2025.11.14

【新企画】管理部門の今を知る一問一答!『働き方と学習に関するアンケート Vol.1』

この度、マネジーでは「管理部門・士業の“今”を知る」をテーマに、会員の皆様を対象としたアンケート企画をスタートいたしました。第1回となる今回は、皆様のITツールの活用実態や、資格学習に関する意識について、3つの質問でお伺いしました。

本記事は、そのアンケート結果をご報告する「一問一答」形式の記事です。 ご自身や自社の状況と比べながら、ぜひご覧ください。

【調査概要】
調査テーマ: 働き方と学習に関するアンケート Vol.1
調査期間:2025年10月20日~10月26日
調査方法:Webアンケート
調査対象:Manegy会員ユーザー
有効回答数:443名

目次

普段の業務においてGoogle Workspaceをどの程度使っていますか?

業務におけるITツールの活用度について、具体的なサービス名を挙げてお伺いしました。近年、多くの企業で導入が進む「Google Workspace」(Gmail、Googleドライブ、スプレッドシートなど)についての実態です。

質問と回答結果

質問

Q1.普段の業務においてGoogle Workspaceをどの程度使っていますか?

回答

効率化や改善のために、積極的に活用している 10.2%
(例: Apps Scriptでの自動化、 AppSheetでのアプリ開発、Googleフォームでアンケートを作成・集計)

メールやファイル共有など、日常業務で利用している 31.2%
(例: Gmailの送受信、Googleカレンダーの予定閲覧・登録、Google Meet、Googleドライブでのファイル共有、ドキュメントやスプレッドシートの利用など)

全く利用していない 58.7%

考察:過半数が「全く利用していない」という実態

今回の調査で最も驚くべき結果が出たのが、このQ1です。 管理部門・士業のプロフェッショナルである回答者のうち、約6割が「全く利用していない」と回答しました。

世間ではクラウド化やDXが注目され、Google Workspaceなどのクラウド型グループウェアの導入が一般化しているように思えますが、実態は異なるようです。

日本企業における「Excel(エクセル)」を基軸とした業務フローの根強さが背景にあると考えられます。スプレッドシート(Google)とExcel(Microsoft)は機能的に似ていますが、特にマクロ(VBA)や複雑な関数、ピボットテーブルなどを駆使してきた方々にとって、その操作感の違いや互換性の問題は、業務を移行する上で高いハードルになっているのかもしれません。

「日常業務で利用している」層は、主にGmailやGoogleカレンダー、Google Meet(Web会議)といったコミュニケーションツールとしての利用が中心と推察されます。

一方で、Apps Scriptでの自動化やAppSheetでのアプリ開発など、「積極的に活用している」と回答した層は1割に留まる結果となりました。

Q2.CBT試験についてどう思いますか?

資格試験の方法について伺いました。
近年、日商簿記やファイナンシャル・プランニング技能士など、主要な資格試験が従来のペーパー試験から、CBT(Computer Based Testing)試験へと移行しています。CBT試験は、指定されたテストセンターのPCで受験する方式で、試験日程の柔軟性が高いのが特徴です。

質問と回答結果

質問

Q2.日商簿記やファイナンシャル・プランニング技能士等、ペーパー試験を廃止してCBT試験へ移行している資格が増えていますがCBT試験についてどう思いますか?

回答

積極的に利用したい 28.9%
試験形式は気にしない 52.1%
従来の紙の試験の方が安心する 19.0%

考察:半数以上が「気にしない」。多忙な社会人の合理的な判断

この質問では、過半数が「試験形式は気にしない」と回答しました。
日々の業務と並行して学習を進める管理部門・士業の皆様にとって、重要なのは「紙かPCか」という“手段”ではなく、「資格を取得できるか否か」という“目的”です。試験形式の変更に戸惑うよりも、定められたルールの中でいかに効率よく合格を勝ち取るか、という合理的な姿勢が伺えます。

次に多かったのは「積極的に利用したい」という肯定的な意見で3割弱がこの回答を選択しています。CBT試験の最大のメリットは、試験日程の自由度です。従来の年数回の統一試験日とは異なり、CBTは特定の期間中であれば、自分の都合の良い日時と会場を選んで予約できます。

「繁忙期を避けたい」「学習の進捗に合わせて受験日を決めたい」といった、多忙な社会人特有のニーズにCBT試験がマッチしていることがわかります。

一方で、「従来の紙の試験の方が安心する」という意見も約2割存在しました。これは、PC操作への不安(タイピングミス、フリーズなど)や、「紙に書き込みながら問題を解きたい」「問題用紙全体を俯瞰したい」といった、長年慣れ親しんだ学習スタイルへのこだわりが理由として考えられます。

とはいえ、全体の8割以上(「気にしない」+「利用したい」)がCBT化の流れを抵抗なく受け入れている、あるいは歓迎していることが明らかになりました。

資格の「合格体験記」について、どう思いますか?

最後の質問は、学習の情報収集に関するものです。
資格学習の際、インターネットや書籍で「合格体験記」を目にすることがあります。合格者の学習方法や使用した教材、苦労した点などを綴ったものですが、皆様はこれをどの程度参考にしているのでしょうか。

質問と回答結果

質問

Q3.あなたが資格の「合格体験記」について、ご自身の考えに最も近いものを1つだけ選択してください。

回答

積極的に探し、学習計画の参考にする 15.8%
モチベーション維持のために、いくつか目を通す 25.7%
あれば読むかもしれないが、特に重視はしない 40.6%
ほとんど、あるいは全く読まない 17.8%

考察:「重視しない」が最多も、活用法は二極化

最も多かった回答は「あれば読むかもしれないが、特に重視はしない」で約4割にのぼりました。 合格体験記は、あくまで個人の感想であり、万人に当てはまるものではない、という冷静な視点を持っている方が多いようです。

次に多かったのは「モチベーション維持のために、いくつか目を通す」で25.7%です。「学習計画の参考にする」の15.8%と合わせると、4割以上の人々が、何らかのポジティブな目的を持って合格体験記に接していることがわかります。

一方で、「ほとんど、あるいは全く読まない」という層も一定数存在し、合格体験記に対するスタンスは人によって大きく分かれる結果となりました。

まとめ

今回のアンケート調査では、以下の3つの実態が浮き彫りになりました。

Google Workspaceの活用
管理部門・士業の現場においては、世間の流れとは裏腹に、約6割が利用していない結果となった。

CBT試験への移行
過半数が「試験形式は気にしない」と回答。多忙な社会人ならではの合理的な姿勢が伺える。

合格体験記の活用
「特に重視しない」という冷静な層が最多である一方、「モチベーション維持」や「学習計画の参考」として積極的に活用する層も4割以上存在し、活用法が二極化している。

Manegy Learningでは、今後も皆様の業務やキャリアに役立つ情報発信と、リアルな実態に迫るアンケート調査を続けてまいります。
皆さまの回答をお待ちしております。

Manegy Learning

Manegy Learningは管理部門・士業の皆さまに向けて、実務に役立つTIPSや資格取得のためのスクール取得などの情報を発信し、みなさまの学びをサポートします。

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