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労働者が新しいスキルを身につけ、再教育を受けることをサポートする組織として注目されているのが、日本リスキリングコンソーシアムです。具体的にはどんな取り組みをしているのか、よくわかっていないという人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、日本リスキリングコンソーシアムの概要を解説します。
リスキリングは、個人が現在もっているスキルセットを更新・アップグレードし、新しい職業や業務に適応するための一連のプロセスを指します。
リスキリングの重要な背景は、技術革新です。AI、IoTなどの技術が進化することで、働く上で必要とされるスキルが変化する可能性があります。リスキリングを実施し、スキルセットを見直すことで、新技術を扱うためのスキルを身につけられるでしょう。
リスキリングと混同しやすい言葉として、リカレント教育があげられますが、こちらは現職を休職または離職してビジネススクールや大学院で学びなおすことを意味します。
一方でリスキリングは、取得した知識やスキルを現職に生かすことを目的としており、企業が主体となって行う教育となります。
日本リスキリングコンソーシアムは、Google日本法人が主幹事となります。総務省、経済産業省、厚生労働省、デジタル庁などの公官庁やサントリーホールディングス株式会社、SBIホールディングス株式会社をはじめとした民間企業や早稲田大学といった教育機関。さらには地方自治体も連携して設立した組織です。地域や性別、年齢に関わらず、日本全国の人々のスキルをアップデートし、リスキリングを促進することを目的としています。
日本リスキリングコンソーシアムが設立された背景には、以下のような社会問題があります。
人口減少や高齢化による労働人口の減少
地方と都市部や大企業と中小企業間のデジタル格差
デジタル人材不足
上記の課題を解決するため、誰もが自分の可能性を自由に追求できるような社会を作り、多様な人材の育成と活用を目指しています。
日本リスキリングコンソーシアムの具体的な活動としては、200以上のトレーニングプログラムを備えたWebサイトの解説です。ビジネスパーソンやシニア、経営者、フリーランス、学生など、幅広い対象者が利用できます。
プログラムは、ビジネス・マーケティングやAI、インターネットセキュリティ、学校教育など、幅広いテーマをカバーしています。会員登録は無料で、登録するだけで目的やレベルに応じたトレーニングプログラムを検索・受講可能です。
プログラム受講状況の管理や、受講者同士のデータに基づくおすすめプログラムのリコメンド機能、就業支援サービスなど便利な機能も備わっています。
日本リスキリングコンソーシアムを利用するメリットは、幅広いレベルと分野をカバーする豊富なプログラムが用意されている点です。デジタルスキルを中心に、初級者から上級者まで対応した1,000以上のトレーニングプログラムがあります。大企業から中小企業の従業員、再雇用したシニア人材など、企業内のあらゆる人が自分に合ったスキルアップの機会をみつけられるでしょう。
直感的で使いやすいのも大きなメリットです。Webサイトでは、個人や団体向けの多様なプログラムやサービスを簡単に検索できるようになっています。どのプログラムを受講すべきか迷っている方や、どのようなサポートが利用できるのかわからない方には、目的や年代、エリアに基づいたリコメンド機能がおすすめです。マイページ機能を通じて受講履歴を管理し、自身の学習進捗を可視化できるため、効率的にスキルアップを進められます。
日本リスキリングコンソーシアムを企業で活用する際のポイントは、「団体会員・団体受講機能」の利用です。団体会員・団体受講機能は、企業や自治体などの団体が従業員のスキルアップを効率的に管理し、支援するためのシステムです。
団体会員・団体受講では、専用の管理画面を通じて、団体管理者は、従業員の受講状況を一元管理できます。従業員各自で確認するのはもちろん、マネジメントも比較的容易であり、効果的なスキルアップサポートが可能です。
利用の流れはとても簡単で、団体管理者が初回登録時に従業員のメールアドレスを登録し、選択したプログラムを受講してもらうだけです。なお従業員は、団体向けに開講されているトレーニングプログラムだけでなく、個人向けのトレーニングプログラムも受講できます。
登録や団体会員・団体受講機能自体は無料です。ただしトレーニングプログラムの中には有料のものもあるため、プログラムの受講状況によっては追加費用が発生する場合もあります。
リスキリングは従業員や企業にとって重要ですが、講座の受講などを行うと、高額な費用が発生してしまうケースも少なくありません。しかし日本リスキリングコンソーシアムで取り扱っている講座では、受講料が無料のものもあり、比較的手軽にリスキリングを実施できます。
講座は、日本マイクロソフト株式会社やグーグル合同会社など、さまざまな企業による充実したラインナップで、幅広いニーズに対応できます。今回の内容をきっかけに、社内のリスキリングについて検討してみてはいかがでしょうか。
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