PROFILE

代表者:菊地 耕平
創立年月:2009年8月
従業員数:35人
本社所在地:東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル2階
主な拠点所在地:東京
HP:https://et-partners.co.jp/
- 幅広いサービス提供で中小企業経営者の頼れるパートナーに
- ボトムアップで成長を続ける組織体制
- 「失敗は成功の母」チャレンジが評価される文化
多様なメンバーのパフォーマンスを最大限に引き出す組織の仕組みと文化を持つ会計事務所
中小企業を中心に多種多様な業種のクライアントを持つ税理士法人エタニティ・パートナーズ(以下同社)。会計や税務を皮切りにクライアントの経営課題に対して幅広くサービス提供ができる点が特徴だ。
同社ではクライアントの課題解決にあたり、規模に関係なく2名以上で担当する。メンバーの多様性を重要視しており、考え方やバックグラウンドの異なる2人以上のメンバーが1つのクライアントの経営課題に向き合ったとき、より深い考察が生まれると考えるためだ。
また、幅広いサービス提供を行っているが故、経営者からの相談もさまざまであり、結果的に経営者の頼れる存在となり職員のやりがいにも繋がっている。
働く人のパフォーマンスを最大限に引き出す組織の仕組みと文化も魅力的だ。会計事務所では珍しく、クライアントの担当をトップダウンではなく毎月開催するアサイン会議で管理職が決めており、職員の仕事量の偏りに配慮しつつ、各人が希望する業務、キャリアプランに寄り添って管理職が知恵を絞ってくれる。
他の特徴的な取り組みとしては、人事課、研修課、マーケティング課、採用課など社内の管理組織があり、各職員がそれぞれ業務時間の8~9%を自身の課の仕事に割いている点が挙げられる。全員がそれぞれ役割を持つことで、各人が当事者意識をもって経営や組織作りに参加する流れができ、組織課題が発生したときに職員同士で議論を行い、改善していく仕組みになっている。
この仕組みによる一例として、社員が主体となって在宅勤務や時短勤務、シフト勤務など柔軟な働き方を実現するための制度作りを行っている。
このようなボトムアップな文化が育まれた背景として、同社が大切にしている「失敗は成功の母」「成功は失敗の彼方にある」という基本哲学がある。代表の菊地耕平氏は次のように語る。「失敗から何を学び、組織に何を還元するか、それが出来れば失敗は『失敗』でなく貴重な『経験』となります。職員の皆の小さなチャレンジも大きなチャレンジもそのマインドや姿勢が評価されるべきで、諦めずに、臆することなく何度でもチャレンジして欲しいと思っています。そのことを皆で大切な文化として育んでいます。」
同社ではM&A、株価算定、資金調達支援、相続などのさまざまなスポット的コンサル案件については希望者の挙手制をとっており、職員がチャレンジできる機会が用意されている。担当のクライアントや業務について希望を出せる仕組みもある。各人が望むキャリアを実現させるための機会、それを後押しするチャレンジングな風土は職業人としての日々をより一層充実させられる環境といえるだろう。
Q.貴所、および会計業界全体が、これから必要とする人材は?
会計業界はあらゆる産業と繋がっているのが特徴です。弊所も様々な業種のクライアントとご契約を頂いていますが、いずれの業界も変化の速さやその大きさに瞠目します。中小企業の現場では、営業が優先課題となり、経営、財務、税務、人事、事業承継などじっくり向き合う時間が取れない経営者が殆どだと思います。そこに我々の社会的意義が見出せると思っています。クライアントの業界に興味を持ちクライアントのビジネスのリアルを理解し、会計・税務のアドバイスを軸にしつつ、経営者に寄り添った経営的アドバイスまで行える人材が必要とされると考えています。
また、必要な要素という観点から申し上げますと、弊所では「素直さ」と「協調性」の2点をとても大切にしています。弊所はクライアントの課題解決にあたりチーム力をもって対応しています。そのため、クライアントの規模に関係なく1社につき2名以上で担当し、チームで仕事を進めます。チームで仕事を進める上で、「素直さ」と「協調性」を個人レベルで意識すると、数年後、成長の早さに明らかな違いが出てくると実感しています。
Q.貴所が「人材力」を高めるため取り組んでいることは?
弊所は離職率が業界比でみると圧倒的に低いということを自負しています。勿論、転職される方はいますが、他の業界こそあれ同じ業界に転職していく方は極めて稀です。この結果は偶然の産物ではなく、弊所が創業来、思考しチャレンジし続けている組織の仕組みと文化に依るものだと思います。弊所での在籍期間を通じて人材力が個人として高まり、結果として組織力も高まると考えています。
■採用について
採用活動で重視している点として、専門業務をクライアントへ提供しているため、専門的知識など基本的な点は面接の際に確認しますが、それ以上に大切にしているのは候補者の方のお人柄です。
弊所では2回の面接を実施します。採用するポイントは一定の項目があるのですが、その面接を経て、担当した面接官全員が候補者と一緒に仕事がしてみたいということであれば内定となります。
そのため、弊所代表者の一存により採用の合否が決定することはありません。そのことが実際に入社された方が勤務いただく上でご本人はもとより、組織にとっても良い効果を発揮していると考えています。
■育成について
弊所は人材の育成について、2つの面からアプローチしています。
1つ目は現場主義に基づくOJTの実施です。1つの担当先を一人で担当するのでなく、先輩と担当することにより適時・適切な指導や新しい視点を得る機会が現場を通じて得られます。また、ペアを組む先輩は案件ごとに異なるため、様々な視点や考えに触れることができ、仕事の捉え方に対する奥行きが異なってくると考えています。クライアントの担当を決めるアサインに関する社内会議では、職員が希望する業務種類やキャリアプランを見据えた検討を管理職の皆がデータと向き合い、自分のこととして知恵を絞り考えてくれます。
2つ目は研修制度です。社外研修と社内研修を用意しています。社外研修は、事務所側からの指定だけでなく職員自らが受講希望を申請する制度があります。社内研修は、研修課が毎年社内研修のプログラムを企画・運営します。毎年の税制改正やクライアントへ行う決算説明を社内でロールプレイ形式で行うなど、企画は様々です。
Q.ズバリ、貴所で働くことで得られるメリットは何ですか?
弊所で働くことの魅力や弊所ならではの特徴は、以下大きく3つあります。
①弊所の中心的なクライアントである中小企業に対して、会計や税務を皮切りに経営者の経営課題の解決に向けて幅広くサービス提供が行える。
②弊所の組織文化が弊所で働く人のパフォーマンスを後押ししてくれる。
③担当クライアント、担当業務について希望を出せる仕組みがある
1番目について、幅広いサービス提供を行っているが故に、経営者からの相談もさまざまです。結果として経営者の頼れる存在となり、職員一人ひとりのやりがいに繋がっています。
2番目について、弊社はアットホームで高いマインドを持ったメンバーばかりです。そのため、社内政治に気を使う、上司のご機嫌を取る、サービス残業はいずれも不要です。また、失敗はチャレンジの裏返しと捉える組織文化があります。要するに、仕事の本質をシンプルに考えることができる事務所であると考えています。
3番目について、皆さんのキャリアビジョンは仕事の経験により変化していくものだと思っています。例えばクライアントの経営者からM&Aについて質問され、十分な知識が無かったとき、M&Aの実務を経験したいという気持ちが湧いてくると思います。弊所ではM&A、株価算定、資金調達支援などの様々なスポット的コンサル案件については希望者の挙手制をとっているので、職員がチャレンジできる機会が用意されています。自らが選択できる外部研修との組み合わせで一層充実すると思います。