親和性は高いのですが、医薬品業界や映画産業などでも活用されており、製品、サービス、そしてビジネスの可能性を事前に判断する上で重要な役割を果たしています。

PoCを導入するメリット

システムの本格的な開発や導入を前にPoCを実施することで、以下に紹介するような3つのメリットが生まれます。


プロジェクトのリスク回避

新しいシステムのプロジェクトでは、予想外のトラブルやミスが生じることや、最悪の場合、実現を諦めるケースもあり得ます。PoCを実施すると、こうしたリスクを回避できます。 またプロジェクトに先立ち、技術的に実現できるのか、さらにビジネスとして成り立つのかなどをPoCで検証すれば、プロジェクトそのものの失敗を未然に防ぐことも可能です。


コストや工数の削減効果

PoCで事前にプロジェクトの実現可能性と、必要な工程や問題点などを検証できれば、無駄のない計画が立てられます。結果的に全体的なコストを削減し、不要な工数や作業を減らせるかもしれません。工程ごとにPoCを実施すれば、より正確なプロジェクト管理も可能になるでしょう。


ステークホルダーへのPR

PoCによる検証は、プロジェクトの健全性を保証する役割を果たすため、投資家、金融機関、取引先などに対するPR効果が期待できます。企業ブランドのアップに結びつく可能性もあり、顧客の開拓や人材の確保などにも効果を発揮するでしょう。


一方で、PoCによる検証回数が予想より多くなったり、複雑さが増したりすると、かえってコストアップにつながるリスクがあります。PoCでは計画性が極めて重要なのです。実施過程における情報管理でも、万全のセキュリティ対策を整える必要があるでしょう。

PoCの基本的な進め方

実際にPoCを実施する時には、次のような3つのステップを経て、それを1つのサイクルとして繰り返すことになります。


①目標設定:なるべく具体的な目標を設定し、検証の内容についても計画を立てる
②検証の実施:できる限りシステムの稼働環境に近い状況で検証を行う
③結果の評価:目標の達成度や問題点の分析などを行い、次のステップへとつなげる


この3つのステップを必要に応じて繰り返し、PoCの最終的なゴールを目指します。結果によっては、途中でプロジェクトを中止する決断が必要になるかもしれません。結果を客観的に見て、具体的な事業判断をすることがPoCの目的なのです。

まとめ

バックオフィスとしても知っておくべきPoCについて、いかがでしたでしょうか?

PoCを活用して成果を挙げるためには、なるべく小規模なプロジェクトから始めるべきでしょう。規模を大きくしすぎると、PoCそのものが複雑化してしまい、本来の効果を得にくくなるからです。 また、PoCはあくまでも事前の検証作業であることを忘れず、PoCを実施することが目的にならないように注意しなければなりません。



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