2025.03.27

中小企業診断士の資格を持っていると転職・キャリアアップに有利?

目次

中小企業診断士の資格が注目される理由

近年は、リスキリングの推進など、ビジネスパーソンの学びについての関心が高まっています。これは資格取得についても同様のことがいえるでしょう。

数ある資格の中でも、「中小企業診断士」は、経営コンサルタントとしての専門知識を証明できる国家資格であり、ビジネスパーソンに人気の資格の1つです。

本記事では、中小企業診断士の資格が転職やキャリアアップにどのように役立つのか、具体的な転職先や活用法について詳しく解説します。

おすすめ記事:中小企業診断士講座4社を徹底比較!選ぶうえでの注目すべきポイントをご紹介

中小企業診断士とは?仕事内容と試験概要を紹介

1. 中小企業診断士の仕事と求められるスキル

中小企業診断士は、企業の経営課題を分析し、改善策を提案する専門家です。

中小企業の経営支援のために、経営戦略の立案・財務分析、資金調達支援、業務改善、M&A支援など、多岐にわたる業務を担当します。
企業の経営者と直接関わりながら、経営の改善・成長をサポートする役割を担います。

2. 試験の概要と難易度

中小企業診断士試験は、一次試験(筆記)と二次試験(筆記・口述)の二段階に分かれています。

  • 一次試験:7科目(経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理(オペレーション・マネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策)
  • 二次試験:筆記試験(実務的な事例分析)+口述試験
  • 合格率:一次試験は約20~40%、二次試験は20%程度。全体の最終合格率は4~8%
  • 中小企業診断士は、試験の難易度は高く、合格には相応の勉強時間が必要ですが、取得することで高い専門性を証明できる資格となります。
    資格試験情報について、さらに知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

    【中小企業診断士】資格概要や、管理部門担当者の生かし方を解説

    3. 資格取得後のキャリアパス

    資格取得後の主な仕事内容としては、以下のようなものがあります。

    • 経営コンサルタント業務:中小企業の経営戦略策定、財務分析、マーケティング支援などを行う
    • 公的機関での支援業務:商工会議所や自治体の経営支援制度に関わる業務を行う
    • 企業内診断士:企業の経営企画や事業戦略部門で知識を活用する
    • 独立開業:フリーの経営コンサルタントとしての活動する
    • おすすめ記事:中小企業診断士講座4社を徹底比較!選ぶうえでの注目すべきポイントをご紹介

      中小企業診断士は転職市場で有利なのか?

      1. 転職市場での評価

      中小企業診断士は、特に以下のような職種や業界で高く評価されます。

      • コンサルティング業界:経営戦略や財務分析の専門知識を活かせる
      • 金融機関(銀行・証券・保険):企業審査や融資業務に強みを持てる
      • 経営企画・事業開発:企業の経営戦略を立案するポジションに適合
      • 公的機関(商工会議所・中小企業庁):経営支援業務に従事可能
      • また、中小企業診断士の資格を取得していることは、経営に関する総合的な知識を持つ証明になるため、キャリアアップの選択肢が広がります。

        2. 収入アップの可能性と実際の年収例

        転職後の収入アップについても、中小企業診断士の資格を持つことで年収が上がるケースがあります。特に、コンサルティング業界や経営企画職に転職すると、ビジネスパーソンの平均よりも高い年収も夢ではありません。

        また、独立した場合はクライアントの獲得次第で年収1000万円以上を目指していくこともできるでしょう。

        中小企業診断士が活躍できる転職先

        1. コンサルティングファーム

        戦略系・総合系コンサルティングファームでは、経営戦略や業務改善プロジェクトに携わることができます。資格を持つことで、即戦力としての評価を受けやすくなります。

        2. 企業の経営企画・事業開発部門

        一般企業の経営企画部門や事業開発部門では、新規事業の立ち上げや経営戦略の策定に関与することができます。特に、大企業の経営企画部門では、MBAや中小企業診断士などの高度資格を持つ人材が求められています。

        3. 金融機関(銀行・信用金庫・証券会社)

        中小企業の経営支援や融資審査の業務において、中小企業診断士の知識が役立ちます。特に、法人営業や審査部門では、資格を持っていることで信用力が高まります。

        4. 公的機関・支援団体

        商工会議所、中小企業庁、自治体の経済振興部門などでは、中小企業向けの支援業務が行われており、中小企業診断士の資格を持つ人材が積極的に採用されています。

        まとめ:中小企業診断士でキャリアアップを実現しよう

        中小企業診断士の資格は、経営に関する幅広い知識を証明できる国家資格であり、転職やキャリアアップに役立つでしょう。例えば、コンサルティング業界、金融機関、経営企画部門、公的機関など、さまざまな分野で活用できるため、キャリアの選択肢を大きく広げることにもつながります。

        転職市場でも評価が高く、収入アップの可能性もあるため、現在のキャリアに不安を感じている方や、さらなるキャリアアップを目指す方にとって、取得を検討する価値のある資格と言えるでしょう。
        中小企業診断士の資格を活かして、ステップアップを目指してみるのはいかがでしょうか?

        おすすめ記事:中小企業診断士講座4社を徹底比較!選ぶうえでの注目すべきポイントをご紹介

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