新着 【2025年度版】忙しい社会人のための簿記2級試験日程|仕事と両立で最短合格する戦略ガイド

簿記は、経理や財務の基礎スキルとして多くの企業で求められる資格です。簿記の資格試験には日商簿記、全商簿記、全経簿記があります。そのなかでも、日商簿記検定の2級は、就職や転職活動において評価が高く、キャリアアップを目指す社会人に人気があります。しかし、受験を検討する際に最初に気になるのは「試験日程」ではないでしょうか。
本記事では、2025年度の試験日程や統一試験とCBT試験(ネット試験)との違い、学習プランまで詳しく解説します。
日商簿記2級の活かし方は、こちらで解説しております。
日商簿記2級を取得する5つのメリット!キャリアアップを目指すなら今がチャンス
【結論】2025年度の試験日程と社会人が選ぶべき最適解
本項では、今年度(2025年度)の試験日程と、社会人におすすめのCBT試験についてご説明します。
社会人におすすめの「CBT試験」とは?
日商簿記検定は従来の統一試験に加え、2020年12月からパソコンを使って随時受験できるCBT試験が導入されました。
CBT試験の受験者は、各都道府県にあるテストセンターから受験会場を選び、Web上で空き日程を検索・予約して試験を受けることができます。実施日は通年であり、除外日以外はほぼ毎日受験できます。統一試験は年に3回しか実施されないのに対し、CBT試験は平日や土日、午前・午後など柔軟にスケジュールを組める点が最大のメリットです。解答は全てパソコン画面上で行い、一般的な電卓の持ち込みは可能です。試験終了後にすぐ合否が判明するため、結果待ちのストレスもありません。
社会人の場合、例えば繁忙期や出張、家庭の事情などで、統一試験の日程に合わせづらいことがあるかもしれません。しかし、CBT試験なら自身の都合に合わせて自由に挑戦できます。こうした柔軟性が、忙しい社会人に最適な理由と言えるでしょう。
CBT試験が向いている人
以下のような人が、特にCBT試験が向いています。
- 忙しくて決まった試験日程に合わせづらい人
- 早く合否結果を知りたい人
- 自宅や会社近くの場所で受験したい人
- パソコン操作に慣れている人
CBT試験のメリット
CBT試験のメリットは、年間を通じていつでも受験できることです(空席状況による。また、受験不可な指定日あり)。また、試験会場を選べること、試験後すぐに合否がわかることも利点と言えます。
CBT試験のデメリット
一方、デメリットとしてはパソコン画面での試験に慣れていないと手間取ってしまう可能性がある点でしょう。また、テストセンターの予約状況によっては、希望日時の空きがない場合があることがあげられます。
統一試験とCBT試験を比較
統一試験とCBT試験の違いについて、以下の表にまとめました。
試験方式 | 試験日程(2025年度) | 特徴・メリット | 向いている人 |
---|---|---|---|
統一試験(紙方式) | 6月8日(終了)、11月16日(日)、2026年2月22日(日) | 年3回だけの実施。全国一斉に行われ、長年の受験スタイルで安心感がある | 予定を固定して計画的に勉強できる人 |
CBT試験(ネット方式) | 随時(休止期間を除く)。例:6月や11月の統一試験前後は受験休止期間あり | 年中ほぼ受験可能。希望日に予約でき、その場で結果がわかる。会場も全国にあり、受験機会を柔軟に選択できる/td> | 仕事や家庭と両立したい人、短期合格を目指す人 |
※なお、CBT試験は2025年度において以下の期間は受験できません。
2025年11月10日(月)~11月19日(水)
2026年2月16日(月)~2026年2月25日(水)
詳しい情報は、日本商工会議所の公式サイトをご確認ください。
なぜ忙しい社会人には「CBT試験」が最適なのか?3つの理由
前述のとおり、簿記には統一試験とCBT試験がありますが、忙しい社会人にはCBT試験がおすすめです。以下、その理由をご説明します。
①自分の都合で試験日を選べる
統一試験は年間で3回のみ実施されるため、合格できる機会が限られています。一方、CBT試験は年中ほぼ実施されており、自分の都合に合わせて試験日程を調整でき、何度でも挑戦できます。例えば、決算期を避けて受験する、もしくはゴールデンウイークや夏季休暇などの連休に勉強を集中してから受験するなど、状況に応じた戦略を立てやすいのが魅力的です。
