2025.12.22

新着 2025年ビジネス書ランキング|管理部門で働く皆さんが選ぶ「仕事に効いた本」&「年末年始に読みたい1冊」

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2025年も残すところあとわずかとなりました。 激動のビジネス環境の中、皆様はどのような書籍からインプットを得ていましたか?

今回、当サイトでは管理部門(経理・人事・総務・法務・経営企画など)に従事するビジネスパーソンを対象に、緊急アンケートを実施しました!

  • 2025年、実務やマインドセットに本当に役立った本
  • この年末年始の休暇を使って、じっくり読みたい本

現場を知るプロフェッショナルたちが選んだ「リアルな良書」をランキング形式でご紹介します。冬休みの1冊選びに、ぜひお役立てください。

【調査概要】
調査期間:2025年12月2日~12月8日
調査対象:マネジー会員(管理部門・士業・経営層など)
回答者数: 170名
調査方法:インターネット調査

目次

【結果発表】2025年に読んで、よかった本ランキング

まずは「今年読んで、仕事や価値観に良い影響があった」と支持された書籍の発表です。流行り廃りの激しいビジネス書の中で、管理部門のプロたちが選んだのは「本質」を突く名著たちでした。

票数が拮抗し、多くの名著がランクインしています。すべてご紹介します!

第1位:『嫌われる勇気』

『嫌われる勇気』 岸見一郎、古賀史健


堂々の第1位は、発売から10年以上経っても色褪せないアドラー心理学の対話篇でした!

【どんな本?】
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、承認欲求を否定する衝撃的な内容は、組織の中で人間関係に揉まれる管理部門の方々の「心の処方箋」として、2025年も圧倒的な支持を集めました。

【読者の声】
「会社内での立ち位置を考えたかったから」(50代・経理)
「同調してしまう性格なので、自分を変えるきっかけにしたかった」(40代・総務)
「人生がなかなかうまくいかない時に読み返した」(60代・総務)

第2位:同率で2作品がランクイン


『逆・タイムマシン経営論』 楠木建、杉浦泰


【どんな本?】
楠木建氏による話題作。「近過去」を振り返ることで、不確実な未来に対する本質的な洞察力を養う経営論です。AIやDXなど変化の激しい2025年だからこそ、「飛び道具」ではなく「論理」の重要性を再認識した方が多かったようです。

【読者の声】
「混沌としている現在の経済状況の中で、どうあるべきか指針をいただいた」(50代・経営企画)
「予測がいかに当たらないかを看破しており、自分の頭で考えることが必要だと感じた」(50代・経理)


『頭のいい人が話す前に考えていること』 安達裕哉


【どんな本?】
ベストセラーとなった「思考の質」を高めるための本。「つい余計なことを言ってしまう」「うまく言語化できない」という悩みを抱えるビジネスパーソンから、即効性のある実用書として高い評価を得ました。

【読者の声】
「論理立てて話す工夫ができた」(30代・経理)
「口は災いの元なので(笑)、思考の質を上げたかった」(50代・経理)

第3位:同率7作品!一挙紹介

『失敗の本質』 戸部良一、野中郁次郎 ほか


【どんな本?】
大東亜戦争における日本軍の組織論的欠陥を分析した不朽の名著。「なぜ組織は間違えるのか」というテーマは、現代の企業経営やプロジェクト管理にもそのまま通じる教訓に満ちています。

【読者の声】
「失敗が発生する際の構造要因について学びたかったため」(50代・総務)


『7つの習慣』 スティーブン・R・コヴィー


【どんな本?】
全世界で読み継がれる成功哲学のバイブル。テクニックではなく人格を磨くことの重要性を説いており、キャリアの節目で読み返す人が多い一冊です。

【読者の声】
「自分を変えられる気がする」(50代・その他管理部門)


『金持ち父さん 貧乏父さん』 ロバート・キヨサキ


【どんな本?】
お金に対する概念を根底から覆すベストセラー。資産と負債の違いを明確にし、経済的自由を得るためのマインドセットを学びます。

【読者の声】
「投資のために読んだ」(50代・その他管理部門)


『イシューからはじめよ』 安宅和人


【どんな本?】
「解く前に、見極める」。生産性の高い仕事をするために必要な「イシュー(課題)の見極め方」を説いた、ロジカルシンキングの決定版です。

【読者の声】
「『解の質』より『イシュー度』の重要性を認識した。無駄を省き、今やるべきことを見極める思考法は、今後の業務の指針になると感じた」(20代・総務)
「今、本当に取り組むべきテーマは何かを定義することの重要性を教えてくれました」(30代・総務)


『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 三宅香帆


【どんな本?】
現代人が抱える「忙しさ」と「読書」の関係を社会構造から読み解いた話題作。働きながら本を読むことの難しさに共感する声が多く集まりました。

【読者の声】
「題名が不可思議だったので」(50代・その他管理部門)
「活字離れになにか原因があるのか参考にするため」(60代・総務)


『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』 ハンス・ロスリング ほか


【どんな本?】
データに基づいて世界を正しく見る習慣を身につける本。思い込みや本能による誤解を解き、冷静な視点を与えてくれます。

【読者の声】
「データを基に世界を正しく認識するため」(40代・その他管理部門)
「評判が良かったため」(50代・総務)


