2026.01.08

新着 中小企業診断士の口述試験とは?合格率99%でも対策必須!落ちないための完全ガイド

中小企業診断士になるためには、 難関と言われる第2次試験(筆記)に合格したのち、口述試験」を通過しなければなりません。
「口述試験はほぼ受かる」と聞いて油断していませんか?あるいは、「何を準備すればいいのか」と不安になっていませんか?

この記事では、口述試験の仕組みから、驚異的な「合格率99%」の裏にある真実、そして万が一にも不合格にならないための具体的な対策や当日のマナーまでを網羅して解説します。

結論から申し上げますと、口述試験は受験生を「落とすための試験」ではなく、診断士としての適性を「確認する試験」です。ただし、「沈黙」などの致命的なミスはNGです。正しい準備さえすれば合格は可能です。この記事で要点を押さえ、自信を持って当日を迎えましょう。

目次

1.中小企業診断士「口述試験」の概要

まずは、口述試験がどのようなものか、基本情報と全体像を整理します。

試験の位置づけと形式

口述試験は、中小企業診断士第2次試験の最終段階です。筆記試験の合格者のみが受験資格を持ち、これをクリアすれば、晴れて合格証書を手にすることができます。

試験日程とスケジュール

口述試験の最大の特徴は、準備期間が極めて短いことです。

筆記合格発表: 2026年1月14日(水)
口述試験日: 2026年1月26日(日)

筆記試験の合格発表から本番までは2週間弱しかありません。筆記試験から時間が空いて記憶が薄れている方も多いため、合格発表を待たず、少しずつ事例企業の復習を始めておくのが理想的です。

試験形式

形式: 個人面接形式
構成: 試験官2~3名対受験者1名
所要時間: 約10分間

試験会場

原則として、筆記試験を受験した地区と同じ地区(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区)で行われます。具体的な会場は、筆記試験合格通知と共に送られてくる案内、および協会HPで指定されます。

2.合格率99%以上の真実とは?

「口述試験はほぼ全員受かる」という噂は本当でしょうか? データを基に解説します。

合格率の推移

一般社団法人中小企業診断協会が公表している統計資料によると、過去5年の口述試験の合格率は99%以上で推移しております。

年度 筆記試験合格者数(口述受験資格者) 最終合格者数 合格率
令和6年度 1,517名 1,516名 99.9%
令和5年度 1,556名 1,554名 99.9%
令和4年度 1,570名 1,560名 99.4%
令和3年度 1,600名 1,592名 99.5%
令和2年度 1,175名 1,174名 99.9%

このように、数字上は「ほぼ全員が合格する試験」と言えます。

一次試験・二次試験(筆記)の合格率を知りたい方はこちら。

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これだけは避けたい!それでも落ちてしまう人の特徴

では、ごく少数の不合格者(0.1%〜0.6%程度)はなぜ落ちてしまったのでしょうか。主な要因は以下の3点に集約されます。

  1. 無言(沈黙): 質問に対して頭が真っ白になり、長い時間黙り込んでしまうこと。これが最も避けるべき事態です。
  2. コミュニケーション不全: 質問の意図を無視して一方的に話し続ける、あるいは会話が全く成立しない場合。
  3. 欠席・遅刻: 当然ながら、試験を受けられなければ不合格となります。

試験官が見ている評価ポイントはこれ!

試験官が求めているのは、完璧な正答ではありません。 「この人は中小企業診断士として、社長と対話ができる人物か?」 というコミュニケーション能力が評価の核心です。多少答えに詰まっても、誠実に対応し、会話を成立させようとする姿勢があれば合格できます。

3.口述試験の内容と出題傾向

2次筆記試験の「与件文」

質問はすべて、あなたが受けた第2次筆記試験(事例I~IV)の「与件文(事例企業のストーリー)」に基づいています。

事例I(組織・人事)
事例II(マーケティング・流通)
事例III(生産・技術)
事例IV(財務・会計)

