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AIが職人技術の継承の橋渡しに(1) 組織の仕組みづくりとAIの活用

公開日2019/03/06 更新日2019/04/18

AIによって多くの人々が職を奪われることになるのではないかと危惧されています。しかし、熟練の技術を必要とする産業は、AIを活用することでむしろ洗練され、後継者への事業承継がしやすくなるというケースも存在します。今回は、現場感覚のみを頼りに伝統技術の承継が行われてきた業種がAIを活用することでどのようなメリットを得られるのか、そして企業の実践的な取り組みについて、2回に分けて紹介します。

寿司職人に修行は必要か?

以前、「寿司職人は何年も修行する必要があるのか?」という議論が世間を賑わせました。各意見を要約すると、修行の肯定派としては「修業期間を通じて、苦労をしながら仕事の基礎を学べる」、否定派としては「丁稚奉公するより、早く寿司の技術を体系的に学んだ方が、成長スピードが早い」という意見の対立があったと思います。

どちらが正しいかは一概には言えませんが、この議論はいずれも寿司職人側の立場として語られています。この問題を、寿司職人を雇う企業側から見たときにどのようになるのでしょうか。

経営者からみた職人制度

まず、企業側のメリットとしては、従業員をコントロールしやすいことが挙げられます。「修行」ということで多少の厳しい環境でも一人前の職人になるために我慢して仕事をしてくれますし、あえて長い期間を通して技術習得させることによって、組織のなかで長く活躍してもらい、独立を防いだりすることができます。

一方でデメリットも存在します。一人前の職人として育て上げるのに時間をかければかけるほど、事業の展開スピードに影響が出ますし、もしキーマンとなる職人が独立・引退してしまえば、経営が危うくなるかもしれません。職人ベースで技術の承継が進められている場合、伝統的な会社であっても、実は会社という組織自体には何もノウハウが蓄積されず、その職人のみが技術やノウハウを持っているという事態になってしまうことになります。

これが現在の伝統産業が潜在的に抱えている、解決しなければならない課題です。生産年齢人口の減少、人手不足が叫ばれる昨今にあって、職人的な技術承継の仕方では現在の国際的な競争スピードに耐えることができません。さらに、そこで働く職人に依存し過ぎて、会社として競争力の源泉が実は弱いということもなるのです。


記事提供元

『あとつぎ日記』は、次世代に向かう日本経済の今を、お届けします。
近い将来、日本経済は大廃業時代を向かえるといわれていますが、実は、会社のあとつぎ候補は日本全国に存在するのです。 『あとつぎ日記』は、後継者がいなくて困っている経営者と、地元を元気にしたい、新しく事業を始めたいと考えている人を結ぶメディアです。

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