PROFILE

代表者:永峰潤
創立年月:1989年9月
従業員数:85人
本社所在地:東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー4階
HP:https://www.nagamine-mishima.com
- 迅速かつ正確な判断で外資系企業を支える
- 個々のライフステージに寄り添うキャリア支援
- AIとRPAを活用した先進的なサービス体制

頼れるパートナーとして、外資系企業を支える存在へ
永峰・三島コンサルティングは、1989年の設立以来、外資系クライアントに特化して会計・国際税務・給与計算・社会保険手続サービスを提供している。クライアントの窓口は海外本社の会計担当者であることが多く、訪問機会が限られるからこそ重視するのは「正確な税務判断を素早く届けること」だ。これは企業理念「頼れるパートナー」を実現するために欠かせない姿勢であり、単なる業務遂行者ではなく課題に寄り添い解決策を提示できる存在を意味している。「頼れるパートナーとは、クライアントの立場に立ち、共に考え抜くことです」と経営陣は語る。
社員の9割を女性が占める点も特徴だ。ライフステージの変化に応じて個別面談を行い、上長とキャリアを検討する。ときには仕事のペースを落とす判断もあるが、「キャリアを継続することが大切」という考えのもと、一人ひとりに合わせた働き方を支援している。小規模だからこそ可能なきめ細やかな取り組みである。
社員同士の交流も重視し、部署横断の「Weekly checkin」や「Monthly Gathering」、全社セッションやレクリエーションなど多彩な機会を設けている。様々なかたちで会話を積み重ねることで、普段接点が少ない社員同士も互いを知るきっかけとなり、エンゲージメント向上につながっている。
働き方の多様化にも積極的だ。フレックスタイムやテレワーク制度を整備し、資格取得を目指す社員や子育て中の社員も無理なくキャリアを継続できる。制度が形骸化せず実際に活用しやすい点が同社の魅力だ。
経営戦略では、これまで培った知識とノウハウを活かし、外資系クライアント向けに総合的なBPS(Business Process Solutions)企業としての発展を目指す。さらに、成長が見込まれる国際相続業務にも注力し、過去10年の実績を基盤に強化を進めている。
業務効率化ではRPAとAIを推進。税務申告書や届出書の電子申告、帳簿からの計算書作成、支払調書や請求書の作成などを一部自動化している。生成AIも導入し、大規模言語モデル(LLM)を自社データベースと統合するプロジェクトも進行中だ。
永峰・三島コンサルティングは、企業理念の中の「頼れるパートナー」というキーワードを軸に、外資系に特化した専門性と人に寄り添う姿勢を両立させている。柔軟な働き方とIT活用を組み合わせ、社員が安心して成長できる舞台を整えている点に魅力がある。

Q.貴所、および会計業界全体が、これから必要とする人材は?
会計業界のIT化が進む中で、AIや自動化といった新しい技術を活用しながら業務効率化を図るなど、新しい視点で業務に取り組む姿勢がある方が望ましいです。今後は、従来の会計知識だけでなく、デジタル技術やデータ分析のスキルを積極的に身につけ、変化する業務環境に柔軟に対応できる力がますます重要になることでしょう。
一方で、どれだけ技術が進歩しても、法的判断の基本に忠実な論理的思考ができることを我々は重視しています。法令や規則を正確に捉えたうえで個別の事実関係を丁寧に整理し、論理的な結論を導く力はAIには代替できない人間ならではの強みです。
また、当社では企業理念を大切にしており、これらに共感し、自分の強みを生かしながらチームや会社全体で同じ方向を向いて理念の実現を目指してくれる方と働きたいと考えています。今後の会計業界で活躍するためには、変化を前向きに受け止め、新しい知識やスキルの習得にも積極的にチャレンジする柔軟性や成長意欲が欠かせない要素だと考えています。
Q.貴所が「人材力」を高めるため取り組んでいることは?
社員が英語力を活かして仕事ができるよう、語学力の維持・向上のために、語学学校の通学補助やTOEIC受験費の補助、スコアに応じた報奨金制度など、さまざまなサポートがあります。また、入社後早い段階でも一定のスキルがある方には海外出張などの機会を設けてモチベーション向上につなげています。税務能力についても、個々のスキルに応じて外部講習の受講機会を提供するなど、OJT以外での知識習得も支援しています。
国際税務グループでは各メンバーが自ら選んだ会計・税務の専門領域についてグループ内で「専門家」を名乗る取り組みを始めています。これは4つのCORE VALUEを体現するためのもので、専門家を名乗るメンバーには他のメンバーからその分野の質問が集まり、自ら考えたりマネージャーに相談したりしながら回答します。このプロセスを通じて、他のメンバーからのRespectや担当する専門分野に対するPride、専門性を高めるChallenge、知識や説明力を向上させるためのStretchを意識することになり、一人ひとりの成長を加速させています。
また、やりがいを持って長く働けるよう、個々の力を最大限発揮できる環境づくりを重視しています。現在は相互理解を深めることに注力し、気軽な会話から企業理念やサービスについてじっくり考えて対話する場まで、さまざまなコミュニケーションの機会を設けています。こうした取り組みにより、部署や職位の垣根を越えて社員同士が話しやすくなり、人間関係の向上につながっています。
Q.ズバリ、貴所で働くことで得られるメリットは何ですか?
弊社のクライアントは、日本進出間もない成長過程の外資系企業が中心です。こうした企業がダイナミックなエネルギーを持って日本市場に挑戦し、大企業へと成長していく過程に深く関わることができるのは、他では得られない貴重な経験です。日本企業の成長支援では味わえないスピード感あふれる環境の中で、企業の成長とともに自身も成長できる点が弊社で働く魅力です。
また、企業理念という言語化した理想に向かって、みんなで考え、共有し、話し合うことを大切にしています。会計業界は個人で進められる仕事も多いですが、私たちはチームで取り組むことを重視しています。個人の力だけでは成しえないことも、一人ひとりが力を合わせることで1+1=2以上の成果につながると考えています。チームで取り組むからこそ実現できる、より広い視点での課題解決や、多様なクライアントとの関わりがあります。
実務面では、論理的な税務判断力を養うために、上記でもご紹介した「専門家制度」を導入しています。単に国際課税の知識を身につけるだけでなく、法的判断の基本に基づき、適用すべき法令や規則を正確に把握し、個別の事実関係を丁寧に整理したうえで、根拠を明確にしながら結論を導き出すという、筋道立った思考力と実践的な判断力を着実に身につけることができます。