2025.04.07

日商簿記2級の勉強時間はどれくらい?難易度や合格のための学習法を解説

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日商簿記は、多くの社会人が合格を目指す資格の1つです。特に2級以上を取得していると、経理・会計の知識を身に着けていることの証明にもなるため、企業で評価されることも少なくありません。

特に、経理職や財務関係の仕事を目指す方にとっては、取得することで就職・転職の際の強みにもなるでしょう。また、日商簿記3級に比べて学習範囲が広がり、実務で役立つ知識がより深く求められるため、取得することでキャリアの選択肢が広がるのも大きなメリットです。

しかし、日商簿記2級の合格にはしっかりとした準備が必要です。日商簿記3級の内容を踏まえた上で、商業簿記に加えて工業簿記の学習も求められるため、計画的に勉強を進めることが重要になります。特に、社会人の方は限られた時間の中で効率よく学習する方法を考える必要があるでしょう。

本記事では、日商簿記2級の合格に必要な勉強時間や難易度、試験内容について詳しく解説し、働きながら合格を目指す方法についてもご紹介します。これから日商簿記2級の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

日商簿記2級合格に必要な勉強時間は?

日商簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、平均200〜300時間とされています。ただし、これは日商簿記3級の知識がある場合の目安です。 日商簿記2級には受験資格がありませんが、初学者であればまずは基礎を固める必要があるため、学習時間は上記以上必要になります。

受験者のレベル 必要な勉強時間(目安)
日商簿記3級合格者 200~300時間
初学者 300~400時間

日商簿記3級合格者の場合、1日2時間勉強すれば、3〜5か月程度で合格ラインに到達する計算になります。

ただし、学習の進め方や個人の理解度によって変動します。
初学者の場合は、まずは焦らずに基礎的な部分をしっかりと理解することが大切です。

例えば、2・3級がセットになった資格講座もあるため、「基礎固めから2級合格まで一気に目指したい」という方は、このような講座を受講してみるのはいかがでしょうか。

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日商簿記2級の難易度と3級との違い

日商簿記2級は、日商簿記3級と比べて学習範囲が広く、難易度が一気に上がる試験です。
日商簿記2級と3級の主な違いはこちらの通りです。

項目 日商簿記2級 日商簿記3級
主な出題範囲 商業簿記+工業簿記 商業簿記
仕訳の難易度 応用的な仕訳 基本的な仕訳
学習時間 200~300時間 100~150時間

日商簿記2級から工業簿記が加わるため、新しい考え方を理解する必要があります。また、商業簿記もより複雑な処理が求められます。工業簿記では、原価計算や費用配分の概念を学び、より実務に直結する知識を身につける必要があります。これにより、3級の内容だけでは対応できない複雑な会計処理を学ぶこととなり、試験の難易度が大幅に上がります。

さらに、問題が複雑になることで、計算量も増加する傾向があります。

日商簿記2級の試験内容について

日商簿記2級の試験は、大きく分けて商業簿記と工業簿記の2つの分野から出題されます。

科目 出題範囲 配点
商業簿記 仕訳、決算処理、連結会計など 60点
工業簿記 仕訳、原価計算など 40点

問題は全部で5問あり、第1問~第3問が商業簿記、第4問、第5問が工業簿記となります。

合格基準は100点満点中70点以上ですが、各科目ごとに最低ラインはなく、得点のバランスに偏りがあっても合格可能です。商業簿記では、財務諸表の作成や決算処理、連結会計の知識が問われ、工業簿記では、製造業の原価管理や費用配分の理解が求められます。

働きながら合格を目指すには?

社会人の皆さんが働きながら日商簿記2級に合格するには、時間の確保はもちろん、計画性や効率的に学習する事もとても重要になります。

働きながら試験に合格するポイントを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1. スキマ時間を活用

試験日までの期間を考慮し、無理のない学習計画を立てましょう。例えば、3か月で合格を目指す場合、以下のようなスケジュールが考えられます。

  • 通勤時間に動画講義や音声教材を活用
  • 昼休みに仕訳問題を解く
  • 帰宅後は模擬試験や過去問に取り組む
  • 週末はまとまった時間を確保して演習問題に集中する

例えば、STUDYingの資格講座であれば、スマホで勉強を完結させることが可能なので、スキマ時間を活用した勉強にはとても役立つと思います。

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2.勉強スケジュールを決める

2つ目のコツはスケジュールを決めることです。「1日○時間勉強する」という目標も大切ですが、闇雲に勉強をして成果が出にくくなってしまう恐れがあります。試験日から逆算をして「いつまでに何をするか」計画を立てておくと、勉強を進めやすくなるでしょう。

日商簿記2級の勉強を大まかには以下の3つに分けることができます。

  • 基礎知識をインプットする
  • 演習問題でアウトプット力をつける
  • 過去問や模試で実践力や試験本番への慣れ

ご自身の経験や状況に合わせて、それぞれにどれくらいの期間を充てるか計画を立てて勉強してみてはいかがでしょうか。

3. 独学or通信講座or通学講座?

日商簿記2級の勉強方法については、大きく独学・通信講座・通学講座の3種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを以下の表にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

学習方法 メリット デメリット
独学 費用が安い、自分のペースで進められる 継続が難しい、分からない点の解決が大変
通信講座 プロの解説で効率的、質問サポートあり 独学よりも費用がかかる
通学講座 直接指導が受けられる、モチベーション維持しやすい 時間の拘束がある、上記2つよりも受講料が高め

また、通信講座・通学講座には独自の合格メゾットや実力派講師の授業を直接聞けるなど、様々な特色があるので、講座受講の際は、ご自身に合ったものを選べるよう、しっかり検討してください。

ちなみに、先ほど例に上げた講座は以下のものとなります。

独自の「非常識合格法」をもつクレアール
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まとめ

社会人が日商簿記2級に合格するには、勉強時間の確保と学習方法の工夫が合格の鍵となります。

また、3級と比べると、工業簿記が範囲に追加されたり、仕訳難易度が高くなるといった違いがあるため、合格には200~300時間の勉強時間が必要になってきます。

難易度の上がる日商簿記2級ですが、これを取得することで、キャリアアップや転職活動に役立つ場面が出てきます。計画的かつ効率的な学習と実践的な演習を重ねることで、忙しい社会人でも十分合格可能です。ぜひ、自分に合った学習方法を見つけて、日商簿記2級の取得を目指しましょう!

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