2025.10.30

「公認会計士試験 短期合格者はこうやって復習していました!」ミスの原因分析は短期合格に必要不可欠!

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角田 優太 先生

この記事を書いた人

角田 優太 先生

仕事と勉強を両立する社会人受験生として、2021年8月に学習を開始し、2021年11月の日商簿記検定1級、2022年5月の短答式試験、2022年8月の論文式試験に一発合格。
現在は大手監査法人にて監査業務中心に従事。

目次

解答ミスの原因分析は合格への近道

 公認会計士試験は難関試験と言われることが多いですが、その理由としては受験科目が複数にわたっており幅広いことや、難易度が高い学習分野が多いことが挙げられます。そこで、会計士試験の合格を目指すにあたっては、幅広い学習分野の数多くの問題に触れ、何度もトライアンドエラーを繰り返す中で確固たる実力を身に付けて行く必要があります。ただし、学習時間には限りがあり、いつまでもトライアンドエラーし続けることはできませんので、エラー(すなわち間違い)をしたときにしっかりとした原因分析をすることが重要です。

 そこで、私が実践していた、解答ミスの原因分析のコツをご紹介したいと思います!

解答ミスの原因分析は短期合格に必要不可欠

 問題の解答ミスに対してしっかりとした原因分析を心がけることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。その最も大きなメリットの一つとして、勉強時間の短縮につながることが挙げられるのではないかと思います。

たとえば、とある一つの学習分野をマスターするために、合計で100ポイントの力を身に付ける必要があると仮定してみます。そして、オンライン講義等でその学習分野の具体的な内容の説明を受けた段階では20ポイント分しか力を身に付けられないと仮定し、その後の問題演習等で残り80ポイント分の力を身に付ける必要があると考えてみます。

ここで、次のAさんとBさんの2人が同じ状況に陥った場合、どのようなことが起きるでしょうか。

  • Aさん:解答ミスに対してしっかりと原因分析をしないため、一度の問題演習で20ポイント分の力しか身に付けられない人
  • Bさん:解答ミスに対してしっかりと原因分析できるため、一度の問題演習で40ポイント分の力を身に付けることができる人

Aさんの場合、一度の問題演習ではあくまで20ポイント分しか力を身に付けることができませんので、残り80ポイント分の力を身に付けるためには、合計で4回の問題演習をする必要があります。一方で、Bさんの場合、一度の問題演習でAさんの2倍の40ポイント分の力を身に付けることができますので、たった2回の問題演習で残り80ポイント分の力を身に付けることができます。

このように、解答ミスに対してしっかりとした原因分析を行うことができれば、問題演習等の復習の質を高めることができ、結果として勉強時間の短縮をすることができると考えることができます。

※あくまで一例ですので、学習する分野によっては上記の例が当てはまらないことがある点は、ご容赦ください。

まずは自分の間違いを認める素直なマインドが大切

 解答ミスの原因分析をするときには、自分の間違いを認める素直なマインドを持つことが非常に重要です。素直なマインドとは、具体的には、間違ってしまった自分自身を認めるという姿勢を常にとるようにするということです。

 私自身、日商簿記1級や公認会計士短答式試験に向けた直前時期の答練を進めていたときに、思うように成績が伸びない時期がありました。今振り返れば、そのときには「自分はきっとデキるタイプの人間だから、すぐに何とかなるだろう」と根拠のない自信を持っており、復習を疎かにしてしまっていた自分がいたように思います。復習を疎かにしてしまっていた結果、何度答練を解いても成績が伸びない事実に直面し、非常に苦しい経験をしたことを覚えています。そんなあるとき、解答ミスに気づけてはいるものの、その間違いを真摯に受け止めて原因分析ができていない自分自身の姿に気づきました。それ以降、解答ミスの事実をしっかりと受け止め、1つのミスからできる限り多くの学びを得ることができるよう、原因分析とその後の対策をセットで考えることを心がけるようにしました。その後、少しずつ成績は伸び初め、日商簿記1級と会計士試験短答式試験の試験当日までに十分な実力を身に付けることができたため、何とかどちらも一発合格をすることができました。

 解答ミスの原因分析をするということは、自分自身の間違いを直視したうえでそれに向き合う必要があるため、ときにはつらい思いをすることもあるかもしれません。しかし、何度も悩み目の前の壁を乗り越えた経験は、きっと皆さんの実力アップにつながるはずです。

復習を楽しむ

 「こどもちゃれんじ」に代表される通信教育等の事業を営むベネッセによれば、学んだことを脳に定着させるためには復習が必要なことが科学的に証明されているそうです。そして、復習が楽しくなる秘訣は、「わからないところがわかって、よかった!」「すっきりした!」という成功体験を積むことなのだそうです。

「これまでできなかったこと」が「できること」になるのは嬉しいことですし、きっと日々の小さな成功体験が試験合格という大きな成功につながるのは間違いない事実だと私も思います。復習をつらいものと考えず、ポジティブにとらえて日々の学習に取り組んでみるのも良いかもしれません。

おわりに

 今回は、解答ミスの原因分析が短期合格には必要不可欠な理由や、自分の間違いを認める素直なマインドを持つことの大切さについてご紹介しました。次回以降では、解答ミスの原因分析をするときの具体的な方法等についてご紹介したいと思いますので、乞うご期待ください。


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