PROFILE

代表者:塩谷 一樹/中田 陽介/田中 博史/米山 憲子
創立年月:2009年9月
従業員数:35人
本社所在地:東京都千代田区二番町3番地 麹町スクエア7階
主な拠点所在地:東京
HP:http://www.sirius-ta.com/
- コーポレート・医療・資産税に強みをもつ税理士法人
- 人間関係・風通しが良く、ボトムアップな社風
- 月次の1on1ミーティングで丁寧に成長をサポート

職員の意見を積極的に採用、風通し良く働きがいのある税理士法人
税理士法人シリウス(以下、同社)は、コーポレート・医療・資産税という3つの専門分野を主力事業として展開している。 「規模の拡大と高付加価値化をバランスよく目指すべき」というのが同社の基本スタンスだ。会計事務所の成長には、①M&Aによる規模拡大、②専門特化による高付加価値化、③バランス重視による成長の3方向があると考えており、同社は③を選択してきた。複数の柱を育ててきた結果、制度変更や業界トレンドに左右されにくい持続可能な経営基盤を築いている。
特に「未来経営サポート(MAS監査)」と「事業承継」は中小企業の経営基盤に深く関わるテーマであり、「お客様の未来を明るく照らす道標になる」という社名の理念とも重なる。未来志向の領域強化を軸に、同社は今後さらに組織力を高めていく方針だ。
人材育成体制の特長は、転職や部署異動をせずに複数分野を経験できる点にある。入社後はまず法人税務の基礎を身につけ、その後医療や資産税といった専門性の高い領域へと広げていくことが可能だ。例えば「未経験の資産税に挑戦したい」という職員には、メイン業務を続けながら資産税案件に段階的に関わる機会を提供。専門分野の適性や興味を無理なく見極められる仕組みがあり、職員にとって安心材料となっている。
さらに育成面では、毎月の1on1ミーティングやメンター制度を通じて経営陣と近い距離で成長できる環境を整備。社内外の研修も充実し、基礎から応用まで体系的に学べる。このような実践的かつ柔軟な育成スタイルは、規模拡大と高付加価値化をバランスよく進めてきた同社ならではの特徴だ。
もう一つの強みがパートナー陣の多様性である。コーポレート・医療・資産税を担う4名のパートナーは異なるバックグラウンドを持ち、それぞれの専門性を活かしながら対等に議論できる風土を築いている。異分野の専門家が集まることで法人に柔軟性と多様性が生まれ、若手職員も意見を述べやすい環境を実現。これが分野間の知識共有や新しいアイデア創出を促している。
また、テクノロジー活用にも積極的だ。社内ではAI活用チームを立ち上げ、PythonによるExcel帳票作成やマニュアルの自動化・検索性向上などを推進。現在はセミナー資料の自動生成やPDF帳票化の可能性を検証しており、まずは所内業務の効率化を進めている。将来的には顧問先の中小企業へのAI導入支援も視野に入れており、導入に関心はあるが踏み出せない企業にとって、同社が心強い伴走者となることを目指している。
規模と専門性をバランスよく育み、人材育成・多様性・テクノロジーを融合させるシリウス。社名の通り「未来を照らす道標」として、変化の時代において存在感を一層高めている。

Q.貴所、および会計業界全体が、これから必要とする人材は?
当社のミッションは”お客様の未来を明るく照らす「道標」となる”ことです。これを実現し、自ら輝けるような人間として魅力ある人材を求めています。お客様の「道標」になるには、過去に起きた出来事を会計帳簿として可視化するだけでは不十分です。現状をしっかり分析し、課題を発見・提起する力、お客様のニーズを引き出す力が必要です。お客様の夢を叶えるために私たちができることは何か?そういったお客様の本音に目を向ける必要があります。また、プロフェッショナルとして正しい知識と適切なアドバイスを提供するために、自己研鑽を続けることも必須です。このような思いやりと正しさを兼ね備えた方と一緒に働きたいと考えています。
また、これは業界全体においても同様のことが言えると思います。テクノロジーの進歩によって、記帳代行・税務申告といった業務はAIに置き換えられる未来が予想されます。さらに生成AIの活用によって、提案業務についても一定の範囲は代替可能になるでしょう。
こうした時代だからこそ、税理士を選ぶ基準は「知識量」や「処理能力」ではなく、「誰にお願いしたいか」という信頼性や人間性の部分がより重要になります。お客様との信頼関係の構築は欠かせず、しっかりと対話を重ねることで、お客様自身も気づいていない真のニーズを引き出す力が求められます。
実践的なコミュニケーション能力を備え、お客様に寄り添えるコンサルタントこそが、これからの業界で最も活躍できる人材です。
Q.貴所が「人材力」を高めるため取り組んでいることは?
育成という点では、まず当社の強みである3つの専門分野(コーポレート・医療・資産税)を最大限に活かし、幅広い業務を経験できる仕組みを整えています。その中で自分の適性や関心を発見できるようになっており、研修制度も充実させることで、実務に直結する知識を継続的に習得できる環境を用意しています。職員は、自らの進むべき方向性やなりたいプロフェッショナル像を探りながら、能動的に自己研鑽に取り組むことができます。
税務会計のスキルについては、日々のOJTを通じてミスや不足する知識を早期に発見・改善する体制を整えています。所内には図書コーナーを設け、豊富な専門書籍から得られる知識は税務会計のプロフェッショナルとして欠かせません。さらにコンサルティング能力についても、まずは所内の課題を提起し解決する力を養うことから始めています。最近では、数名の職員が会計ソフトのデジタル技術活用チームを立ち上げ、パートナープレゼンに始まり、運用方法の検討・所内周知・マニュアル作成・お客様へのリリースまでを一連の流れで実践。周囲を巻き込みながら進める経験は、お客様へのコンサルティングに直結する大きな力となっています。
業務以外の面でも「社員旅行をしたい」という意見が上がり、家庭を持つメンバーが多いため旅行は難しいと判断しつつも、代わりに日帰りの社内イベントを企画して実現しました。こうした「風通しのよい風土」によって、能動的に意見を発信し、それが形になる経験がやりがいにつながっています。その結果、日常的に自走して課題提起を行う力が育まれ、お客様から感謝される仕事へとつながっています。
採用においては、事務所の雰囲気を知ってもらうことが大切だと考えています。若手スタッフにも採用活動に参加してもらい、カジュアル面談を通して現場の雰囲気を感じてもらっていますので、入社後のミスマッチも少ないですね。
Q.ズバリ、貴所で働くことで得られるメリットは何ですか?
様々な目的や目標を持つ仲間たちが、それぞれの得意分野や働き方を活かして活躍できることが、当社で働く最大のメリットです。職員には、事業の柱である「コーポレート」「医療」「資産税」を、業界経験の浅いうちから幅広く経験してもらうことで、将来のキャリアの選択肢を大きく広げてもらいます。一方でお客様には、3つの専門分野が連携することにより、質の高いサービスを提供することを目指しています。
「お客様から感謝され、職員にはイキイキと活躍してもらいたい」
これが私たち税理士法人シリウスの願いです。