新着 FP2級の出題範囲を徹底解説|頻出テーマ・法改正・実技試験の違いまで網羅!

FP2級とは?資格の魅力と基本情報
資格の特徴と活かし方
ファイナンシャルプランナー(FP)2級は、お金の専門知識を体系的に学べる国家資格です。個人の人生設計からタックスプランニング、資産運用、不動産、相続まで幅広い分野をカバーしており、金融業界をはじめ様々な業界で役立つ知識を身に着けることができます。
この資格の主なメリットは以下の通りです。
- 昇進・転職に役立つ:特に金融・保険業界では給与に資格手当が付くケースもあります
- 実務で活用できる:金融業界をはじめ、様々な業界でFP2級の知識が役立つ機会があるでしょう
- 個人でも有益:教育資金、住宅ローン、老後資金など人生設計に役立つ知識が身につきます
FP2級取得のメリットについては、こちらの記事でも紹介しております。
併せてチェックしてみてください
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試験概要:日程・受験料・受験資格
試験実施時期:
通年(2025年4月よりCBT方式で実施)
受験料:
学科:5,700円、実技:6,000円 合計:11,700円(日本FP協会・きんざいともに同額)
受験資格:
- FP3級合格者
- 金融・保険など関連業務の実務経験が2年以上ある人
- 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了
なお、FP2級は学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。一方のみに合格した場合は、一部科目合格として次回以降に持ち越しができるため、段階的に合格を目指すことも可能です。
出題分野の全体像と学習優先順位
FP2級で出題される6分野
分野 | 内容例 |
---|---|
ライフプランニングと資金計画 | 年金・教育資金・社会保険など |
リスク管理 | 保険の仕組み・種類 |
金融資産運用 | 株・債券・投資信託・NISA等 |
タックスプランニング | 所得税・控除制度・申告手続 |
不動産 | 売買・賃貸・税・登記 |
相続・事業承継 | 相続税・贈与・事業承継 |
学科試験の出題範囲詳細(分野別)
1. ライフプランニングと資金計画
頻出テーマ:FPと関連法規、社会保険制度、公的年金、教育資金、老後資金
日本FP協会の公式サイトによると、この分野には「ファイナンシャル・プランニングと倫理」「ファイナンシャル・プランニングと関連法規」「ライフプランニングの考え方・手法」「社会保険」「公的年金」「企業年金・個人年金等」「年金と税金」「ライフプラン策定上の資金計画」「中小法人の資金計画」「ローンとカード」「ライフプランニングと資金計画の最新の動向」などの詳細項目が含まれています。
2. リスク管理
頻出テーマ:生命保険、医療保険、損害保険
日本FP協会の公式サイトによると、「リスクマネジメント」「保険制度全般」「生命保険」「損害保険」「第三分野の保険」「リスク管理と保険」「リスク管理の最新の動向」などの項目が出題範囲になっています。
3. 金融資産運用
頻出テーマ:株式、債券、投資信託、NISA・iDeCoの仕組み
この分野には「マーケット環境の理解」「預貯金・金融類似商品等」「投資信託」「債券投資」「株式投資」「外貨建商品」「保険商品」「金融派生商品」「ポートフォリオ運用」「金融商品と税金」「セーフティネット」「関連法規」「金融資産運用の最新の動向」などの項目が含まれます。
4. タックスプランニング
頻出テーマ:各種控除、確定申告
この分野は「わが国の税制」「所得税の仕組み」「各種所得の内容」「損益通算」「所得控除」「税額控除」「所得税の申告と納付」「個人住民税」「個人事業税」「法人税」「法人住民税」「法人事業税」「消費税」「会社、役員間および会社間の税務」「決算書と法人税申告書」「諸外国の税制度」「タックスプランニングの最新の動向」などから構成されています。
5. 不動産
頻出テーマ:賃貸契約、建築基準法、不動産の譲渡
不動産分野は「不動産の見方」「不動産の取引」「不動産に関する法令上の規制」「不動産の取得・保有に係る税金」「不動産の譲渡に係る税金」「不動産の賃貸」「不動産の有効活用」「不動産の証券化」「不動産の最新の動向」などから構成されています。
6. 相続・事業承継
頻出テーマ:相続税の計算、贈与税の計算
相続・事業承継分野は「贈与と法律」「贈与と税金」「相続と法律」「相続と税金」「相続財産の評価(不動産以外)」「相続財産の評価(不動産)」「不動産の相続対策」「相続と保険の活用」「事業承継対策」「事業と経営」「相続・事業承継の最新の動向」などから構成されています。
