2025.04.16

ビジネス実務法務検定2級取得のメリットは?転職やキャリアアップに有利になる?

「法務知識を身につけてキャリアアップしたい」「法務部門への転職を目指している」そんな方に注目されているのが、ビジネス実務法務検定試験(通称:ビジ法)です。

中でも2級は、実務にも活かせる知識を問われることから、多くのビジネスパーソンが取得を目指しています。 本記事では、ビジネス実務法務検定2級を取得した場合の メリットについて、試験の概要から、取得によるキャリアへの影響、実際に役立つ場面、さらには「意味ない」と言われる理由とその真相までを解説します。

目次

ビジネス実務法務検定とは?資格の概要とレベル別の違いを解説

ビジネス実務法務検定試験は、東京商工会議所が主催する、企業実務における法的知識の習得を目的とした検定試験です。 正式名称は「ビジネス実務法務検定試験」で、1級・2級・3級の3つのレベルがあります。

各級の概要

  • 3級:ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。
  • 2級:企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。
  • 1級:業務上必要な法務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。

参照:ビジネス法務実務検定公式サイト

この記事で紹介する2級は、一般企業の法務部門をはじめとした管理部門で働く人が実務で活かせる内容となっており、履歴書にも記載できる法律系の資格です。

ビジネス法務実務検定について、さらに詳しく知りたい方には、こちらの記事がおすすめです。ぜひ、併せてご確認ください。

【仕事のための法律基礎】ビジネス実務法務検定とは?試験内容や難易度について解説!

ビジネス実務法務検定は2級からが実務レベル!3級との違いや活かせる職種とは?

ビジネス実務法務検定の中で、「実務で役立つ」のは2級以上と言われています。
3級は法務に触れたことのない人が「基礎知識をつける」には適していますが、業務上の判断やアドバイスを行うにはもう少し知識が必要です。

一方で2級では、実際に業務で起こり得る事例をもとに、「どのような対応をすべきか」「どこにリスクがあるか」などの視点が求められます。

特に「法務経験が浅いが法務部門に携わっている」人や「総務・人事として契約や法律に触れる機会がある」人におすすめの資格といえるでしょう。

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ビジネス実務法務検定2級のメリットとは?転職・就職・実務で評価される理由を紹介

では、具体的にビジネス実務法務検定2級を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、3つのメリットを紹介します。

1. 転職やキャリアチェンジの際に評価されることも

「ビジ法2級 転職」というキーワードが検索されるように、2級は履歴書に書ける法務系資格として評価されています。

法務部門だけでなく、人事・総務・営業・経営企画など、多くの職種で法的知識が求められる今の時代、ビジネス実務法務検定2級を持っていると評価されることもあります。

例えば、以下のようなケースで有利になるでしょう。

  • 法務未経験から法務部門への転職を目指す場合
  • 人事・総務部門で、法令対応力をアピールしたい場合
  • 中小企業で「法務担当」として一人で業務を行う必要がある場合

ビジネス実務法務検定2級の取得によって「基本的な法務知識を理解している」という証明ができ、未経験でも「ポテンシャルがある」と判断される可能性があります。

2. 実務での判断力向上につながる

ビジネス実務法務検定2級では、ただ条文を暗記するだけでなく、事例を通して法律のリスクや対処方法を考える問題が出題されます。

この経験が、日常業務においても「契約書の文言に違和感がある」「この対応は法的にグレーでは?」といったリスク感覚や対応力を育てることに直結します。

特に、法務部門が存在しない中小企業では、「なんとなくの処理」がリスクにつながる可能性は否定できません。 そうした環境で働く方にとって、2級レベルの知識は大きな武器になるでしょう。

3.法律関連の資格をとる際の基礎固めに役立つ

法律に関する知識を幅広く学べるビジネス実務法務検定は、司法書士や行政書士といった法律系の国家資格の内容と重複する部分があります。

将来的には法律系の上位資格を取得したいと考えている方は、その基礎固めとして、ビジネス実務法務検定の勉強が役立つことでしょう。

ビジネス実務法務検定2級は意味ない?そう言われる理由と本当の価値とは

インターネット上では時折、「ビジ法2級は意味ない」という声も見かけます。
なぜそのような意見が出てくるのでしょうか?

主な理由は「昇進・昇給に直結しにくい」

ビジネス実務法務検定2級はあくまで知識系の検定試験であり、取得したからといって「即昇進」「給料が上がる」というものではありません。 また、知名度の面でも、行政書士や社労士などの国家資格と比較されると見劣りするのも事実です。

しかし、ビジネス実務法務検定2級の価値は「実務対応力を高める」「キャリアチェンジの足がかりになる」といった点にあります。

たとえば、

  • 契約書の内容を自分で理解し、リスクを洗い出せる
  • 社内規定を法的にチェックできる

こうした業務の幅が広がることで、結果的に評価や報酬に結びつくケースも少なくありません。

実務に活かせない人は「意味がない」と感じやすい

逆に、資格を取ったものの実務に活かす機会がない場合は、「せっかく勉強したのに意味がなかった」と感じてしまうかもしれません。

つまり、「意味があるかどうか」はその人の職種や目指す方向性によって変わるというのが正確な答えです。

ビジネス実務法務検定2級はキャリアの武器になる!取得すべき人とは?

ビジネス実務法務検定2級は、「ビジ法2級 メリット」「ビジ法2級 転職」「ビジ法2級 就職」などで検索される通り、キャリアアップや転職・就職活動においてメリットがある資格です。

取得によって得られる主なメリットは以下の通りです。

  • 法務・総務・人事・企画などの業務で役立つ実務力が身につく
  • 転職・就職活動において「法律の基礎知識がある」アピールできる
  • 社内でのリスク管理やコンプライアンス意識の強化につながる

「法務の道に進みたい」「管理部門で活躍したい」と考える方にとって、ビジネス実務法務検定2級は実務への第一歩となる資格です。

実務と直結する知識を身につけ、今後のキャリアの選択肢を広げるためにも、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。

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