アクタス税理士法人

ヒューマンスキル研修を通じて人間力を磨き、本気のプロフェッショナルを追求

士業という枠を超え、税務会計、人事労務、システムと３つの領域を手掛けるアクタスグループ。グループの税務会計業務を担うアクタス税理士法人で多くの新人育成に関わってきた飯塚さんは、同法人に在籍する者として「税理士として専門性を追求するのは当たり前で、そこに何を加えていけるのかを重視している」と力説する。たったひとつの専門性を追求し、淡々と＂職人肌＂で臨む者をプロフェッショナルとは考えていない。

多岐にわたる領域を横断的にカバーし、ときにはより深い専門性を持つ仲間に橋渡しできてこそ、総合コンサルティングファームのメンバーとしてふさわしいプロフェッショナリズムだと考えている。そのためにも、育成には相当に注力している。専門力の強化や顧客対応力強化のための社内研修、新人向けの税務新人実務研修、ＯＪＴ……特に個性的なのが、ヒューマンスキル研修だ。そこでは話すときの姿勢や目線の向け方、アイスブレイクの有効性など、人のコミュニケーションを円滑化するための実践的な方法を学ぶことができる。

背景に「人と関わらなければ自分の強みに気づけない」という独特の考えがあるためだ。テクニックとしてのトークスキルはもちろん、他人との会話を通じて自らの不得手を認識し、気づかなかった「本当の自分」の発見を目的としている。こうした研修を通じた先に見据えているのは、人間力の向上だ。常に自分自身を切磋琢磨する姿勢を持ち続けること。組織に対する建設的な意見や業務に関する自身の考えをちゃんと伝えられること。たとえ話下手であっても、顧客の業務を丁寧にサポートするとともに真摯な気持ちや熱意が相手に伝われば、信頼を勝ち取れる。業務の遂行能力や専門性に加え、人間力も高ければ「圧倒的なプロフェッショナル」になれるのだ。

「経験からの学びを前向きに活かせる方。主体的に考えて動き、チャレンジできる方。チーム全体の成功や貢献を積極的に意識できる方。そのような方と一緒に、プロの税務会計コンサルタントを本気で目指したいですね」（飯塚さん）強い向上心と明確なキャリアプランを持つ人にとって、アクタス税理士法人は理想的な環境のひとつといえそうだ。

専門力の強化や顧客対応力強化のための社内研修やOJTを行うのは一般的には思いますが、その他にヒューマンスキル研修と呼んでいる、担当する業務を円滑に進めるための研修を実施しています。チームメンバー、上司、社内関連部署の各方面において、さらにはお客様に対しても、良好な人間関係を築いて保つスキルの向上に役立っています。業界ではあまりないでしょうが、ある職能以上になると営業力を強化する研修などを用意し、人材力をより高めていただいております。

また、今年は「聞く力」というテーマですが、外部の講師を招いた講演会を年3回ほど開催し、人材力の強化を図っています。

直接業務スキルとしては、社内研修として、新人ベーシック研修、社内基礎研修（税務）、税務実務研修、税務トピックス研修、社内応用研修（税務）がそれぞれの業界経験値などに応じて用意されています。そのほか新卒の方向けには3か月間、配属を行わず受講していただく、税務新人実務研修を用意しております。

社内研修では、自分が今身に着けるべき税務論点の内容を知ることはできますが、即座に実務に利用できるかというと、そういうものでもありませんので、ＯＪＴや必要に応じて外部有料研修を活用し、定着させていただいています。

特に入社3～４年目の社員向けに行っているＭ＆Ａ研修と呼んでいる、組織再編コンサルタントを疑似体験する研修は、受講者は大変ではありますが、組織再編の知識だけではなく、ヒアリング力、コミュニケーション力、提案スキルなど、あらゆる面のトレーニングになり、その後の通常の税務顧問の顧客対応力もあがると言われています。

アクタスで成長した方は当然そのままパートナーとしていつまでも一緒に業務を行っていきたいと考えておりますが、中には残念ながら税理士として独立されていく方もいらっしゃいます。実家の事業を継いだり、自身で事業を起こしたりされてますが、成功されている方がかなり多い。事業主として十分やっていくことのできるスキルを身に付けることができるのは、アクタスの持つ風土、特に同じベクトルを持つ人達のいる環境から生まれているのだと思います。