新着 管理部門の今を知る一問一答!『働き方と学習に関するアンケート Vol.2』

ご好評いただいた『働き方と学習に関するアンケート Vol.1』に続き、管理部門の「今」を探る一問一答アンケートの第2弾を実施しました。
今回も「働き方と学習」をテーマに調査を実施。日々の業務に欠かせないExcelスキル、ショートカットキーの使用実態、法改正などの情報収集術について、管理部門で働く皆さまのリアルな声が集まりました。ご自身の状況と照らし合わせながら、ぜひご覧ください。
【調査概要】
調査テーマ: 働き方と学習に関するアンケート Vol.2
調査期間:2025年11月10日~11月16日
調査方法:Webアンケート
調査対象:Manegy会員ユーザー
有効回答数:423名
Excelやスプレッドシート、関数をどの程度使いこなしていますか?
管理部門の業務において、Excelやスプレッドシートは必須と言っても過言ではありません。その用途はデータ集計や分析、資料作成など、その活用範囲は多岐にわたります。今回は、皆さまがどの程度これらのツールを使いこなしているか、その習熟度を伺いました。
質問と回答結果
質問
Q1.Excelやスプレッドシート、関数をどの程度使いこなしていますか?
回答

マクロ(VBA)やスクリプト(GAS)で、業務を自動化できる 10.6%
(例: 定型的な作業を自動化するマクロやスクリプトを作成したり、他ツールと連携させたりできる。)
ピボットテーブルや複合関数を使いこなし、分析・可視化ができる 17.0%
(例: ピボットテーブルで複雑なデータを集計・分析したり、INDEXとMATCH関数を組み合わせたり、グラフを効果的に作成できる。)
業務に必要な関数を使い、データ集計・加工ができる 27.7%
(例: VLOOKUP、IF、COUNTIFなどを使い、目的に合わせてデータを抽出・集計できる。)
基本的な関数や書式設定を使える 25.8%
(例: SUMやAVERAGEでの集計、セルの色付けや罫線などの書式設定ができる。)
閲覧や決まった場所への入力が中心 18.9%
(例: 既存のフォーマットや管理表への数値入力、データの閲覧が主な用途。)
考察:約半数が基本的な操作・閲覧にとどまる一方、業務を自動化する人も1割超
Excelやスプレッドシートの習熟度については、スキルに大きな開きがあることが分かりました。
「基本的な関数や書式設定を使える」(25.8%)と「閲覧や決まった場所への入力が中心」(18.9%)を合わせた『基礎レベル』の方は44.7%と、全体の約4.5割を占めています。
その一方で、「マクロ(VBA)やスクリプト(GAS)で業務を自動化できる」という高度なスキルを持つ方は10.6%と、1割を超える結果となりました。
『基礎レベル』が4.5割を占める一方で、『自動化』層も1割存在する。まさにスキルの二極化が鮮明になっています。
その中間層として、「VLOOKUP関数などを使う」(27.7%)、「ピボットテーブルなどを使う」(17.0%)が存在し、業務効率化やデータ活用を能動的に行える「応用レベル」以上(ピボット+自動化)の方は、合計で27.6%となりました。
管理部門の業務は定型的なデータ処理も多く、Excelスキルは業務を効率化するうえで重要な要素の1つです。自動化レベルの1割強の方々は、自身の業務だけでなく、部署全体の効率化にも貢献していることでしょう。
一方で、4.5割の方が基礎的な操作に留まっている点も注目されます。この層の方々が、まずは「VLOOKUP関数」や「ピボットテーブル」といった『脱・基礎レベル』のスキルを身につけるだけでも、業務の質とスピードは大きく向上するでしょう。いきなりマクロやGASはハードルが高いと感じる場合でも、まずは一歩上のスキル習得を目指してみてはいかがでしょうか。
PC操作での「ショートカットキー」の使用頻度は?
ショートカットキーの活用は、PC作業のスピードを格段に向上させます。日々の業務でPC操作が欠かせない管理部門の皆さまが、どの程度ショートカットキーを意識し、活用しているか、その使用頻度を調査しました。
質問と回答結果
質問
Q2.PC操作での「ショートカットキー」の使用頻度は?
回答

