PROFILE

代表者:加藤祐司(代表取締役)
創立年月:2005年8月
従業員数:27人
本社所在地:東京都港区赤坂3-1-2 BIZCORE赤坂見附8F
HP:https://www.abd-jp.com/
- ファイナンス・ビジネス双方の知見によって顧客利益第一主義を追求
- “先輩”と“後輩”が互いを刺激し切磋琢磨するための仕組み作り
- プロフェッショナルのユートピアを目指す多様な働き方と交流の両立

クライアントの課題解決に向け伴走するコンサルティングファーム
アドバンスト・ビジネス・ダイレクションズ(以下ABD)は、クライアントの経営課題に対して表層的な対応にとどまらず、「本質的な解決」を目指すコンサルティングファームだ。効率的なソリューションを提供するだけでなく、経営者や組織が望む未来像に寄り添い、成果が定着するまで伴走する姿勢を大切にしている。
ABDの根底にあるのは「6つのコアバリュー」である。Integrity(高潔さと責任)、Think Straight, Talk Straight(率直さ)、Stewardship(公益性と持続性の重視)、Logic + Passion(理論と情熱の融合)、Exceed The Expectations(期待を超える価値提供)、Gain The Trust(信頼の獲得)を日々の仕事の拠り所としている。月に一度のAll Staff MTGでは、メンバーがコアバリューに基づくエピソードを共有し、価値観を全員で再確認。さらに「ABD行動指針」を軸にプロジェクトレビューを行い、各案件がクライアント利益に直結していたかを問い直す。こうして共通の哲学を組織に根付かせ、最適なインパクトを追求している。
人材育成にも力を入れる。ABDでは、112項目から成る定性・定量評価制度を導入し、役職ごとの水準を可視化。強みや課題を客観的に把握できる仕組みだ。評価は上位タイトルの全員で行うオープン体制を採用し、少数精鋭だからこそ課題感を共有できる。さらにプロジェクトごとに改善テーマを設定し、上司と振り返りを行う制度を整備。実務を通じた着実な成長を促している。
エンゲージメント向上に向け、自然な交流の工夫も多い。複数人でのランチや「水金デリバリー」での食事会、少人数の「はしご酒」企画などを通じ、部署や世代を超えた信頼関係を育んでいる。
働き方の多様化にも柔軟だ。ABDではフルリモート勤務を可能とし、個々のパフォーマンスを最大限に発揮できる環境を整備。その一方で、入社直後のコンサルタントには出社を推奨し、対面での研修やナレッジ共有で早期育成を支援している。リモートで不足しがちな交流は前述の施策で補完し、オンラインとオフラインを融合させたハイブリッド体制を築いている。
ABDが重視するのは、クライアントへの確かな価値提供と、メンバーの成長と幸福の両立だ。その哲学に共感し、挑戦を楽しめる人材にとって、ABDは理想的なステージとなるだろう。