②試験会場を全国から選べる
CBT試験は全国のテストセンターで実施されています。自宅や勤務地の近くはもちろん、出張先でも受験可能です。例えば、「仕事帰りに職場近くのテストセンターで受験する」「出張先で、空いてしまった時間を活用して受験する」といったように、柔軟な挑戦ができます。特に、地方在住者は最寄りのテストセンターで無理なく受験できる点は大変便利です。
③再挑戦がすぐできる
統一試験は年3回しかチャンスがなく、不合格になると次の挑戦は数か月後まで待たなければなりません。しかしCBT試験は、試験日の翌日より、次の予約が最短3日後以降で可能です。例えば、「6月の統一試験は不合格だったが、8月までにはどうしても合格したい」という場合でも、CBT試験なら短期間で何度でもリベンジができます。モチベーションを保ちながら短期決戦できる点は、社会人にとって非常に大きな利点といえるでしょう。
合格への近道として、資格講座の受講があげられます。
資格講座を検討したい方は、こちらの記事をご確認ください。
【厳選10社を調査】日商簿記2級講座の比較と受講者ごとのおすすめを解説
合格に必要な勉強時間と試験期間、学習モデルプラン
社会人は自由に使える時間が少ないため、勉強時間を確保するためには計画をたてることが大切です。ここでは、簿記2級合格を目指す際に必要な勉強時間と、学習モデルプランをご紹介します。
簿記2級合格に必要な勉強時間と試験期間
簿記2級に合格するために必要な勉強時間は一般的に、簿記3級を持っている人であれば250~350時間程度、初学者は350~500時間程度が必要と言われています。繁忙期を避けて受験計画を立てるとよいでしょう。
短期で一気に合格を目指す!【3ヶ月集中プラン】
短期間で簿記2級に合格したい人には「3ヶ月集中プラン」がおすすめです。この方法は、3ヶ月限定という短い期間で集中して勉強することで、効率的に知識を定着させることを目的としています。
目標学習時間:約200~300時間
スケジュール例:1日平均2.5時間×90日(約225時間)
ただし、平日は毎朝夜に各1時間で週末に5時間ずつ、などご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく勉強できるようにプランを調整するとよいでしょう。足りない分はスキマ時間(通勤や昼休みなど)を使います。
プランの流れ(一例):
1ヶ月目…全範囲のテキストを通読し、全体像を把握します。
2ヶ月目…過去問中心のアウトプットに注力。期間中は複数回問題を解き直し、間違えたものはテキストに戻って復習します。
3ヶ月目…模擬試験の実施と弱点克服に集中。時間を計って問題に取り組み、本番の試験時間と同じ90分以内で解き切る訓練を重ね、精度とスピード両方を備えた本番対応力を身につけます。
無理なく着実に合格を目指す!【6ヶ月じっくりプラン】
初学者や無理せずに継続して勉強をしたい人は、「6ヶ月じっくりプラン」が適しています。半年という期間を確保することで、基礎から応用まで段階的に理解を深めることができます。
目標学習時間:約350~500時間
スケジュール例:
①1日平均1.5時間×180日(約270時間)
②週末は追加で2~3時間×26週間(約60~80時間)
①②の合計330~350時間に、加えて模擬試験や応用演習に50~150時間割きます。
ただし、平日は毎朝夜に各1時間で週末に5時間ずつ、などご自身のライフスタイルに合わせて、無理なく勉強できるようにプランを調整するとよいでしょう。足りない分はスキマ時間(通勤や昼休みなど)を使います。
プランの流れ(一例):
1ヶ月目…全範囲のテキストを通読。簿記の仕組みや基本ルールの理解に重点を置きます。初学者は、自分に合った理解しやすい教材を使うとよいでしょう。
2ヶ月目…問題演習を中心に、アウトプットを進めます。特に、苦手分野にはしっかり取り組みましょう。
3ヶ月目…総仕上げとして、過去問演習や模擬試験、仕上げ問題を解きます。間違えた問題を中心に繰り返し取り組み、時間配分を身につけます。
以上が、3ヶ月と6ヶ月でそれぞれ組んだ学習モデルプランの一例です。どちらにも共通するポイントは、会社の繁忙期(決算期など)を避けて受験計画を立てることです。
【2025年対応】日商簿記2級の出題範囲・学習法を一挙に紹介!