実技試験の選び方と傾向分析【日本FP協会・きんざい】
FP2級の実技試験は全部で5種類あり、日本FP協会が実施する「資産設計提案業務」ときんざいが実施する4つの科目(「個人資産相談業務」「中小事業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」)から1つを選んで受験します。
なお、合格率については直近3回の試験結果を参照しています。
資産設計提案業務(日本FP協会)
特徴:学科試験と同様の範囲から出題されます。幅広い知識が求められるのが特徴です。
合格率:45〜55%程度
向いている人:
- FPの全般的な知識を身につけたい人
- 将来的に独立を考えている人
個人資産相談業務(きんざい)
特徴:個人で保有している金融資産や不動産に関する問題が出題されます。
合格率:40%程度
向いている人:
- 金融機関で働いている人
- FP知識全般を強化したい人
中小事業主資産相談業務(きんざい)
特徴:中小企業の経営状況や税務に関する相談を想定とした問題が出題されます。
合格率:25~50%程度
向いている人:
- 中小企業の支援に携わっている人
- 社労士志望の人
生保顧客資産相談業務(きんざい)
特徴:生命保険に関する問題が出題されます。顧客のニーズを的確に把握する力が求められます。
合格率:35~50%程度
向いている人:
- 生命保険会社勤務の人
- 保険販売の実務者
損保顧客資産相談業務(きんざい)
特徴:損害保険に関する問題が出題されます。損保商品に関する知識が求められます。
合格率:60~70%程度
向いている人:
- 損害保険業界に勤務している人
- 事故対応等に携わる人
以上の内容を表にまとめると以下の通りです。
実技試験 | 合格率 | 向いている人 |
---|---|---|
資産設計提案業務(日本FP協会) | 45%~55%程度 | 幅広く学びたい人、独立を考えている人 |
個人資産相談業務(きんざい) | 40%程度 | 金融機関で働いている人 |
中小事業主資産相談業務(きんざい) | 25%~50%程度 | 中小企業の支援に携わる人、社労士志望 |
生保顧客資産相談業務(きんざい) | 35%~50%程度 | 生命保険を取り扱う人 |
損保顧客資産相談業務(きんざい) | 60%~70%程度 | 損害保険を取り扱う人 |
FP2級の勉強時間や勉強方法を解説
合格に必要な勉強時間
FP2級の合格に必要な勉強時間は150〜300時間と言われています。1日2時間の勉強時間が確保できれば、2ヶ月半〜5ヶ月ほどで必要な知識を身につけることができます。
1日の学習時間学習期間 | 勉強期間目安 |
---|---|
1時間 | 5~10ヶ月 |
2時間 | 2.5~5ヶ月 |
3時間 | 1~3ヵ月 |
学習方法の選び方|独学 vs 講座受講
FP2級は、市販教材や無料リソースを活用した独学でも十分合格が可能な資格ですが、時間や学習スタイルに応じて講座の活用を検討するのも有効です。ここでは、それぞれの学習方法の特徴やメリット・デメリットを整理します。
項目 | 独学 | 資格講座 |
---|---|---|
費用 | 安い(数千円程度) | 高め(数万程度が相場) |
学習効率 | 自分次第 | 効率的に進められるカリキュラムが組まれている |
サポート | 基本的になし | 質問対応・学習サポートなど |
学習の自由度 | 高い | カリキュラムに沿う必要あり |
向いている人 | 費用を抑えたい人 自由に学習を進めたい人 | 効率的に学習をしたい人・自主学習が苦手な人 |
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講座受講を検討しているものの、「どうやって選べばいいか分からない」という人もいるのではないでしょうか?
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まとめ|出題範囲を制す者が合格を制す
FP2級は合格率が比較的高い国家資格ですが、出題範囲が広いため戦略的な学習が求められます。資格取得後は、FP1級や社労士などへのステップアップも視野に入れることができます。FP2級での学びは将来のキャリアの礎となり、自身の資産形成や人生設計にも役立てることができるでしょう。
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