Q.貴所、および会計業界全体が、これから必要とする人材は?
Chat-GPT等の生成AIが普及する中で、会計知識そのものはコモディティ化していくと考えています。そのため、単なる知識にとどまらず、会計情報を基盤にクライアントのビジネスをどれだけ解像度高く把握できるかが重要です。
ABDは財務・事業・戦略を専門とするコンサルティングファームですが、特に重視しているのは「事業を構造的に捉える力」です。数字を前提としながら、対象事業の特有のドライバーを抽出し、それをどう動かせばフリー・キャッシュフロー(FCF)の改善につながるかを初期段階で仮説構築することを大切にしています。
また、ABDでは多様な業種・規模のクライアントを対象に、定性・定量の両面から分析を実施しています。その過程でビジネスの個別特性を踏まえた「事業の要諦」を把握し、財務モデルの作成や改善シナリオの検討へとつなげています。
今後の会計業界で求められるのは、まさにこの「会計知識をベースにしつつ、事業を深く理解し、財務モデルを通じて未来の成長やキャッシュフロー改善を描ける人材」であると考えています。
Q.貴所が「人材力」を高めるため取り組んでいることは?
採用においては、書類→1次面接→2次面接のプロセスを公式にしていますが、その合間に若手メンバーとのカジュアル面談を設けることもあります。1次面接ではビジネス・ケーススタディを実施し、候補者にとってイメージしやすいビジネスモデルを題材に、財務やKPI(経営重要指標)を示しつつ一緒に議論を進めます。ここでは「背景にある論理や数字を日常的に意識しているか」、そして「議論を楽しめるか」という点を重視しています。実際、入社後には面接官と同じプロジェクトにアサインされることも多いため、面接はプロジェクトの疑似体験の場にもなっています。
2次面接は最終選考にあたりますが、形式にとらわれず、対話力や傾聴力をカジュアルに見極めます。コンサルティングファームでは知的好奇心や仮説を掘り下げる力が求められるため、逆質問も積極的に受け付け、論点のラリーを重視。場合によっては長時間に及ぶこともありますが、丁寧に理解を深めることでミスマッチを防いでいます。
育成については「トレーニー制度」を導入しており、中途入社した全社員が受講します。入社後3〜8か月で、ジュニアスタッフとして必要最低限のスキルを身につけることを目的とし、具体的には①Excel等のOAスキル、②典型的なビジネスDD(デューデリジェンス)の作成・理解、③投資銀行水準の財務モデリングの習熟、の3点を柱としています。これらを修得することで、どのようなファームでも通用する基礎力を確実に備えることができます。
さらに、パートナーやマネジャー主導の研修も実施されており、財務DD、Valuation、原価構造分析、マーケティング戦略、税務知識、実行支援など幅広い分野で知識・スキルを吸収できる仕組みを整えています。ABDではこうした多層的な採用・育成プロセスを通じて、人材力の底上げに取り組んでいます。
Q.ズバリ、貴所で働くことで得られるメリットは何ですか?
◆裁量権の大きさと、プロフェッショナルとして集中できる環境
当社は小規模ならではの手触り感を大切にしています。プロジェクトマネジメントだけでなく、クライアントチームとの折衝や場合によってはサービス開発にまで関わることができ、自身の裁量で仕事を進められる環境があります。ファームとしてのサポート体制も整っており、安心して挑戦できます。また、BIG4等の大手ファームとは異なり、営業活動のKPIを設けていないため、自らの専門領域をじっくり深められる点も特徴です。
◆ワンプール制による幅広い経験と成長機会
大手ファームのようにサービスラインや業種で区切るのではなく、ワンプール制を採用。幅広いテーマに携わることで、多様な経験と成長の機会が得られます。
◆充実した研修体制
財務分析や企業価値評価などの座学に加え、OAスキル研修、過去案件を題材にしたケーススタディ研修を実施。入社時のスキルセットに応じて柔軟に学べる仕組みを整えています。
◆ファイナンス×ビジネスの両面から広範なサービスを提供
当社はクライアントの直面する課題を起点に、再生、成長戦略、M&Aなどオーダーメイドのサービスを提供。数年在籍すれば、組織再編、ファイナンシャルアドバイザリー、企業価値評価、BDD/FDDなど、幅広いサービスラインを体系的に理解できる成熟したコンサルタントへ成長できます。
◆企業価値向上に資する「モデルドリブン」手法の習得
ABDでは、対象事業を構造的に捉え、特有のドライバーを抽出し、それをどう動かせばフリー・キャッシュフロー(FCF)の改善につながるかを仮説構築する手法を重視しています。様々な業種・規模のクライアントを対象に定性・定量分析を行い、個別特性を踏まえた事業の本質を理解しながら、財務モデル作成と実行支援につなげられるスキルを習得できます。
また、当社では面接時にピッチ資料を用いて具体的に魅力を紹介していますが、上記のように「裁量」「幅広い経験」「体系的研修」「多面的なサービス提供」「モデルドリブン手法の習得」といった点が大きなメリットであると考えています。