忙しいビジネスパーソンでも挫折しない!スキマ時間活用術
仕事に私生活に忙しい社会人が資格試験に挑戦する場合、スキマ時間を上手に活用することで合格に一歩近づけます。この項では、スキマ時間の活用術を伝授します。
スキマ時間を活用する勉強事例
スキマ時間を活用する勉強事例
通勤電車はテキストを開きにくいという人も、音声学習なら取り組みやすいでしょう。スマートフォンを使い、簿記の解説音声や動画を見聞きすることで、知識をインプットできます。往復の通勤時間を使えば、1日1時間以上の勉強も不可能ではありません。
昼休み
昼休みにスマートフォンのアプリで1問1答形式の問題を解くだけでも効果的です。1日1問でも解けば学習習慣が途切れず、知識を日々強化できます。昼休みのわずかな時間でも毎日積み重ねれば、数十時間分の勉強量に変わります。
「ポモドーロ・テクニック」のすすめ
学習を効率的に進める方法の一つとして、「ポモドーロ・テクニック」が有効です。これは、25分間集中して勉強し、その後5分間の休憩を取るサイクルを繰り返す学習法です。4サイクルごとに少し長めの休憩(15~30分)を挟みます。
ポモドーロ・テクニックのメリットは、長時間の学習でも集中力を維持しやすいことです。人間の集中力は長く続かないため、意識的に短い休憩を入れることで、効率を下げずに勉強を継続できます。また、「25分だけなら頑張れる」という心理的なハードルの低さも大きな利点です。
簿記2級の学習では、テキストの読み込みや仕訳問題の練習、計算問題など、頭を使う作業が多くなります。これらを25分ごとに区切ることで、「今は仕訳だけ」「次は財務諸表の演習」と集中する対象を絞ることができ、勉強の質が向上するでしょう。
3分で完了!CBT試験の申込手順方法
CBT試験の申込は非常に簡単です。まず、試験運営サイト
CBT-Solutionsのページにアクセスします。マイページアカウントIDを新規作成し、受験地と希望日などを指定し、受験料を支払えば予約完了です。
申込自体は3分程度で完了しますが、希望する日時や会場は早めに埋まることがあるため、余裕を持って手続きを行うのが安心です。特に、統一試験前後の時期は混雑する傾向があるため注意しましょう。
まとめ|忙しい社会人が簿記2級を受けるならCBT試験がおすすめ!
簿記2級は社会人にとってキャリアを広げる強力な資格です。受験する際には統一試験とCBT試験から選べますが、仕事や家庭と両立したい社会人にはCBT試験がおすすめです。CBT試験は、自身の都合で受験日を選べ、会場も柔軟に選択でき、再挑戦もすぐにできます。これらのメリットを生かせば、忙しい生活のなかでも最短合格が十分に狙えます。
試験日程を確認し、自分に合った学習プランを立て、スキマ時間などもうまく使いながら、ぜひ簿記2級合格を実現してください。

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