『バカの壁』 養老孟司


【どんな本?】
養老孟司氏による平成の大ベストセラー。「話が通じない」という壁の正体について解き明かしており、コミュニケーションに悩む現代人に改めて刺さっています。

【読者の声】
「マインドの持ち方が参考になった」(30代・経理)
「上司のおすすめ」(40代・法務)

アンケート結果からみる考察(2025年の読書傾向)

回答データ全体を分析すると、以下の傾向が見えてきました。

1.「古典・ロングセラー」が根強い人気

1位の『嫌われる勇気』をはじめ、『7つの習慣』『バカの壁』など、発売から時間が経っても評価され続ける「定番書」が多く選ばれました。AIなどの新技術が登場する時代だからこそ、変わらない「人間の本質」や「思考の土台」を固めようとする意識が感じられます。

2.「読書スランプ」への共感

『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』のランクインが象徴するように、「業務に追われてインプットの時間が取れない」という悩みを持つ方が多いようです。だからこそ、読む本を選ぶ際は「失敗のない確実な名著」を選ぶ傾向にあると言えます。

【2025-2026】Manegy会員が選ぶ、年末年始に読みたい本ランキング

続いては、「この冬休みに読む予定の本」です。
仕事モードから少し離れてリフレッシュしたい派と、来年に向けて知識を蓄えたい派で好みが分かれました。

第1位:『国宝』

『国宝』  吉田修一

国宝 (上) 青春篇


国宝 (下) 花道篇


ビジネス書が並ぶ中、圧倒的な票を集めて1位に輝いたのは、吉田修一氏による長編小説でした!

【どんな本?】
歌舞伎の世界に命を懸ける男たちの激動の人生を描いたエンターテインメント大作。
2025年の映画公開の話題性もあり、「休みの日くらいは、どっぷりと物語の世界に浸りたい」という切実な願いが反映された結果となりました。

【読者の声】
「映画で話題になった(映画がよかった)から原作を読んでおきたい」(複数回答)
「仕事とは関係のない本を読んでリフレッシュしたい」(40代・人事)

第2位:同率5作品を一挙紹介

『頭のいい人が話す前に考えていること』 安達裕哉


【どんな本?】
2025年の「読んでよかった本」でも2位に入りましたが、「まだ読めていないので休み中に読みたい」という需要も高く、ダブルランクインとなりました。

【読者の声】
「思考の質を上げることで相手に伝わるかどうかがほぼ決まってくるから」(50代・人事)


『金持ち父さん 貧乏父さん』 ロバート・キヨサキ


【どんな本?】
将来の資産形成に対する関心の高まりを受け、「長期休暇こそお金の勉強を」と考える方が増えています。

【読者の声】
「労働の意味について改めて考えさせられたので、じっくり読み直したい」(60代・その他管理部門)
「投資やFIREに関心があるから」(60代・その他管理部門)


『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』 三宅香帆


【どんな本?】
「年末年始くらいはゆっくり本を読みたい」と願うビジネスパーソンが、リハビリ的に手に取る一冊として選ばれているようです。

【読者の声】
「まだ途中なので」(50代・その他)
「活字離れの原因を知りたい」(60代・総務) (50代・人事)


『ストーリーとしての競争戦略』 楠木建


【どんな本?】
優れた戦略には「ストーリー」がある。分厚い専門書ですが、読み応えのある内容はまとまった時間が取れる年末年始に最適です。

【読者の声】
「(同じ著者の)『逆・タイムマシン経営論』が参考になりそうなので」(50代・経営企画)
「学び直しの為」(60代・その他)


『ホワイトカラー消滅』 冨山和彦


【どんな本?】
生成AIの台頭などにより変化する働き方について説いた一冊。2026年以降のキャリア戦略を練るために手に取る方が多いようです。

【読者の声】
「今後の人材の在り方について、ヒントをもらいたいため」(60代・経営企画)

アンケート結果からみる考察(年末年始の傾向)

年末年始の読書計画には、2つの大きな波が見られました。

1.「没入型エンタメ」への渇望

1位の『国宝』をはじめ、『三体』『イクサガミ』『変な家』といった長編小説が数多くあがりました。「仕事に役立つか」よりも「リフレッシュしたい」といった需要が高まっているようです。

2.「働き方・生き方」の再設計

一方で、『ホワイトカラー消滅』や『DIE WITH ZERO』『老いた今だから』など、人生の残り時間やキャリアの終い方を意識した選書も目立ちました。特に40代〜60代の回答者が多かったことから、2026年以降の人生戦略を練る時間に充てる方が多いようです。

アンケート全体まとめ

今回のアンケートでは、「平日は『嫌われる勇気』で対人関係の荒波を乗り越え、休日は『国宝』で物語の世界に遊ぶ」という、メリハリのある読書スタイルが浮かび上がってきました。
また、全体のコメントを通して「忙しくて本が読めない」「積読を崩したい」という声も多く聞かれました。だからこそ、限られた時間で読む1冊には、失敗のない「確かな名著」や「話題の大作」が選ばれているようです。

2026年を良いスタートで迎えるために、今回ランクインした本を手に取ってみてはいかがでしょうか?

Manegy Learning

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