ほとんどの操作をショートカットキーで行っている 9.2%
(例: マウスに手を伸ばす回数を最小限にし、修飾キー(Shift, Win/Cmdキーなど)を組み合わせた高度な操作も使いこなしている。)
効率化のため、幅広く積極的に使っている 19.9%
(例: 「ウィンドウ切り替え(Alt+Tab)」や「アプリを閉じる(Alt+F4)」、Excelやブラウザ固有のショートカットも多用する。)
基本的な操作は日常的に使っている 52.7%
(例:「 コピー(Ctrl+C)」「貼り付け(Ctrl+V)」「保存(Ctrl+S)」「元に戻す(Ctrl+Z)」「検索(Ctrl+F)」などを意識して使っている。)
全く意識しておらず、ほぼ全てマウスで操作する 18.2%
(例: ショートカットキーの存在自体をあまり意識していない。)
考察:半数以上が「コピペ」など基本操作は使用。一方、「ほぼマウス派」も約2割存在
ショートカットキーの使用頻度については、「基本的な操作は日常的に使っている」が52.7%と過半数を占めました。「コピー(Ctrl+C)」「貼り付け(Ctrl+V)」「保存(Ctrl+S)」といった基本中の基本の操作は、多くの方にとって業務に定着していることがわかります。
さらに、「効率化のため、幅広く積極的に使っている」(19.9%)、「ほとんどの操作をショートカットキーで行っている」(9.2%)と、基本操作に留まらず、より高度なショートカットを駆使して積極的に業務効率化を図っている「脱マウス」実践層は約3割というえ結果になりました。特に「ほとんどの操作をショートカットキーで行っている」の方々は、マウスに手を伸ばす時間を最小限に抑え、キーボード中心の高速なPC操作を実現していると考えられます。
その一方で、「全く意識しておらず、ほぼ全てマウスで操作する」という方も18.2%存在し、約2割の方はショートカットキーをほとんど使っていない実態も明らかになりました。
管理部門の業務は、会計ソフト、Excel、Webブラウザ、メールソフトなど、複数のアプリケーションを頻繁に行き来する作業が多いのが特徴です。基本的なコピペ操作に加え、「ウィンドウ切り替え(Alt+Tab)」や「上書き保存(Ctrl+S)」、「元に戻す(Ctrl+Z)」といった操作を覚えるだけでも、日々の「塵も積もれば」の時間を削減できるでしょう。
法改正や業界の最新情報、どうやってキャッチアップしていますか?
法改正への対応や業界動向の把握は、管理部門の重要な責務の一つです。情報が溢れる現代において、正確かつ迅速な情報収集が求められます。今回は、皆さまが最新情報をキャッチアップするために、最もよく利用している方法・情報源を1つ選んでいただきました。
質問と回答結果
質問
Q3.法改正や業界の最新情報、どうやってキャッチアップしていますか? 最もよく行う方法を1つ選択してください。
回答

官公庁のWebサイトや専門誌を定期購読 20.3%
有識者のSNSや専門メディアをフォロー 19.9%
外部セミナーや研修に参加 24.3%
職場内や同業者間の情報交換 35.5%
考察:職場や同業者間の「生きた情報」が最多。一方、セミナーやメディアなど外部情報もバランス良く活用
最新情報のキャッチアップ方法として最も多かったのは、「職場内や同業者間の情報交換」(35.5%)となりました。3人に1人以上が、情報を得る方法として、身近な人的ネットワークを挙げています。
法改正や業界動向は、単に情報を知るだけでなく、「自社ではどう対応すべきか」「他社はどうしているのか」といった実務への落とし込みが重要です。そのため、信頼できる上司や同僚、あるいは同じ課題を持つ同業者からの「生きた情報」や「解釈」が、最も重視されているのかもしれません。。
次に多かったのは「外部セミナーや研修に参加」(24.3%)です。専門家から体系だった知識を学べる点や、最新のトピックを効率的にインプットできる点が支持されているのでしょう。質疑応答を通じて、自社の疑問を直接解消できる場としても価値があります。
「官公庁のWebサイトや専門誌を定期購読」(20.3%)と、「有識者のSNSや専門メディアをフォロー」(19.9%)は、ほぼ同率で約2割ずつとなりました。
前者は、情報の正確性や信頼性を最重視する層に選ばれています。特に法改正対応などでは、一次情報である官公庁の発表は欠かせません。後者は、速報性の高さや、専門家の見解を手軽に得られる点が魅力です。X(旧Twitter)などで信頼できる専門家をフォローし、通勤中などに情報収集するスタイルも定着しつつあるようです。
このように、管理部門全体として見ると、「最も重視する情報源」は一つに集約されていません。「実務的な解釈」を重視する層、「体系的な学習」を重視する層、「正確性」を重視する層、「速報性」を重視する層と、それぞれが頼りにする情報源が異なっている実態が伺える、興味深い結果となりました。
まとめ
第2弾のアンケートでは、「Excelスキル」「ショートカットキー」「情報収集」と管理部門の実務に直結する3つのテーマについて調査しました。
Excelやショートカットキーの活用度については、マクロやGASを使いこなす高度な層がいる一方で、基本的な操作や閲覧が中心という層も一定数存在し、スキルに差がある実態がg見えました。日々の業務効率化には、こうした基礎スキルを底上げして小さなムダをなくすことが大切な要素です。
一方、法改正などの情報収集では、最も重視する情報源として、職場内や同業者間の「生きた情報」を挙げる声が最多でした。しかし、セミナーや官公庁サイト、SNSなどもそれぞれ約2割の支持を集めており、管理部門全体として見ると、情報収集の方法が多様化している様子が伺えました。
変化の激しい時代において、管理部門には継続的な学習と、業務効率化への高い意識が求められていることが改めて示された結果となりました。
Manegy Learningでは、今後も皆様の業務やキャリアに役立つ情報発信と、リアルな実態に迫るアンケート調査を続けてまいります。
皆さまの回答をお待ちしております。
Manegy Learning
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