事例I~IVの内容をチェックしたい方はこちら

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重要ポイント
本番では、問題用紙やメモなどを手元で見ることはできません。 全て頭の中に入っている記憶を頼りに答える必要があります。

試験の構成と流れ

いざという時にパニックにならないよう、質問のボリューム感を知っておきましょう。

質問数:合計4問程度が一般的です。
回答時間:1問あたり約2分で答えるペースです。
出題傾向:ランダムに2つの事例(例:事例Iと事例IIIなど)から質問されるケースが多いですが、4事例すべてから聞かれることもあります。

4.これで安心!口述試験の具体的な対策法

短期間で効率的に合格ラインに達するための3ステップの対策法です。

①筆記試験の事例(与件文)を頭に入れる

資料の持ち込みが不可であるため、各事例企業の詳細は暗記レベルまで仕上げる必要があります。以下の項目を整理した「企業概要シート」を作成し、繰り返し読み込みましょう。

  • 企業概要:業種、規模、社長の想い
  • SWOT分析:強み、弱み、機会、脅威
  • 課題と方向性:筆記試験で問われた論点

「A社といえば〇〇を行っている企業で、課題は△△」と即座にイメージできる状態を目指します。

②模擬面接(シミュレーション)を行う

「頭でわかっている」のと「口に出して言える」のは別物です。
以下のような方法で、実際に口に出しながら話す練習をしましょう。

  • 予備校の模擬面接:本番に近い緊張感で練習できます。
  • 受験生同士の練習会:勉強仲間とZoom等で問題を出し合うのも非常に有効です。
  • 独り言練習:お風呂や部屋の中で、想定質問に対して実際に声に出して回答を構成する練習をします。

③「答えに詰まった時」の対処法を用意する

もっとも恐れるべき「沈黙」を防ぐためのフレーズを用意しておきます。

考えがまとまらない時
「少し考えさせていただけますでしょうか」(10〜20秒程度なら許容されます)
質問が聞き取れなかった時
「申し訳ありません、もう一度質問をお願いできますでしょうか」
答えがわからない時
「現時点では〇〇という観点しか思い浮かびませんが、この点について述べさせていただきます」(無言になるより、何かしら関連することを話して会話を繋ぐことが大切です)

5.当日の服装・持ち物・マナー

最後に、当日の不安要素を消すためのチェックリストです。

服装

規定はありませんが、中小企業診断士はコンサルタント資格ですので、スーツが無難であり、推奨されます。

  • 男性:スーツ、ネクタイ着用
  • 女性:スーツまたはオフィスカジュアル(ジャケット着用推奨)

清潔感を第一に、クライアント(社長)に会う服装を意識してください。

持ち物

受験票:絶対に忘れないようにしましょう。写真は貼付済みですか?
筆記試験の受験票:合格証書申請等に備えて持参すると安心です。
復習資料:待機室での最終確認用(事例企業のまとめノートなど)。電子機器の使用が制限される場合があるため、紙の資料がおすすめです。

当日の流れ

  1. 受付:指定された時間内に済ませます。
  2. 待機室:自分の番が来るまで静かに待ちます。ここで緊張が高まりますが、資料を見直して心を落ち着けましょう。
  3. 入室:係員の誘導に従い、ノックをして入室。「失礼いたします」と元気よく挨拶。
  4. 面接:氏名・生年月日等の確認後、試問開始。(10分程度)
  5. 退室:「ありがとうございました」と一礼して退室。

6. まとめ

中小企業診断士の口述試験は、あなたを落とすための試験ではなく、あなたが診断士として活躍できる「コミュニケーション能力」を確認する場です。

  1. 事例企業のストーリーを再確認・記憶する
  2. 沈黙せず、会話を続ける姿勢を持つ
  3. 体調管理を万全にし、遅刻せず会場に行く

この3点を守れば、合格率99%のデータが示す通り、確実に合格できます。 ここを乗り越えれば、あなたはもう中小企業診断士です。自信を持って、堂々と試験官との対話を楽しんできてください。

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