新着 【2025年対応】日商簿記2級の出題範囲・学習法を一挙に紹介!

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簿記2級の合格への勉強を始める際に、まず押さえておくべきなのが「試験範囲」です。
3級では商業簿記のみが問われましたが、2級になると工業簿記が加わり、より実務的かつ応用的な知識が求められるようになります。加えて、出題傾向や法改正に伴う内容の変更もあるため、正確な出題範囲を理解しておかないと、非効率な学習を行ってしまう可能性もあります。
本記事では、2025年度対応の最新情報をもとに、簿記2級の試験範囲を解説いたします。
合格率は20~30%台の日商簿記2級ですが、計画的に学習することで、確実に合格圏内へ到達できます。出題範囲の全体像を把握することが、その第一歩となるでしょう。
日商簿記2級とは?出題範囲の全体像と3級との違い
試験の基本情報
日商簿記2級は、日本商工会議所が主催する検定試験で、「統一試験」と「ネット試験(CBT)」の2種類の受験形式があります。
項目 | 統一試験 | ネット試験(CBT) |
---|---|---|
試験日 | 年3回(6月・11月・2月) | 通年(予約制) |
試験時間 | 90分 | 90分 |
合格基準 | 70点以上/100点 | 70点以上/100点 |
試験会場 | 全国の会場 | テストセンター |
合格率は概ね20~30%前後で推移しています。最新の試験日程や申込期間については、日本商工会議所公式サイトをご確認ください。
2級と3級の主な違い
簿記3級をすでに取得している方にとって、2級への挑戦で最も大きな変化は以下の点です。
- 工業簿記の追加:3級では商業簿記のみでしたが、2級では工業(製造業)の会計処理も問われます
- 出題範囲の広さと深さ:3級の約3倍の学習範囲と、より複雑な応用問題が出題されます
- 実務的論点の増加:連結会計、リース取引、税効果会計など、実務でよく使われる高度な論点が登場します
- 計算量の増加:特に精算表や財務諸表作成問題では、3級より大幅に計算量が増えます
3級が「簿記の入門」なら、2級は「実務に対応できるレベル」と位置づけられています。そのため、就職・転職活動や実務での評価において、2級の価値は3級とは大きく異なります。
日商簿記2級の出題範囲を紹介
出題範囲①|商業簿記のテーマと重要論点
商業簿記は試験全体の約60%を占める重要な分野です。以下の表は、主な出題項目をまとめたものです。
以下は商業簿記の主な出題範囲です。
項目 | 内容 |
---|---|
基本仕訳 | 現金・預金、売上・仕入、手形取引など |
決算整理 | 減価償却、貸倒引当金、売上原価など |
有価証券 | 売買目的有価証券、満期保有目的債券、関係会社株式など |
引当金 | 貸倒引当金、商品保証引当金、退職給付引当金など |
本支店会計 | 本支店間取引、内部利益の消去など |
連結会計 | 資本連結、連結修正仕訳など |
リース取引 | ファイナンス・リース、オペレーティング・リースなど |
株式会社会計 | 剰余金の配当、準備金、株式発行など |
特に注目すべきは、2022年の改定で対応が求められるようになった「収益認識基準」です。従来の出荷基準から履行義務の充足に基づく収益認識へと変更されたため、商品売買や役務提供における収益計上のタイミングが変わりました。
出題範囲②|工業簿記のテーマと出題例
工業簿記は、製造業における原価計算を扱う分野で、配点比率は全体の約40%です。簿記2級の合格基準が100点中70点なので、苦手にする受験者も少なくありませんが、避けて通ることはできません。 以下は工業簿記の主な出題範囲です。
項目 | 内容 |
---|---|
費目別計算 | 材料費、労務費、経費の分類と計算 |
個別原価計算 | 個別製品の原価計算、原価計算表 |
総合原価計算 | 連続生産の原価計算、平均単価算出 |
引当金 | 貸倒引当金、商品保証引当金、退職給付引当金など |
部門別計算 | 補助部門費の配賦、製造間接費の配賦 |
標準原価計算 | 原価標準の設定、原価差異分析 |
CVP分析 | 損益分岐点、限界利益率の計算 |
直接原価計算 | 変動費と固定費の分類、限界利益の計算 |
問題構成と配点|各大問ごとの対策方針
試験全体の構成(統一試験ベース)
統一試験では、以下のような問題構成で出題される傾向となります。
大問 | 内容 | 配点 |
---|---|---|
第1問 | 仕訳に関する問題 | 20点 |
第2問 | 連結会計等 | 20点 |
第3問 | 決算整理に関する問題 | 20点 |
第4問 | 工業簿記の仕訳 | 28点 |
第5問 | 標準原価計算・直接原価計算等 | 12点 |
一方、ネット試験(CBT)では受験者ごとに違う問題がランダムに出題されますが、出題範囲と難易度は統一試験と同等です。
学習時間とスケジュール例|合格までの現実的な道のり
必要な学習時間
日商簿記2級合格に必要な学習時間は、個人の経験や適性によって大きく異なりますが、合格には200~300時間程度の勉強が必要と言われています。
社会人の場合、1日2時間の学習を続けると、3〜5か月程度で合格レベルに到達する方が多いです。ただし、効率的な学習方法を取り入れることで、この期間を短縮できる可能性もあります。
スケジュール例(3か月集中プラン)
期間 | 学習期間 | 重点ポイント |
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1か月目 |
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2か月目 |
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3か月目 |
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スケジュール例(6か月じっくりプラン)
期間 | 学習期間 | 重点ポイント |
---|---|---|
1~2か月目 |
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3~4か月目 |
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5~6か月目 |
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いずれのプランでも、学習の後半では「過去問演習→弱点把握→集中対策」のサイクルを繰り返すことが重要です。また、最終月は必ず時間を計って問題を解く練習をし、本番の時間配分に慣れておきましょう。
普段の勉強に+α無料リソースを活用して効率的に学習を進める
日商簿記2級は無料で情報を公開しているものも多くあります。
日本商工会議所の公式サイト:サンプル問題を無料公開しています
- YouTube:様々な方が解説しているので、自分にあった動画が見つかるかもしれません
- 学習コミュニティ:SNS上の勉強仲間を見つけてモチベーションを保つ工夫をしてみてもよいでしょう
これらの無料リソースを有料教材と組み合わせることで、より効率的に勉強を進められるかもしれません。活用を検討してみてはいかがでしょうか。
独学に不安があるなら講座受講も検討しよう
講座受講が向いている人の特徴
日商簿記2級の学習において、講座受講が特に有効なのは以下のようなケースです。
- 勉強時間が限られている:仕事や家事で忙しく、効率良く学習したい
- 苦手分野が明確:特定の分野(例:工業簿記)だけ理解が進まない
- 過去に独学で挫折した経験がある:継続的なサポートが必要
- 短期間での合格を目指している:3か月以内など時間的制約がある
- 計画的な学習が苦手:カリキュラムに沿って進められる環境が欲しい
これらの無料リソースを有料教材と組み合わせることで、より効率的に勉強を進められるかもしれません。活用を検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめの通信講座
2025年6月現在、Manegy Learning編集部おすすめの講座をご紹介いたします。
- 学特徴:初心者でも分かりやすい講義内容と模試や答練など幅広い教材を展開
- 学習スタイル:通学or通信
- 費用:60,500円~
- 特徴:条件を満たした場合、合格保証などの手厚いサポートを受けられる
- 学習スタイル:通信
- 費用:71,800円~ ※2・3級コース
- 特徴:「非常識合格法」で勉強範囲を絞って効率的に合格を目指せる
- 学習スタイル:Web通信
- 費用:53,000円
- 特徴:スマホで学習が完結するので、スキマ時間を活用して合格を目指せる
- 学習スタイル:スマホ学習
- 費用:19,800円
- 特徴:紙テキスト・スマホ動画の両方で学習を進めることができる
- 学習スタイル:通信
- 費用:37,800円~ ※2・3級コース
各講座には無料資料請求や無料お試し受講があるので、自分に合った講座を選ぶ際は、まずはそれらを活用して教材の雰囲気や学習スタイルを確認することをおすすめします。
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まとめ:出題範囲の把握が、合格戦略の第一歩
日商簿記2級の合格に向けて、最も重要なのは出題範囲を正確に把握し、効率的な学習計画を立てることです。
日商簿記2級は、単なる資格取得に留まらず、財務・会計の本質的な理解につながる資格試験です。しっかりと出題範囲を把握し、計画的に学習を進めることで、合格を掴み取りましょう。
最新の試験情報等については、日本商工会議所公式サイトをご確認ください。
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